2005年07月06日

松井秀喜と父性

先生  「っていうような初芝的なるものに対する愛という話をね、昨日コーチとしとったんですわ」
マスター「いいですねぇ。私も思いますもん」
先生  「何をです?」
マスター「初芝的なるもの、って平和の象徴やないですか?」
先生  「平和・・・ですか?」
マスター「そうです。夏の高校野球のガイドブックでね、必ず出場選手にアンケート取ったりするじゃないですか?」
先生  「はい、ありますねぇ」
マスター「で、そこに目標の選手っていう項目あるでしょ?」
先生  「はい」
マスター「その目標にしてる選手がみんな初芝なんです」
先生  「あ、なんかそのチーム好きですね」
マスター「みんな本気で初芝を目標にしてるんです」
先生  「ブラジルからの留学生なんかは目標の選手、kiyoshi hatsushiba とか書いてたりね」
マスター「国際平和ですよ」
先生  「素晴らしいですね〜」
マスター「でね、私思うんですけどね、私たちが何を愛してしまうのか?」
先生  「はい」
マスター「たぶんね、野球選手の中には野球でしか成功しなかっただろうなぁ、という人たちがたくさんいて、そういう人たちが放つ“センス抜群じゃないけど成功者になった”という感じ、この辺りを愛してしまっているんじゃないのかと・・・」
先生  「バッターボックスから感じる優しさとか」
マスター「父性とか・・・」
先生  「そういう感じですよね」
マスター「でね、私が最も強くその空気を感じるのが」
先生  「はい」
マスター「松井秀喜なんですよ」
先生  「あ、分かります、それ。松井って父性溢れてますよね」
マスター「松井って、なんかどんくさいでしょ?松井は絶対野球じゃなかったらあかんかったって思いますもん」
先生  「松井がウインブルドンでプレーしてるとこは想像できないですもんね」
マスター「センターコートに入ること自体がダブルフォルトや、言われてまう」
先生  「ハハハ、マスターうまいこと言いますねぇ」
マスター「でもな、松井はヤンキースで4番を打てる男なんです」
先生  「そうですね。それって、まぁ単純に比較はできないけど、ウインブルドンの決勝戦と同じランクで凄いことですもんね」
マスター「そうなんですよ。なんかどんくさいのに、松井って下手したら世界のベストナインとかに入るような選手なんですよ」
先生  「なんかどんくさいけど、大活躍しているお父さん。で、そのお父さんはとっても優しいって、最高ですね」
マスター「私、実はね幼い頃に父親を亡くしてましてね」
先生  「あ、はい・・・」
マスター「その影響かも知れないですけど、私、松井の打席になんかすごく父性を感じるんです。父親を見てしまうんですよ」
先生  「分かります」
マスター「私を、守ってくださいって気分になってしまう」
先生  「お父さん、頑張って・・・ってまさにその感じですわね」
マスター「恥ずかしながら、私、松井がホームラン打つたびに泣いてまうんですわ」
先生  「マスターの心に何かが届くんですわ」
マスター「だから、できたらヤンキースに残してあげたいですわ。私には何もできませんけど。せやけど、お父さんが望む仕事場で頑張ってほしいのはありますね」
先生  「おっしゃる通りや思います」
マスター「メジャーでこの手の移籍は当たり前とか、そんな乾いた言葉で消化したくないですよね」
先生  「それでは改めて、われわれの愛する初芝的なるもの」
マスター「そしてそれを父性にまで消化したスーパースター」
先生  「松井秀喜に」
マスター「乾杯!!」


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posted by コーチ at 21:19| Comment(5) | TrackBack(3) | ■ メジャーリーグ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

愛すべき 初芝的なるもの

知る人ぞ知る、関西の野球町。休みの日、男たちは全員草野球、夜は全員野球談義。
野球町。
これは、その町で日々、野球談義に興じる男たちの記録である。マスター(58歳)、先生(36歳)、コーチ(29歳)彼らはそれぞれのことをそう呼び合い、また酒を酌み交わすのだった。

先生  「せやけど、コーチさぁ」
コーチ 「なんすか?」
先生  「オレ、やっぱ野球好きやわ」
コーチ 「何を今更。毎晩、こないやって野球のことばっか喋ってますやん」
先生  「まぁ、せやねんけどな、オレずっと考えてたんや」
コーチ 「何をですか?」
先生  「オレ、野球のどこが好きなんやろ?って」
コーチ 「また、先生は、すぐ哲学的なこと考えますなぁ」
先生  「でな、昨日寝る前に分かったんや」
コーチ 「何が分かったんすか?」
先生  「オレが野球を好きな理由や」
コーチ 「おんもろいから、ちゃいますの?」
先生  「アホか。そんな単純なもんやあらへん。もっとこう深いところで感じてるんや」
コーチ 「は、はぁ」
先生  「オレ、昨日寝る前にな、野球名鑑見てたんや」
コーチ 「まぁ、いつものことですわね」
先生  「で、ロッテのページや」
コーチ 「はぁ」
先生  「初芝 がおったんや」
コーチ 「ま、まぁおりますわね。ずっとおりますわ」
先生  「オレ、初芝のこと考えて、眠れんようになってなぁ」
コーチ 「それ、他の人に喋ったらあきませんよ。アホや思われます」
先生  「それで、分かったんや」
コーチ 「話が見えませんねやけど」
先生  「野球と他のスポーツの違い。例えばサッカーとの違いや」
コーチ 「は、はぁ」
先生  「空気感が違うねや」
コーチ 「どういうことです?」
先生  「サッカー選手で言うとな、例えばガンバの宮本と大黒」
コーチ 「日本代表ですわ」
先生  「彼らのことを女性ファンは何て呼んでる?」
コーチ 「え?“宮本さん”と“大黒くん”ですかねぇ?」
先生  「正解や。でも厳密にいうと“宮本サン”と“大黒クン”やねん」
コーチ 「は?」
先生  「“サン”と“クン”はカタカナなんや」
コーチ 「は、はぁ」
先生  「カタカナの“サン”と“クン”は何を意味すると思う?」
コーチ 「え・・・?分かりませんわ」
先生  「“サン”は知的なお兄さん。“クン”はかわいい弟や」
コーチ 「まぁ、なんとなく分かるような、分からんような・・・」
先生  「この割合の差や」
コーチ 「え?」
先生  「この意味合いで“サン”と“クン”付けされる人間の割合が絶対に違う」
コーチ 「まぁ、違うような感じはしますね」
先生  「野球でズバリなんは、“古田サン”“五十嵐クン”くらいのもんちゃうか?」
コーチ 「その他ってなるとねぇ・・・“松坂クン”和田サンは・・・」
先生  「せやねん。和田“サン”が絶対違うねん。和田さんの“さん”は絶対ひらがな
や。せやねいとしっくりけぇへん」
コーチ 「まぁ、知的なお兄さんって感じじゃないですもんね。僕は好きやけど」
先生  「そこなんや。それと比べてサッカーはやな。カタカナで呼べる奴が多いねや。
さらに言うと“クン”から“サン”へ変遷を辿っている奴もけっこうおる」
コーチ 「例えば?」
先生  「川口なんてどや?ヨシカツクンやったんが、今はヨシカツサンやろ?」
コーチ 「ほんまや」
先生  「ほんなら試しにサッカーと野球の日本代表、比べてみよか?」

サッカー GK ヨシカツサン    野球 投手 松坂クン
     DF 加地クン         捕手 城島さん
        宮本サン         一塁 松中さん
        中澤サン         二塁 今岡さん
        アレックス        三塁 小久保さん   
     MF (中田)英サン      遊撃 宮本サン
        俊輔クン         外野 金本さん
        福西クン            谷さん
        (小野)シンジ         赤星クン
     FW 柳沢サン         DH ズレータ
        大黒クン

先生  「どや?」
コーチ 「取り敢えず、ズレータは日本代表には入れないですけどね」
先生  「入れたいんや。むっちゃ打つやろ」
コーチ 「無理です。むっちゃ打つけど、日本人ちゃうから無理です」
先生  「まぁ、ズレータは冗談やけどもな、どうや?」
コーチ 「そうですねぇ。野球の日本代表はまぁ、人によって選ぶ人が変わってくるやろ
けど、言いたいことは分かりますわ」
先生  「せやろ。絶対サッカーの方がカタカナの割合が多いねや。小野なんてカタカナ
でシンジやで」
コーチ 「巨人の高橋なんかもそうですけどね、ヨシノブとか、ヒサノリとか」
先生  「まぁな。せやけど、巨人ってちょっと別文化やしな、オレが言いたいのは全体
に占めるカタカナの割合のことやねん」
コーチ 「だんだん話が見えてきましたよ」
先生  「サッカーと比べると野球は完全にひらがな文化なんや。ポップな感じがないね
ん」
コーチ 「なるほど」
先生  「で、その頂点に君臨するのが」
コーチ 「はい」
先生  「初芝や!」
コーチ 「分かります。分かります」
先生  「オレはこよなく、この初芝的なるものを愛しとる」
コーチ 「先生、むっちゃ共感です」
先生  「初芝は絶対、、初芝サンやないし・・・」
コーチ 「かつて、初芝クンでもなかった」
先生  「そう、それが初芝が奏でる、初芝的なるものの正体や」
コーチ 「さすが、先生!」
先生  「よっしゃ、ほな、こないしよ」
コーチ 「今度は何を思いつきはったんですか?」
先生  「チーム初芝を考えよ」
コーチ 「あ、それ面白そうですなぁ」
先生  「二人でドラフトやって、パワプロで対決や」
コーチ 「はい!」

 結果・・・

先生のチーム         コーチのチーム

投手 谷中          投手 門倉
捕手 西山          捕手 的山
一塁 山崎          一塁 田中幸雄
二塁 種田          二塁 土橋
三塁 初芝          三塁 新井
遊撃 鳥越          遊撃 度会
外野 和田          外野 
   垣内             井上
   スペンサー          西浦 

先生  「とりあえず・・・」
コーチ 「弱そうですわね」
先生  「機動力に難があるわなぁ」
コーチ 「まぁ、それが初芝的なるものですから」
先生  「打順組むの難しいなぁ」
コーチ 「いきなり一番バッター困りますからね」
先生  「さすが、チーム初芝やなぁ」
コーチ 「いいチームですよ」
先生  「あと、センターが困るな」
コーチ 「初芝タイプは絶対センター守らないですからね」
先生  「ショートも無理やりやからな」
コーチ 「いやでも、全員意外性のあるバッターです」
先生  「おもろいなぁ」
コーチ 「さすがは初芝ですよね」
先生  「オレまた初芝のこと考えてて寝られへんくなりそうや」
コーチ 「僕もです」
先生  「じゃあ改めて」
コーチ 「はい」
先生  「初芝清に」
コーチ 「乾杯!!」


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posted by コーチ at 09:06| Comment(0) | TrackBack(3) | ■ 千葉ロッテマリーンズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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