マスター「いいですねぇ。私も思いますもん」
先生 「何をです?」
マスター「初芝的なるもの、って平和の象徴やないですか?」
先生 「平和・・・ですか?」
マスター「そうです。夏の高校野球のガイドブックでね、必ず出場選手にアンケート取ったりするじゃないですか?」
先生 「はい、ありますねぇ」
マスター「で、そこに目標の選手っていう項目あるでしょ?」
先生 「はい」
マスター「その目標にしてる選手がみんな初芝なんです」
先生 「あ、なんかそのチーム好きですね」
マスター「みんな本気で初芝を目標にしてるんです」
先生 「ブラジルからの留学生なんかは目標の選手、kiyoshi hatsushiba とか書いてたりね」
マスター「国際平和ですよ」
先生 「素晴らしいですね〜」
マスター「でね、私思うんですけどね、私たちが何を愛してしまうのか?」
先生 「はい」
マスター「たぶんね、野球選手の中には野球でしか成功しなかっただろうなぁ、という人たちがたくさんいて、そういう人たちが放つ“センス抜群じゃないけど成功者になった”という感じ、この辺りを愛してしまっているんじゃないのかと・・・」
先生 「バッターボックスから感じる優しさとか」
マスター「父性とか・・・」
先生 「そういう感じですよね」
マスター「でね、私が最も強くその空気を感じるのが」
先生 「はい」
マスター「松井秀喜なんですよ」
先生 「あ、分かります、それ。松井って父性溢れてますよね」
マスター「松井って、なんかどんくさいでしょ?松井は絶対野球じゃなかったらあかんかったって思いますもん」
先生 「松井がウインブルドンでプレーしてるとこは想像できないですもんね」
マスター「センターコートに入ること自体がダブルフォルトや、言われてまう」
先生 「ハハハ、マスターうまいこと言いますねぇ」
マスター「でもな、松井はヤンキースで4番を打てる男なんです」
先生 「そうですね。それって、まぁ単純に比較はできないけど、ウインブルドンの決勝戦と同じランクで凄いことですもんね」
マスター「そうなんですよ。なんかどんくさいのに、松井って下手したら世界のベストナインとかに入るような選手なんですよ」
先生 「なんかどんくさいけど、大活躍しているお父さん。で、そのお父さんはとっても優しいって、最高ですね」
マスター「私、実はね幼い頃に父親を亡くしてましてね」
先生 「あ、はい・・・」
マスター「その影響かも知れないですけど、私、松井の打席になんかすごく父性を感じるんです。父親を見てしまうんですよ」
先生 「分かります」
マスター「私を、守ってくださいって気分になってしまう」
先生 「お父さん、頑張って・・・ってまさにその感じですわね」
マスター「恥ずかしながら、私、松井がホームラン打つたびに泣いてまうんですわ」
先生 「マスターの心に何かが届くんですわ」
マスター「だから、できたらヤンキースに残してあげたいですわ。私には何もできませんけど。せやけど、お父さんが望む仕事場で頑張ってほしいのはありますね」
先生 「おっしゃる通りや思います」
マスター「メジャーでこの手の移籍は当たり前とか、そんな乾いた言葉で消化したくないですよね」
先生 「それでは改めて、われわれの愛する初芝的なるもの」
マスター「そしてそれを父性にまで消化したスーパースター」
先生 「松井秀喜に」
マスター「乾杯!!」
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