コーチ 「せやけど
昨日の阪神は、ええ試合でしたなぁ」
先生 「せやなぁ。ヤクルトの方も“古田さんの分まで”みたいな気持ちがよう出て見てて気持ちのええ試合やった」
コーチ 「福原も川島もええピッチングでしたわ」
先生 「せやな、昨日は2点しか取れへんかったけど、チャンスで打てへんかったというよりも、川島がよう抑えたって感じやったからな」
コーチ 「ええ試合でしたわ」
先生 「ところでなオレふと思ったんやけどな」
コーチ 「何です?また初芝のことですか?」
先生 「ちゃうがな、オレかてそない初芝のことばっかり考えてへんで。ちゃんと初芝以外のことも考えとる」
コーチ 「ほな、今日は何ですか」
先生 「オレな、寝る前にな、福原の髪型ってどんな髪型やったかな?って思って寝られへんかったんや」
コーチ 「それ他のとこで言ったらダメですよ。友達、失いますよ」
先生 「何でやねん。思い出そうと思ってることが、なかなか思い出されへんねんで、寝られへんくなるやろが」
コーチ 「思い出そうとしてる内容に問題があるんです。髪型て」
先生 「せやけどおまえ、福原の髪型どんなんか思い出せるか?」
コーチ 「そない言われたら、困りますなぁ」
先生 「せやろ、オレあんなに福原のこと見てるのにやで、福原の帽子とったとこイメージできひんねや」
コーチ 「確かに、それは僕もそうですわ」
先生 「井川の髪型はよう知ってんねや」
コーチ 「貴乃花の髪型と同じ意味合いで有名ですからね」
先生 「せやけど、井川と同じくらいの回数見てるはずの福原の髪型を思い出されへん」
コーチ 「はい」
先生 「それで、オレ調べてみたんや」
コーチ 「髪型をですか?」
先生 「せや」
コーチ 「・・・・・・」
先生 「これなんやけど(カバンからスポーツ新聞の切り抜きを出す)」
先生 「微妙やろ」
コーチ 「なんか、困ってしまいます」
先生 「オレらな、思い出されへんかったことの答えを目の前にしてるんや」
コーチ 「はい」
先生 「でも、なんや、この微妙な思いは!モヤモヤした憤りは!」
コーチ 「せ、先生?」
先生 「微妙な髪型や!」
コーチ 「先生、立ち上がらんといて下さい。人が見てます」
先生 「なんや、オレが福原の髪型を思い出されへんかった理由はあれか?オレの中の潜在意識が無意識のうちに、福原の髪型を“微妙すぎる”とみなし、反射的に記憶から削除していたってことなんか!!」
コーチ 「先生、それは違います」
先生 「福原ー!!」
コーチ 「先生」
先生 「すまん、分かってるんや。答えを前にして、あまりにどうしてええのんか分からんようになってもうて・・・」
コーチ 「僕、先生のそういうとこ好きです」
先生 「ありがとう、そない言ってくれるのはコーチだけや」
コーチ 「違います。あの人かてそうです」
先生 「マスター!」
マスター「話は伺ってましたよ」
先生 「熱なってもうて、恥ずかしいですわ」
マスター「いやいや、なんか私が見てるには先生と福原のピッチングはどことなし似てますなぁ」
先生 「ぼくと福原が?どういうことです?」
マスター「なんかね、気持ちええくらいにまっすぐなんですわ。先生も福原が投げてるとこ見て思うときないですか?そない一生懸命に投げんでもええないかって。もっと力抜いて投げたらええやないかって」
先生 「ありますあります。というより、いつもそうですわ」
マスター「でも、先生、それが福原なんですよね。不器用で融通の利かないところ」
先生 「はい」
マスター「先生そっくりです。で、私なんかは先生のそういうところがとても好きで付き合ってる感じなんです」
先生 「マスター・・・」
マスター「福原の髪型もそうなんじゃないんですかね?きっと一生懸命なんですよ。一生懸命すぎて、結果的によく分からない感じになってしまった」
先生 「それが福原ですわ」
マスター「先頭打者にフォアボール、次の打者が送りバントでピッチャーエラー」
先生 「ノーアウト一塁二塁です」
マスター「ワイルドピッチで二塁三塁」
先生 「福原です」
マスター「しかしここから三振、三振」
先生 「ツーアウト二塁三塁」
マスター「このまま切り抜けるかと思ったらフォアボールで満塁」
先生 「はい」
マスター「でも、結局最後は今岡のとこにサードゴロで無失点です」
先生 「マスター・・・それが、ぼくですか・・・」
マスター「福原の髪型ってなんかこんな感じちゃいますか?」
先生 「あ、髪型の話ですか」
マスター「いやいや、私はそんな福原も先生も大好きなんですよ」
先生 「ありがとうございます!」
マスター「そしたら、改めて、真っ直ぐすぎて融通の利かない先生と」
先生 「福原のナイスピッチングに」
マスター「乾杯!!」
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