コーチ 「山本マサの試合で勝ちましたからねぇ」
先生 「ほんまに強い」
コーチ 「何でなんでしょ?ほんま」
先生 「まぁ、ええとこはいろいろいっぱいあるんやろけどな、オレ、忘れたらあかんことが一つあると思うねん」
コーチ 「何ですか?」
先生 「シーツとスペンサーや」
コーチ 「昨日もええとこで打ちましたもんねスペンサー」
先生 「でもスペンサーは、打たへん日もけっこうある」
コーチ 「じゃあ何でいいんですか?」
先生 「ここ何年かの野球の傾向やねんけどな」
コーチ 「はい」
先生 「外国人選手って“助っ人”じゃないチームの方が強いねん」
コーチ 「どういうことです?」
先生 「打線を見渡したときに突出してない方がええみたいなんや」
コーチ 「例えば?」
先生 「おととし阪神が優勝した時のアリアスがまさにそうやろ」
コーチ 「あ、そうですね」
先生 「去年の中日のアレックスもせやねん」
コーチ 「ソフトバンク(去年はダイエー)のバルデスとか2番打ったりしてましたもんね」
先生 「せやねん」
コーチ 「でも、カブレラは昔で言うところの“助っ人”ですわね」
先生 「ただ日本一になった去年は、突出してたっていう感じじゃないねんな。1番から9番を見渡して、いいバランスで4番カブレラやった」
コーチ 「今年のソフトバンクもそうですもんね」
先生 「城島松中がおって、ズレータや」
コーチ 「ロッテのフランコとかベニーとかもイメージ近いですね」
先生 「そこで、スペンサーや」
コーチ 「はい」
先生 「今の阪神な、敢えて攻撃の軸を3人選べ言われたら誰や思う?」
コーチ 「そうですねぇ。金本、今岡、で、赤星ですかね?」
先生 「もしくは矢野や、思うねん」
コーチ 「そうですねぇ」
先生 「でな、もしここにウッズが入って余計強くなるか?って問題やねん」
コーチ 「あぁ、確かになんかやばそうな気しますね」
先生 「せやろ。ウッズおったら、金本が3番になってシーツ出られへん。3番金本、4番ウッズ、5番今岡。なんかやばい感じがするねん」
コーチ 「ホームランの数とか、チーム打率は上がるけど、結局勝たれへんっていう・・・」
先生 「近年の巨人がまさにそうや」
コーチ 「その通り」
先生 「まだ結果が出たわけやないけども、今年の中日はウッズが加入したことでバランス崩したってのもあるかも知れへん」
コーチ 「井端、福留、立浪、そしてアレックス」
先生 「それが一番強かったんや、たぶん」
コーチ 「そう考えると、6番スペンサーっていうのは最高ってことなんですね」
先生 「優勝するための必須条件、脇役外国人。スペンサー様様や」
コーチ 「ぼくは個人的に桧山も好きなんで、複雑ですけどね・・・」
先生 「そら、桧山が調子出てきたら桧山で問題ないねん」
コーチ 「はい」
先生 「で、その時に、スペンサーはベンチやろ?」
コーチ 「そうなりますわね」
先生 「スペンサーはそれでも大丈夫やねん」
コーチ 「もうちょっと詳しく言うてもらえるとありがたいんですけど」
先生 「外国人選手ってベンチに下げるとチームのバランスがおかしなったりすると思うんや。やっぱり“助っ人”的なイメージが払拭しきれてへんからなんやろうけど、外国人選手に代打出すとことか、まだ少ないやろ?」
コーチ 「言われてみたら、そうですね」
先生 「言うたら、攻撃面の軸でなければあかんはずの選手っていう位置づけやねん。外国人やいうだけで」
コーチ 「なるほど」
先生 「そういう感覚でおると、外国人がベンチにおるっていう姿はチームのあるべき本来の姿ではないって感じになってまう」
コーチ 「はいはい」
先生 「例えばな、松浦亜弥ちゃんがモーニング娘に入ることになったとするやろ?」
コーチ 「はい」
先生 「そしたらあややはやっぱり、最前列のセンターにおらなあかんって思うわな」
コーチ 「そら、格から考えてそれが自然ですわね」
先生 「でも、思ってたほど、モー娘のあややは人気が出えへんねん。モー娘自体も一時期の勢いを取り戻すことはできひん」
コーチ 「困りましたな」
先生 「その時にや」
コーチ 「はい」
先生 「あややを後列の左端に降格さすのは、不自然やねん」
コーチ 「それやったら、あややおらんでいいですもんね」
先生 「せやねん」
コーチ 「なんかイメージ沸きますわ」
先生 「それはやっぱ“助っ人”やったからなんや」
コーチ 「なるほど」
先生 「でもスペンサーは後列の左端でいけるねん」
コーチ 「よう分かります」
先生 「なんでなんかようわからへん。本人がそういうメンタリティなんかなぁってなんとなく思ってんねんけど、スペンサーはスペンサーのとこで、代打桧山はもちろんアリやし、同じ右バッターの浜中もありや。なんやったら浅井を代打に出しても違和感ない。やけどスタメンで使える。そしてベンチスタートも大丈夫」
コーチ 「物凄いユーティリティプレイヤーですなぁ」
先生 「秀太とかのどこのポジションでもできます。代打も代走もいけますっていうユーティリティぶりはけっこう昔からあったけどな」
コーチ 「阪神で言うと山脇とかね」
先生 「懐かしなぁ。まぁ、せやねん。けど、スペンサーのユーティリティぶりっていうのは、脇役外国人が重宝されだした最近においてもちょっと類を見ない新種のもんやと思うねん」
コーチ 「でも、そういう選手のおるチームは強い」
先生 「せや。6番ライト。ネックのようでて、案外そこに強さの秘密があるかも知れへんで」
コーチ 「スペンサー。なんか、優しそうですしね」
先生 「植物とか大事にしそうやしな」
コーチ 「いやでも、そう考えたらつくづく、今年の初めにウッズこなくてよかった思いますわ」
先生 「シーツもスペンサーも大当たりや」
コーチ 「ほな、改めて、新種のユティリティプレイヤースペンサーと」
先生 「意表をついたセーフティバントが最近読まれ始めた、おちゃめなシーツに」
コーチ 「乾杯!!」
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