2005年07月15日

ナベツネさん、巨人再建に期待する阪神ファンの声に耳をかしてくれないだろうか

先生  「あー違う!!巨人は何にも分かってへん!!ほんまにこうやったら絶対違う!!違う!!違う!!違う!!」
コーチ 「先生、違うんは分かりますけど、“違う”って言うたびにカクカク動くんはやめてください。気持ち悪いです」
先生  「だって、違うときはどうしたって、動いてしまうやろ?」
コーチ 「そんなん、先生だけです」
先生  「そんなことあらへん。うちの家族みんなそうや」
コーチ 「え?そうなんですか?」
先生  「物心ついた頃からずっとそうや」
コーチ 「そら、大変ですねぇ」
先生  「紅白歌合戦で、北島三郎とかが“エイエイオー!”なんて言ったりしたら、家族全員でカクカクしとった」
コーチ 「ハハハハ、おもしろ家族ですねぇ」
先生  「そんなうちの家族のことはええんや。巨人や、巨人。これも、これも、これも、これも、全部違う!!違う!!違う!!違う!!」
コーチ 「確かに、先生が憤慨する気持ちもよう分かりますわ」
先生  「巨人はチームを再建したいわけやろ?」
コーチ 「そうです」
先生  「人気を取り戻したいわけやろ?」
コーチ 「そうです」
先生  「ほな、何でカブレラを獲るって話が肯定的に報道されるんや?」
コーチ 「確かに、それって誰の目にも間違いですからね」
先生  「せやねん。カブレラを獲るって姿勢こそ、巨人を弱く、さらに巨人離れを起こさせた根幹的な要因なはずや」
コーチ 「ペタジーニ、ローズ・・・選手もダメになり、チームも弱くなった」
先生  「もう少し前で言うと、江藤、石井、広沢。他のチームの4番を軒並みダメにした」
コーチ 「他のチームにいて打たれるくらいやったら、自分のチームの控えにおってくれた方がええって考え方なんやろな、ってどうしても思ってまいますもんね」
先生  「オレ思うねんけどな」
コーチ 「はい」
先生  「巨人が弱い理由はなんや、とかいう話になると“投手陣がどう”とか“打線の繋がりがどう”とかいう話になるやろ?」
コーチ 「そうですね。スポーツニュースでも駅のホームでもそうですわ。特に防御率の話はよく出てきます」
先生  「でもな、その部分で考えとったらな、何にも解決できひんわな」
コーチ 「当然、そうや思います」
先生  「何でピッチャーが抑えられへんか、何で打線がつながらへんのか・・・」
コーチ 「はい」
先生  「そこを考えて、そこに対策を打たんとあかん」
コーチ 「その通りやと思います」
先生  「ほな何でそないなるんか?ってコーチはどない思う?」
コーチ 「たぶん、先生と同じこと考えてるんで、先生言うて下さい」
先生  「おう。簡単な話やな“次のバッターにつなぎたい”とか“先発ピッチャーのために踏ん張りたい”とか、選手個々がそういう気持ちに非常になりにくい状況を巨人全体で作ってしまっている」
コーチ 「ほんまその通りですよね」
先生  「試合出てる人のほとんどが、自分が何打数何安打ばっかり考えてる感じや。でもそれは選手が悪いんやない。そうでもせんと、やってられんくらいアホらしいことがいっぱいあるんやろな、って思うねん」
コーチ 「肝はそこですよね」
先生  「最近見るにつけ、ローズの荒れ方はほんまにひどい」
コーチ 「“ホームランを打とうとする”ということでしか、打席におれない。巨人におれないって感じですよね」
先生  「近鉄時代のローズは、あんなんやなかったで」
コーチ 「ノリの前を打って、フォアボールでチャンス広げて、ノリが決めるって試合もようさんあったイメージあります」
先生  「ローズはもう、そういう気持ちになられへん」
コーチ 「でも、契約やからチームにおって、試合に出てる」
先生  「仕事やからしゃーない、って割り切って、やりたくもない仕事やってるってことや」
コーチ 「野球選手ですからね・・・夢を売る仕事ですからね・・・」
先生  「“割り切って野球する”ってことに夢なんかあらへん」
コーチ 「でも悪いんは、ローズやないんですよね」
先生  「せや。ローズをそんな風に追い込んだ“巨人”の責任や」
コーチ 「ほんまその通りですわ」
先生  「でな」
コーチ 「はい」
先生  「あとやっぱり重大な問題はな」
コーチ 「はい」
先生  「清原やと思う」
コーチ 「そうですね・・・」
先生  「でな、サッカーの代表チームの話なんかでよく出てくることやねんけどな」
コーチ 「はい」
先生  「俊輔とヒデの共存とか、その手の話や」
コーチ 「司令塔が二人いて、その二人のいい部分がチームの中に出てくるか、ってことですよね」
先生  「せや。サッカーではいつでも議論になる部分で、そのことはチームを作る上での基本になってる感じがする」
コーチ 「はい」
先生  「オレ、野球でも同じやと思うねん。サッカーと野球って、ゲーム性は違うし、確かに野球の方が個人の能力が占める割合が多いと思う。やけどな“共存”ってキーワードは欠かされへんテーマや思うねん」
コーチ 「なるほど。ほな、先生は清原と誰の共存が難しい思ってるんですか?」
先生  「ようさんおるけどな」
コーチ 「はい」
先生  「敢えて言うと、小久保や」
コーチ 「小久保・・・ですよね」
先生  「清原と小久保のメンタリティは、交わることがないと思うねや」
コーチ 「確かに」
先生  「例えばな、清原を中心にチームを考えてな」
コーチ 「はい」
先生  「4番ファースト、清原。1番元木、2番元木、3番元木、5番元木、6番元木、7番元木、8番元木、9番元木。これやったら、現状のチームよりはまだましやと思う」
コーチ 「ハハハ。まぁ確かにそうですね」
先生  「チーム内の序列がはっきりするからな」
コーチ 「全ては清原さんのために」
先生  「清原はかわいい弟分のために」
コーチ 「まだ、まとまりますわね」
先生  「でもな、小久保は絶対に元木ではない」
コーチ 「そうですよね」
先生  「小久保が元木でない以上、清原と小久保の共存は無理や」
コーチ 「そうですね、小久保はまた違うチーム像を持ってる感じですからね」
先生  「せやねん。小久保は清原の上に立ちたいなんて思うメンタルやない。チームは上下関係やないっていうイメージが小久保にはあるんやなぁって、見てて思うんや」
コーチ 「例えばどういうところですか?」
先生  「ベンチでな、小久保が清原に声かけるシーンをよう見るんや」
コーチ 「あ、それぼくも見たことあります」
先生  「小久保は何とかしようとしてるねん。小久保は小久保なりに、何とかチームの中で清原を活かす手段を考えている」
コーチ 「そうですよね」
先生  「でも、清原は微妙に気まずそうな感じを表情に出すんや。清原は人に活かされて気持ちいいなんて思わへんやろからな」
コーチ 「二人の感覚が完全にズレとるんですよね」
先生  「せや。目指してるとこが全く違うねん」
コーチ 「分かります」
先生  「じゃあ、どうするかや」
コーチ 「二つに一つですよね」
先生  「せや。清原を優先するなら、元木タイプで他の全てのポジションを固める。ローズ、小久保はもちろん、由伸も仁志も二岡も清水も上原も工藤も放出や」
コーチ 「で、放出したお金で」
先生  「徹底的に元木タイプを集めるんや」
コーチ 「確かに、今のチームよりはスッキリするやろな、思いますわ」
先生  「でも、このチームは今よりはましやけど、阪神、中日、ヤクルトに勝てるほど強くはない」
コーチ 「飽くまで妥協案ですもんね」
先生  「せや。さらに非現実的といえばそうやしな」
コーチ 「ほな、もう一つのバージョンですよね」
先生  「オレはやっぱり、こっちやと思う」
コーチ 「はい」
先生  「まず、清原は放出や」
コーチ 「そうですね。ちょっと残念ですけど」
先生  「清原はもう日本で野球やるんは無理や。メジャーに挑戦するんが一番ええと思う。通用せんくても、清原和博という存在を消化しきるには“メジャーリーグ”っていう響きが必要やと思う」
コーチ 「あぁ、分かりますわ」
先生  「で、ローズ、小久保も放出。放出っていうより自由にしてあげるって感じやな。小久保はソフトバンクに戻してあげたいってみんな思ってるし、ローズも仰木監督のとことか合いそうな気がする」
コーチ 「そうですね。その方が選手のためですしね」
先生  「選手のためやし、巨人のためや。小久保とローズは巨人におることが不自然やからな。チームの中に不自然があるとどうしたって綻びが出る」
コーチ 「分かります」
先生  「で、清原、ローズ、小久保を放出してな」
コーチ 「はい」
先生  「高橋由伸を中心にしたチームを作りなおす」
コーチ 「それが一番、自然ですよね」
先生  「由伸が何年後に金本みたいな存在になってた時、巨人は強なってるし、人気も出てる」
コーチ 「そうですね。で、当然監督は」
先生  「ジャイアンツ愛の人や」
コーチ 「原辰徳」
先生  「原が監督やるんが一番ええ。あの人が監督の時、巨人はほんまにええチームやった」
コーチ 「2002年に日本一なった時は、V9の記録更新するか思いましたもんね」
先生  「今までの巨人では考えられへんことがいっぱいあったやろ」
コーチ 「そうですね」
先生  「主力がケガしたら、十川や福井やいう選手に5番打たしたりしてたもんな」
コーチ 「それまでの巨人やったらな、ま、今もそうやけど」
先生  「主力がケガしたら」
コーチ 「はい」
先生  「真っ先に、新しい外国人獲るいう話が出る」
コーチ 「そうですね」
先生  「でも原は、一軍半の選手を見事に活躍させた」
コーチ 「だから強かったんですよね」
先生  「さらに言うと、長嶋監督のあとやねん」
コーチ 「はい」
先生  「長嶋茂雄はもう、なんとも言いようのない偉大なカリスマや」
コーチ 「もちろんです」
先生  「だから、どんだけむちゃくちゃやってたとしても、長嶋監督なら、長嶋茂雄という理由で強引に成立させてしまうんや」
コーチ 「はい」
先生  「で、それを引き継いだ原」
コーチ 「大変やったでしょうねぇ」
先生  「その状況から、あんだけ強いチームを作ったんやで」
コーチ 「凄い人です」
先生  「でも、2003年に物凄いいろんなことが重なって」
コーチ 「星野阪神が優勝してもうた」
先生  「勢いと幸運。この要素がかなりあったことも事実や」
コーチ 「でも原は解任されてもうた」
先生  「そして、現在にいたるわけや」
コーチ 「なんか、しみじみしますね」
先生  「ただ、ここまで来てしまったらもう、原監督しかおらへんで」
コーチ 「はい」
先生  「原監督で、4番由伸」
コーチ 「それだけで、怖いですわね」
先生  「で、阿部、二岡、清水が中核のチームで十分強いはずや」
コーチ 「その通りです」
先生  「そういうチームになったら、自然とピッチャーが抑え始めるもんやしな」
コーチ 「やっぱ気持ちなんでしょうね」
先生  「入来も河原も、もう巨人おらんけど2002年はほんま凄かったもんな」
コーチ 「二人のええとこが存分に出てたんですよね」
先生  「今の強い阪神と2002年レベルの強さの巨人。この対戦、見たいよな」
コーチ 「見たいですねぇ、ほんまに」
先生  「それが一番盛り上がる方法やと思う」
コーチ 「ほんまその通りですわ」
先生  「それをな、カブレラ、谷、っていうのは、ほんまに違うやろ?」
コーチ 「違いすぎて吐きそうですわ」
先生  「ちょっと皮肉っぽい言い方になるけどな」
コーチ 「はい」
先生  「巨人はここ数年で、チームスポーツって、うまい選手がおるだけでは勝たれへんっていうことを、身をもって実証してくれたわけや」
コーチ 「そうですなぁ」
先生  「結果は十分分かったから、もう実験はやめてくれってそう思うねん」
コーチ 「はい」
先生  「でも、また同じ失敗を繰り返そうとしてるように見えてならん」
コーチ 「もう、ええですよね」
先生  「せや。もうええねん。ファンを大事にする言うてくれるんやったら」
コーチ 「まず選手のことを大事にしてあげなダメですよね」
先生  「そういう巨人がオレは見たいし」
コーチ 「そういう巨人に阪神が勝つから、オモシロいんですもんね」
先生  「せやな。ヤクルトのファンも中日のファンも横浜も広島も、そういう巨人に勝つから興奮するんや」
コーチ 「ファンはそれを見たいんですもんね」
先生  「だから、今日は、全ての野球ファンのために」
コーチ 「巨人の再建を期待して」
先生  「乾杯!!」


hara_m.jpg



一緒に乾杯して下さい!! クリックで乾杯!!→人気blogランキング
posted by コーチ at 14:43| Comment(26) | TrackBack(28) | ■ 読売ジャイアンツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。