2005年07月18日

負け試合に見る岡田采配の見事

コーチ 「いらっしゃいませ〜(コンビニの仕事中:夜勤)」
先生  「朝刊、入ってる?」
コーチ 「あ、先生、おはようございます」
先生  「朝刊」
コーチ 「ありますよ、報知まだ来てないですけど、報知は巨人負けると来るの遅いんです」
先生  「・・・」
コーチ 「ちょっと先生、何してるんですか!新聞で兜折らんといてください!」
先生  「何でや、何で昨日の試合、どっこも一面ちゃうんや!」
コーチ 「だからといって新聞で兜折るんは違うでしょ!売りもんです!」
先生  「辻内くんってまだ一回戦やないか」
コーチ 「でも、153キロ出したらしいですよ」
先生  「桐蔭、桐蔭、ほんで濱ちゃん復帰、で日刊スポーツはカズ戦力外ってなんや!」
コーチ 「まぁええやないですか、阪神負けたんやし」
先生  「そんなに勝ち負けが大事かー!そんなに勝ち負けが大事かー!」
コーチ 「ちょっと先生!おっきい鶴折らんといてください!おっきい鶴折らんといて下さい!」

(コーチ退勤。コンビニの前)
先生  「せやけど、コーチ、新聞折ったんは悪かったけどな、全部買えってあまりに大人気なくないやろか?」
コーチ 「そんなことありません。当然です」
先生  「だって朝のスポーツ新聞代、1500円ってオレ、奥さんにどう説明したらええんや?」
コーチ 「そんなことは自分で考えてください」
(スポーツ新聞を広げる先生)
先生  「せやけど、昨日の試合ええ試合やったのに扱いちっちゃいなぁ」
コーチ 「まぁ、そうですねぇ。あんなに安藤ええピッチングしたのに」
先生  「せやろ。1対0で負けたからっていうて書くことないような試合やなかった思うねんけどな」
コーチ 「そうです」
先生  「オレ試合見てて、むっちゃ思うことあったで」
コーチ 「どんなことですか?」
先生  「やっぱりタイガースはむちゃ強や、いうことや」
コーチ 「でも負けましたよ」
先生  「まぁ、そらたまには負けることもあるわいな」
コーチ 「まぁそらそうですわね」
先生  「でな、自力が違うってよう言うやろ?」
コーチ 「はい」
先生  「ほな、その自力の違いって具体的にどない説明したらええと思う?」
コーチ 「え?あぁ、そない言われると困りますなぁ」
先生  「昨日の試合みとってな、そのイメージが凄いよう湧いたんや」
コーチ 「どういうことです?」
先生  「岡田監督はな、100点満点を狙いにいっとる」
コーチ 「は、はぁ」
先生  「ところが山本監督は100点取れたらええなぁ、でもたぶん無理やろな。っていうスタンスでおる」
コーチ 「なんとなく違いますねぇ」
先生  「せやねん。なんとなくのようでて大きな差や」
コーチ 「具体的にはどの場面でそれを感じたんですか?」
先生  「東出にホームラン打たれたとこや」
コーチ 「と、言いますと」
先生  「とりあえず、昨日は変えてもええタイミングで変えんと、安藤を続投させたわな。何でやと思う?」
コーチ 「安藤がむっちゃ良かったから…だけやないんですか?」
先生  「せや、それだけやない。だって点数取られへんだけやったら、藤川、ウイリアムスでもほとんど取られる可能性ないやろ?」
コーチ 「まぁ、そうですね」
先生  「100点を狙いにいったってことや」
コーチ 「はぁ」
先生  「まぁ、そないにひねった話やないねんけどな、前回、前々回の安藤の登板思い出してみ」
コーチ 「前々回が、横浜戦でしたよね」
先生  「せや」
コーチ 「フォーム変えて最初の登板で、9回に打たれて完投勝利目前で交代した」
先生  「プロで初めての完投勝利を逃したわけや」
コーチ 「そうでした。そうでした」
先生  「ほな、前回は?」
コーチ 「中日戦ですわ。6回無失点で、追加点ほしいとこで打順回ってきて交代でした」
先生  「完封ペースやったのにな」
コーチ 「なるほど」
先生  「だからな、昨日の試合では、何としても安藤の完投勝利が良かったわけや」
コーチ 「安藤の完投勝利が100点の条件なわけですね」
先生  「せや。安藤を降板させて藤川を出した時点で、試合値が100点満点じゃなくなるねん」
コーチ 「試合値…ですか?また急に新しい言葉出してきますねぇ」
先生  「今、思いついてんけどな」
コーチ 「どういう基準なんですか?その試合値っていうのは?」
先生  「一番気持ちええ勝ち方が100点や」
コーチ 「なるほど」
先生  「試合値100で勝つとさらに勢いがつくからな」
コーチ 「確かに」
先生  「昨日やったら安藤が降板した時点で試合値のマックスが90になるっていうようなイメージや」
コーチ 「はい」
先生  「いまいち勢いが加速せぇへんねんな」
コーチ 「ほな昨日までの広島三連戦でいうと、初戦の14点とった試合が阪神85の広島15。おとといの杉山の試合が阪神90の広島45っていうようなイメージでいいんですか?」
先生  「さすが、コーチ。オレが思ってたんと同じくらいや」
コーチ 「ヘヘヘ、褒められちゃった」
先生  「でな、昨日の試合や。岡田監督は安藤の完投が試合値100の条件やと踏んだんやと思うねんけど、安藤を当然のように続投させた」
コーチ 「ぼくもテレビで見てましたけど、ブルペンの画面が映ったとき誰もピッチングしてなかったのには、ちょっと感動しました」
先生  「“当然、続投”っていうテロップ出てそうやったもんな」
コーチ 「ハハハ、そんな感じでした」
先生  「でな、東出にホームラン打たれた場面やねんけどな」
コーチ 「はい」
先生  「広島サイドから見たら、ピッチャーが完璧に抑えて、伏兵のホームラン。これぞ試合値100の試合のはずやってんけどな」
コーチ 「違うんですか?」
先生  「山本監督の喜び方がな、試合値を下げたんや」
コーチ 「どういうことです?」
先生  「例えばな、テストであんまり点数とられへん生徒がおるねん」
コーチ 「はい」
先生  「でも、そいつ、今回のテストはむっちゃ頑張って勉強して90点とったんや」
コーチ 「えらいなぁ」
先生  「えらいやろ?でもな、答案返すときにな」
コーチ 「はい」
先生  「“まぁ今回はよかったけど、これを続けな意味ないからな”とかイヤミを混ぜる教師っておるやろ?」
コーチ 「いますねぇ」
先生  「山本監督の喜び方が、そんな感じやってん」
コーチ 「あ、言われてみれば、そうですねぇ」
先生  「素直に喜んでやればええのにな、“東出がたまたま打ってくれたからよかったものの新井、ほんまはおまえが打たなあかんねんぞ”みたいなそんな空気」
コーチ 「わかりますわ」
先生  「最高の場面が台無しやねん」
コーチ 「はい」
先生  「それに引き換え、岡田監督はな」
コーチ 「はい」
先生  「安藤が打たれてんから、しゃーない、っていうようなどっしりした感じ」
コーチ 「なるほど」
先生  「100点とりにいってたまたま一問間違っただけやねん。100点取れる力は十分にある」
コーチ 「それに対して広島はせっかく100点とったのに、たまたま100点取れてしまったから、その対処法に困ってしまってるみたいな」
先生  「だからイヤミなニュアンスが出てしまって、興ざめや」
コーチ 「分かるなぁ、その感じ」
先生  「で、これがな」
コーチ 「はい」
先生  「自力の差やと思うねん」
コーチ 「なるほど」
先生  「だから昨日の敗戦は、全く引きずらへん。試合値はオレの基準では95や。打たれへんのはしゃーない。ヒットエンドランの時に一番当てにくい球が来てしまうのもしゃーない」
コーチ 「なるほど、そしたら、仮に安藤が降板して勝ってるよりも、負けたけども試合値は高かったと」
先生  「せや。だから大丈夫なんや。連敗する可能性は極めて低い」
コーチ 「そうやって考えたら、岡田監督の采配は見事ですよね」
先生  「オレ、岡田監督、好きやねん」
コーチ 「先生、星野監督が就任するときも言うてましたもんね」
先生  「せや、何で岡田やないねん!岡田を待たせるな!いうてコーチのコンビニにご迷惑をかけてしまった」
コーチ 「まぁ、昔の話です」
先生  「ほなまぁ、改めて」
コーチ 「はい」
先生  「試合値100を常に狙う、守りに入らない岡田采配と」
コーチ 「本日からの好調横浜戦の勝利を願って」
先生  「乾杯!!」

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次こそ完封できるはず!!


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posted by コーチ at 07:34| Comment(15) | TrackBack(34) | □監督 岡田 彰布 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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