コーチ 「どないしたんですか先生」
先生 「ネイチャーや!ナチュゥラルや!」
コーチ 「ええ発音です」
先生 「ほんまやっぱり自然やなぁ・・・」
コーチ 「ジブリの映画でも観たんですか?」
先生 「となりの♪となりの♪となりの♪」
コーチ 「先生!!」
先生 「なんや」
コーチ 「ちゃんと最後まで歌ってください!トトロのとこまで歌ってください。肩凝ります。」
先生 「だってオレ“となりの♪”のとこが好きなんや」
コーチ 「ほな、もうええですけど」
先生 「となりのトトロ観たんや」
コーチ 「ほんま先生はジブリ好きですねぇ。不意に観たくなるもんなんですか?」
先生 「まぁそういう時もあるねんけどな、今回はきっかけがあってん」
コーチ 「何です?」
先生 「奥さんと植物園に行ったんや」
コーチ 「ハハハ、また分かりやすいきっかけですねぇ。ほんでキレイな気持ちになって、トトロ観たんですね」
先生 「その通りや」
コーチ 「ほな、植物園は何で行こう思ったんですか?」
先生 「“いま会いにゆきます”を観たんや。むっちゃ泣いた。ほんで、あれ、緑がきれいやろ?」
コーチ 「そうですね。ひまわりとか」
先生 「それで、本物を見たくなったんや」
コーチ 「連続して影響を受けてますねぇ」
先生 「自然は素晴らしい。ポイ捨てとかしたらアカン」
コーチ 「ハハハ。そらいつでもダメですよ。それにしても、楽しそうな休日ですね」
先生 「むっちゃ楽しかってん!!」
コーチ 「ほんま先生とこも仲良し夫婦ですよね」
先生 「いやいやコーチのとこほどやないで」
コーチ 「いやいや先生のとこのほうが仲良しです」
先生 「何言うてんねん。コーチのとこのほうはもうゆうたら、ナカヨピやからな」
コーチ 「先生」
先生 「なんや?」
コーチ 「この会話、気持ち悪いです」
先生 「大人の男がする話やないな」
コーチ 「ほんでナカヨピとか言うのはやめてください。恥ずかしいです」
先生 「せやせや、思い出した、オレコーチにこの話しよ思っててん」
コーチ 「何です?」
先生 「自然は素晴らしい」
コーチ 「もうその話はききました」
先生 「ちゃうねん、ちゃうねん濱中や濱中」
コーチ 「え?」
先生 「濱中の出場の仕方がな」
コーチ 「はい」
先生 「むっちゃ自然で素晴らしいって思ったんや」
コーチ 「どういうことです?」
先生 「前半戦が終了する頃、濱中が守備練習したり、2軍の試合出たりして守る準備をしとったやんか?」
コーチ 「してましたねぇ」
先生 「あれ、てっきりスタメンで使うつもりや思って、オレそれは違う気がしてたんや」
コーチ 「そうですね。ぼくもそれは心配してました」
先生 「でもちゃうねんてな。代打で出て、ほんでその後守備について二打席打てるようにするための守りの準備やってんな」
コーチ 「あ、スポーツ新聞に書いてましたね」
先生 「むっちゃ自然やん!」
コーチ 「確かに」
先生 「後半戦の開始からスタメンで濱中が出るんは、なんか不自然やってんな」
コーチ 「そうですね。桧山は実績と名前が十分やし、スペンサーも前半戦の貢献度を考えると無条件に控えっていうのは違いますから」
先生 「せやねん。巨人の高橋がケガなおったら即スタメンっていうのとは意味合いが違うねんな。濱ちゃん、そこまで実績ないから」
コーチ 「スポッとはまるって感じにはならないんですよね」
先生 「もちろんペナントレースが進んでいく中で濱中スタメンがあったって全く問題ないわけやけど」
コーチ 「後半戦の初戦からスタメンっていうのはちょっと不自然な感じ」
先生 「ちょっと濱中を優遇しすぎかな、って感じになってしまう」
コーチ 「そうですよね」
先生 「ところが」
コーチ 「はい」
先生 「代打で出て、もう一打席打つための守備って、むっちゃ自然やもんな」
コーチ 「一打席じゃもったいないし、いきなりスタメンはチームのバランスが微妙に崩れる」
先生 「そこで、当面は代打で出て守備について2打席ってことを、監督コーチが名言した、と」
コーチ 「なんて、分かりやすい!」
先生 「タイガースの選手もみんな納得やもんな!」
コーチ 「岡田タイガース、ほんまええ雰囲気ですよね」
先生 「せやねん、不協和音がとにかく出にくい」
コーチ 「歯車が狂うことを未然に防ぐことに長けてるんですよね」
先生 「くどいようやけど、巨人と比べると分かりやすいけどな」
コーチ 「はい」
先生 「高橋がケガして、矢野が出てるやん」
コーチ 「けっこう活躍してますよね」
先生 「で、矢野がもっと活躍したとするやろ?」
コーチ 「はい」
先生 「でも、高橋が戻ってきたら、当然高橋が出るやろ?」
コーチ 「そうですね。矢野が出れない」
先生 「で、もし矢野を続けて使おうとすれば、その時はじき出されるのは」
コーチ 「清水」
先生 「不自然やん」
コーチ 「そうですねぇ」
先生 「打ってない人、ファーストにおるやん」
コーチ 「そうなんですよね」
先生 「だから清原を下げて、矢野にファーストの練習させたってええわけやねん」
コーチ 「一生懸命やるでしょうねぇ」
先生 「でも、無条件に矢野か清水がはじかれるやろ?」
コーチ 「活躍してても」
先生 「この不自然は絶対チームを強くしない」
コーチ 「そうですねぇ」
先生 「今年の阪神みたいに赤星、金本は絶対外されへんっていう状態やったらなんも問題ないねんけどな」
コーチ 「そうですね。スペンサーと桧山と濱中でポジション争いは、いたって自然や思います」
先生 「まぁ後半は、シーツが打てへん時は、関本か、アツ片岡をファーストっていうのもあるやろうし」
コーチ 「たぶん、岡田監督が感じた、最も自然なオーダーで闘っていくんでしょうね」
先生 「せやな。ほんで、その岡田監督の感覚が、オレは大好きや」
コーチ 「ぼくもです」
先生 「あぁ、後半戦楽しみやなぁ」
コーチ 「なんか緊張しますね」
先生 「巨人も、もう後がないからな。必死は必死で来るやろし」
コーチ 「やけどふつうにやったら、絶対勝てます」
先生 「せやな、いよいよ明日からか」
コーチ 「はい」
先生 「ほなまぁ改めて」
コーチ 「えぇ」
先生 「とても自然な形でチームが進行しているタイガースが」
コーチ 「よりよい形で戦っていけるべく環境を整え続ける岡田采配に」
先生 「乾杯!!」
シーズン終盤
代打濱中のタイムリーで同点、
そして、
守備についた濱中の2打席目、
サヨナラ。
そんな試合が、きっと見れる。
たぶん、泣く。
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