2005年09月25日

“よくやった”藤本、ナイスホームラン!!

藤本が、ホームランを打ちました。

新井のホームランで1点先制された、直後のイニング。
矢野がホームランを打って、同点に追いついたその次の打者。
非常に重要な場面。
藤本が、ホームランを打ちました。

以前、チームバランスを考える上で“さすが”と“よくやった”の違いが非常に重要だ、みたいなことを書きました。(これ以降、その記事を踏まえて書きますので、ピンとこない方はお手数ですが、こちらの記事を先に読んでいただきたく思います)


矢野と藤本の連続ホームラン。

たとえばこれが、金本と今岡の連続ホームランであった場合、
勝ち越したタイガース、負け越されたカープはどんな空気になるでしょうか?
打たれた場合で言うと、ウッズ、福留に連続ホームラン。
見ているぼくたちはどんな気持ちになるでしょうか?

金本、今岡の組み合わせ、
ウッズ、福留の組み合わせ、
ともに“さすが”と“さすが”。

勝ち越したチームは、「よし」と引き締まった表情になり、
勝ち越されたチームは、こうなにか打ちのめされた感に、あぁぁぁと落ち込んでしまいます。
甲子園でウッズと福留に井川が連続ホームラン打たれた試合ありましたよね。
なんかこう、うぅぅぅと、落ち込みませんでしたか?
ドラゴンズベンチも、こうより「プロ集団」っていう空気が増すみたいな、
そういう凄みを感じるホームラン。

矢野と藤本の連続ホームラン。

なんか、空気が違うんです。
「よし」と引き締まるというよりも、
「やったー!!!!」って、むっちゃ盛り上がるっていうか。
もう「わーい!!わーい!!」って感じ。どんちゃんどんちゃん。
なんか楽しくなってしまう。

その空気の立役者は、もちろん藤本。
“よくやった”藤本。

“さすが”には“さすが”の凄みがあって、当然一流選手はみんな“さすが”で、
その選手がいないと勝てないんですが、
打線の中に一人、二人、“よくやった”の選手が混ざっていると、
ゲームの中で、ああいう100%陽の空気が出ることがあります。

fujimoto924.jpg
100%陽の空気


で、これは、
長いシーズンを乗り切っていく上でとても重要な強みじゃないかな、と思うんです。

得点した後の雰囲気に、いろんなバリエーションがある。
こうなんか、ホッと気持ちがラクになる場面があって、そして勝っていける。

それが「セカンド藤本」。
藤本がスタメンでで続ける大きな意味だと、そう考えます。

アニキの活躍では、出ない空気。
それを藤本は持っている。

確かに、「また内野フライかよ!!」そう思う場面も多々ある彼ですが、
彼が活躍した試合で、彼によってもたらされるものは、本当に大きい。
ライナーを打とうとしているのに、フライを上げる彼の姿。
チームの中にそんな癒しが必要なときもあるでしょう。

矢野・藤本の連続ホームラン。
楽しくて楽しくて仕方がない空気。

他のチームがなかなか持てていない強みをタイガースは持っている、
これも優勝への大きな要因だったかも知れません。
今岡・スペンサーの連続ホームラン。
これでも同様の空気が出ますし。

もはや語り草となった、
9.7のナゴヤドームは、“よくやった”久保田と“ありがとう”中村豊が主役でした。

もちろん、アニキや今岡や赤星や球児やジェフや下柳先輩の大活躍で勝った試合のほうが多いです。でも、たまに藤本やスペンサーがこんな空気で味付けしてくれる。

強いですよね。

タイガース。様々な面で厚みのあるチームになったと思います。
日本シリーズ、4勝のうちの1勝。
藤本とスペンサーの活躍で勝てれば、日本一は目の前です。


“よくやった藤本”決勝タイムリー!!


そんな見出しが躍る試合が、大一番で出ますように。
楽しみにして待ってよう。
ちなみにその試合で同点に追いつくヒットをスペンサーが打ってれば最高です◎


“よくやった”がもたらす空気。
藤本、ナイスバッティング!!


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posted by コーチ at 08:39| Comment(4) | TrackBack(8) | □ 藤本 敦士 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

似たものどうし

先生  「え〜昔から、世間に自分そっくりなやつが7人はいると申しますが。。。」
コーチ 「あ、落語ですか?」
先生  「似てる部分ってのは、顔だけではないんでございますなぁ」
コーチ 「ほぅほぅ」
先生  「性格や、趣味趣向、あと職業によっちゃ投球内容なんかもそっくりなんていうこともございまして」
コーチ 「投球内容?」
先生  「10勝してるが、11敗」
コーチ 「はいはい」
先生  「153個の三振を取って、これはリーグ2位なんでございますが、同時に92個の四死球を与えちまってる。こちらは2位に大きく水を開けた、ぶっちぎりのトップでございます」
コーチ 「カープの大竹のことですね」
先生  「ストレートもスライダーも、うまくいく時は、もう手がつけられないほど素晴らしい球がいくんでございますが、ちょっと歯車を狂わせますとまるで別人のようになってしまうわけでございます」
コーチ 「なるほどなるほど」
先生  「自分で自分の首をしめると申しますかね、しっかり投げなきゃ、しっかり投げなきゃ、そう思えば思うほどに、体のほうが硬く動かなくなってしまうんですなぁ」
コーチ 「おっしゃるとおり」
先生  「で、そんな鯉の投げ手、大竹とそっくりの投手が、虎の投げ手にもいるんでございます」
コーチ 「よ!8勝14敗!!」
先生  「私なんぞは、昨日の試合を見ていましても、どうにも鯉の大竹が虎の福原に見えてしまいまして、なんとも複雑な心境でござったわけなんでございます。あと、亜米利加のほうにYABUなんていう投げ手もおりますなぁ」
コーチ 「確かに似てる」
先生  「素晴らしい才能を持ちながら、しかも努力も重ねているのに、本番でチカラを出し切れない」
コーチ 「ほんまに、その通りです」

先生  「あなたはどうですか?」

コーチ 「え?」
先生  「おとといの福原、昨日の大竹を見たあなたは何を感じましたか?」
コーチ 「えっと・・・」
先生  「一生懸命頑張っているのに、仕事でなかなかうまくいかない。うまくいかなくなると自分で墓穴を掘って、自分からどんどん崩れていってしまう。そんな人はあなたではないですか?」
コーチ 「・・・」
先生  「私がそうなんでございます」
コーチ 「え?」
先生  「せっかく準備していった授業のレジュメ。ほとんど徹夜で作るときもございます。ここであれを言おう、ここで少し間を取ってちょっと息をぬいてから、話をきかせよう」
コーチ 「はい」
先生  「毎日、試行錯誤の連続でございます」
コーチ 「なるほど」
先生  「でも、それが満足に発揮できる授業など10回のうち5回あればいいほうで、いつも生徒に迷惑をかけてしまったと、自戒の念を持ってしまうわけでございます。するとまたその自戒が自戒を呼び、切り替えて次、と思いはするのですが、どうしても失敗してしまった場面が脳裏をよぎってしまいまして」
コーチ 「分かります・・・」
先生  「私は、大竹投手や福原投手が他人のようには思えないのでございます」
コーチ 「そうですね、ぼくも感じるとこあります」
先生  「ですが、大竹投手も福原投手もこれから長きに渡って自身との格闘を見せてくれるのでしょう」
コーチ 「そうですね」
先生  「私は時に、その姿に勇気づけられ、その姿を自分に投影し身を戒め、ともに戦っていきたい、そう思っております」
コーチ 「素晴らしい!!あんたの生徒は幸せもんだよ!!」
先生  「昔の人の中には面白いことを考える人がおりまして。まんじゅうを食べたいがゆえに、わざと“まんじゅうが怖い”そんなことを申して、周囲がまんじゅうで怖がらせようと、まんじゅうを枕元に並べたところ、“まんじゅう怖い、まんじゅう怖い”と言いながら、むしゃむしゃまんじゅうをほうばった、そんな人がおったそうです」
コーチ 「はいはい」
先生  「数年後、ある同僚が、福原にこう尋ねます」
コーチ 「なんでしょう?」
先生  「おい福原、おまえ怖いもんなんだ?え?オレかい?オレは…」
コーチ 「はい」
先生  「自滅が怖い◎」


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posted by コーチ at 06:31| Comment(0) | TrackBack(1) | □ 福原 忍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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