2005年09月28日

感情論の人

ぼくはいつも改革には賛成だった。
野村さんが監督に就任するという時も、同様に星野さんが就任する時も、
とにかく改革には賛成だった。

阪神タイガースというチームは「今のままではダメだ」
ずっとそう思わせる材料を持っていた。

「変わること」にいつも期待していたように思う。


村上ファンドが阪神電鉄株を買収。

このニュースをきき、正直戸惑った。
「なんか、とてもイヤだ」と、そう思った。

変わらないでほしい。
今のままがいい、とそう思った。

そして、ぼくのその気持ちは、
「タイガースが変わった」ことの証明なのだろうとも思った。


毎年、早々と優勝争いから脱落し、Bクラス入りを決め、最下位争いを繰り返していたあの頃ならば、こんな親企業の話にも何かを期待したかもしれない。

しかし、今は違う。

タイガースは本当にいいチームになった。
基本は絶対、今のままでいい。


明日にも優勝が決まるかも知れない時期なのだ。
それゆえ、株を買うには最も都合のいい時期なのだろう。

ただ、

そういうの、ムカつく。
なんか、むっちゃ、ムカつく。


そういうんじゃない野球をしてるチームやねん。


赤星があんなにも必死にファールで粘ったことを、知らない人だから、
それを見てもなんとも思わないような人だから、
きっとこの時期を狙って、株を買ったりできるのだ。


「得だから」


そんな感覚で野球やってへんねん。
そんな感覚で応援してへんねん。


なんか、むっちゃムカついた。


だから井川、今日こそ、今日こそ、
胸のすくよくなピッチングをしてほしい。
この胸のモヤモヤをスカッとさせてくれるような、そんなピッチングを。
ぼくらに見せてくれやしないか。


打って、守って、走って、勝って、そして最後に矢野と笑う。
そこには「損」も「得」もない。
あるのは、「嬉しい」だ。「やったー!!」だ。「わーい!!わーい!!」だ。


イライラした感情のゆり戻しではない喜びを。
イライラした感情なんかぶっとぶような、そんな痛快な勝利を。

無策を講ずる勇気を持った岡田監督。
策を講ずるビジネスマン。

ぼくは当然、岡田さんが好きなんだ。


今日の午後21時頃。
無策で勝った岡田監督が笑うところが見たい。


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posted by コーチ at 07:50| Comment(4) | TrackBack(2) | □監督 岡田 彰布 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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