2005年10月08日

清原の件

清原が阪神に来たがっているのかぁ・・・
http://www.sanspo.com/baseball/top/tig200510/tig2005100801.html

以前、ジャイアンツのローズの獲得話が不意に持ち上がった時、
タイガースファンの多数が「NO」という反応だったように思います。

記事にしてはいませんが、ぼくも当然、「NO」でした。

理由は、

「ローズは今年の成績を見ても分かるように、全盛期を過ぎてしまい、近鉄時代のような活躍を見込めないから」では、当然ありません。当たり前。

ローズはまだまだ打ちますよ。今年の成績はまったくの参考外。あんだけイライラして野球やってたら、打てるものも打てなくなるでしょ。
是非、バッファローズでもう一度、「あの頃の近鉄」を再現してほしい。強かったなぁ、近鉄。

実はぼく、ローズのシーズン55本目のホームラン、生で見たんですよ。あの頃の近鉄って、球場に大阪ドームに足を運ばせました。それであの試合はたぶんノリがサヨナラスリーランを打って逆転勝ちした試合で、何せ、「このチームは負けないだろうな」っていう空気が、何点リードされていても出るチームでした。そして、、、北川の満塁ホームランだったんですよね・・・すごかった、あの年の近鉄。その主役だった、タフィ・ローズ。

アンディやシェーンやジェフは凄いレベルで「タイガースの一員」ですが、それと比べてもそれ以上に、タフィはチームに溶け込んでいたように思います。

ローズは環境が後押ししさえすれば、まだまだ打てると感じます。というより、好きな選手なので、まだまだ活躍してほしい。

ただ、その活躍の場所は甲子園ではありません。

理由、タイガースには桧山がいるから。スペンサーもいるから。濱中も、林もいるから。

このブログを始めて数ヶ月、毎日目を通していただけていた方には、これからぼくが何を言いたいか手に取るように分かるかと思いますが、そのことを書きます。

金本、矢野を中心に作られた今年の優勝チームの空気。逆に言えば、金本、矢野が余計なことに気を回さないですむように、桧山やスペンサーをはじめ、関本も藤本も、今岡も、不協和音が出る可能性を、自らしっかり摘んでいけたことが優勝への原動力だったように思います。

その中で特にスペンサー。

外国人選手でありながら、ベンチスタートがまったく問題なかったスペンサー。
そのことに彼がイライラして、打席でブンブンとバットを振り回す姿をぼくは一度も見ていません。逆に、「今の球は打とうぜ、スペンサー」そんなシーンは数え切れず見ました(笑)そしてその後、フォアボールで出塁する度々見たし、カウントを2−3まで持っていって三振する姿も度々見ました。

そんなデータはないと思うけど、「打席所要時間」。
もし、そんなデータがあれば、スペンサーは、このランキングではかなり上位に食い込むものと推測されます。
1位はアニキと、井端の争いだと思いますが、トップ10には食い込めるかな?

スペンサーはそういう「時間のかかる6番」という仕事を自ら作り、自らその責務を全うし、結果的に「次の回に鳥谷が打つ」みたいな、タイムラグのある繋ぎ役を果たしていたように思います。

来季も当然、4番金本、5番今岡。これは動かさないでしょう。ならば、6番に求められる仕事は、「簡単にアウトにならないこと」。

桧山とスペンサー、総合的に見て、「どちらか一人を」というならば、桧山が一枚上だと思います。ただ、桧山は「早いカウントで打ちにいったほうが抜群に良い結果が出る」という特性上、「早いカウントでアウトになってしまう」という表裏一体も抱えているわけです。さらに、相手が左投手の場合「完全に崩された空振り三振」ということもままある選手で、そのリスク回避のために、「左投手はスペンサー」岡田監督が一貫したスタンスだったように思います。

さらに、ジャイアンツが下降線を辿った原因も考えたいのですが、その中で特筆したい部分は「清水の軽視」。

毎年毎年、活躍すれど出番が減らされる序盤。しかし、終盤は結局レギュラーになる清水。
じゃあ、最初っから清水をレギュラーで使えばいいじゃん、当然そう思いますが、そうしなかった読売巨人軍。

タイガースで清水に当てはまる選手は、当然、桧山。
強くなるための補強は多いに結構だと思いますが、桧山を軽視することは、ジャイアンツの二の舞になることと同義だと感じます。で、清水を軽視することで、より軽視された斉藤。タイガースで言えば関本辺りか。主力になりうる力を十分に持った選手。彼らの未来は守ってあげないと。


ということで・・・
補強に際して、重要なこと、3点。

@金本、矢野を中心とした空気感の中にすんなり入れること。
A金本、今岡の後を打つことに適していること。
B桧山ならびに、関本を軽視しない補強であること。


以上を踏まえて、ローズは「NO」。
特にBの「桧山を軽視」に非常に当てはまります。
@の雰囲気面では、そんなに問題はないと思いますし、むしろプラスに働く面もあると思いますが、桧山が出れなくなるのは、チームとして決してプラスではない。

で、ローズが「NO」を踏まえて、ようやく清原の話題に。

順番に検証していくと、
@の空気面。これは金本が気を遣うことが増えそうなので「NO」
A番は、「6番打者」という「4番打者」よりも格下の打順を咀嚼しきれないだろうから「NO」
で、やっぱりB番。清原が入ったことを仮定すると、ファーストしか守れない清原なので、シーツをセカンドにまわさなければなくなります。となると、関本の出場機会が激減する。関本を軽視してはいけません。

個人的に、関本は来季、ガチンコでシーツとポジション争いして、勝ったらずっと関本でもいいかなぁ、と思う感じです。二人とも守備もうまいですから、相当レベルの高いファースト争い。清原は、ちょっと太刀打ちできない相手ではないかと思うのですが・・・


ローズの件も、清原の件も、「それぞれが最も成績を残した年」の成績を残したと仮定しての話です。打率、ホームラン数。実は、それほど重要ではありません。

「その人が試合に出ていることによって、チームが勝てるかどうか」

「その人が打つこと」は、そのことの一部でしかない、ということを念頭に、補強プランはしっかりと練ってほしいと、そう思います。

前々から書いてきたことですが、「清原和博」という名前を消化しきるには、失敗しても「メジャー挑戦」これがいいと思うんですが・・・あまりにも名前ばかりが大きくなりすぎて、日本で機能できる名前ではないですよ。アメリカ行って、名前を小さくしてから勝負すればいいのになぁ・・・

一タイガースファン、一野球ファンの意見でした。


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posted by コーチ at 08:04| Comment(4) | TrackBack(18) | □ スペンサー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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