今日は「ツーストライク後の打率」。
おさらいしとくと、セ・リーグはドラゴンズの福留選手が.298でトップでした。
ツーストライクに追い込まれてからの打撃。
難しいです。パワプロですら難しいです(笑)
変化球のいい投手であれば、それに合わせたタイミングで待たないと、
当然のように「くるり」と一回転して、
ピッチャーにとって一番気持ちいい三振をしてしまうし、
だからと言ってあまりに変化球に比重を置きすぎると、
ストレートに手が出ない。ズバッと見逃し三振。
ですから、ツーストライク後の打率の高い人というのは、
「来た球に反応できる」という天才系の打者か、(イチローや篠塚、タイガースで言うとオマリーあたりがこのタイプだったか、と)
もしくは、
「読みが抜群にうまい」という打者のいずれかであると思われます。
はい、ではでは、2005年のパシフィックリーグで最もその能力の高かった打者はいったい誰なのか!!
ということに順序良くいきます。
首位打者 ホークス 宮地 302
セ・パ両リーグ通じて唯一の3割打者。
追い込まれてから3割も打つ打者。すごいなぁ。
てか、この人は投手として西武入ったんじゃなかったっけ?
遅咲きの星。無条件に応援してしまう選手です。
こういう打者が下位にいたからこそ強かったソフトバンク。
7番、8番と打つ打者の鑑ですよ。
できれば鳥谷にこういう数字を残してもらえるようになってほしいな。
2位 マリーンズ 今江 294
タイガースファンにとっての彼は、むしろ井端をも超えるイメージの今江。
何しろ打たれましたからね・・・
数字上も確かに凄い結果を残していました。
本当にいいバッターです。世界大会は応援できるから嬉しいな。
3位 ホークス 城島 277
この数字はセントラル2位の井端と同率。
来季は海を渡る彼ですが、打撃に関しては問題ないですよきっと。
物凄く欠点が少ない打者だと思うので。
ホークス時代と同様の存在感をチームの中に見出すことができれば、
きっと大活躍してくれるだろうって思います。
頑張れ、城島。
てことで、やっぱり上位2チームからトップ3が出るもんです。
そういうことなんですよね。
こういう人たちがいたから勝てたというか、
いなかったら勝てない。
「打ちやすくする値」は非常に重要だ、ってことさら感じる結果でした。
それでは続いて、4位から10位
4 和田(西)256
5 坪井 252
6 吉岡 246
7 ベニー 244
8 塩崎 243
9 里崎 238
10フランコ234
ライオンズの和田は、やはりチャンスメイカー素養が高そうです。
顔や体型や打撃フォームからは「器用」というイメージは全く出てきませんが、
果たしていた仕事はどちらかというと、1,2番や7,8番に求められる仕事。
WBCではチャンスメイカーとしての働きを期待したいです。
で、坪井!
嬉しいな。単純にタイガース出身の選手が上位に来ると嬉しいです。
それはきっとファンだからです(笑)
あとマリーンズの選手が7位9位10位にランクイン。
あっさり三者凡退というイニングをどれだけ減らせるかというのが、
「打ちやすくすること」のテーマでもあるので、
その意味でも、「強かったマリーンズ」納得です。
以下ダーッと。
11 石井義231
12 ズレータ230
13 赤田 228
14 松中 226
14 カブレラ(ソ) 226
16 小笠原 222
17 堀 218
18 高須 213
18 西岡 213
20 酒井 212
21 大村 210
22 橋本 207
23 稲葉 206
23 後藤 206
25 北川 204
26 谷 202
27 森本 201
28 小坂 197
29 関川 196
29 阿部 196
31 福浦 192
32 バティスタ191
33 村松 190
34 ガルシア189
35 沖原 188
36 フェルナンデス 186
36 磯部 186
38 川崎 184
39 李 183
40 カブレラ(西) 181
41 日高 177
42 山崎 175
43 ロペス174
44 ブランボー166
44 平野 166
46 木元 164
47 サブロー160
48 中島 160
49 SHINJO 156
50 セギノール145
という結果でした。
そんなこんなで、
上記の「2ストライク後打率」と「カウント2−3」を合計した、
パシフィックリーグ「打ちやすくした王」の発表。
数字のバランスを取るため、「2ストライク後打率」は2倍にして合計し、
ポイント化しています。
それでは、発表します!!
2005年パシフィックリーグ「打ちやすくした王!」
打ちやすくした王! ホークス!
松中 1559pts
やはり松中。やっぱり松中。
どこをどう切り取っても素晴らしい選手です!
本当に凄い!それだけ!!
打ちやすくした王!2位!
マリーンズ! 橋本 1526pts
繰り返し書きますが、日本シリーズにおいての対藤川球児。
レギュラーシーズンを含めても、橋本と対峙していたときの球児が、
最も苦しい投球でした。
そんなバッター!!マリーンズはスンヨプ抜けても、
DHと捕手を交互に使えば、橋本と里崎が常時出場できて、
むしろ攻撃力は上がりそうな予感。
橋本、ずっと出られるとイヤなバッターですよね。
全体の率はそれほど高くないですが、
淡白でないときの阿部(巨人)みたいな凄みのある打者だと思います。
3位 和田(西) 1515
5番打者でありながら、活躍の内容が「5番っぽくない」という点において、
ドラゴンズの福留とキャラのかぶる和田。
世界大会、どうしよう。
福留と和田でポジション争いですよね。
ただ陣容的に左打者の多い全日本。右の好打者和田の存在は貴重。
ちなみにぼくは一時期和田選手のフォームを真似て、
「打球に回転をかけて遠くへ飛ばす」ということを試みたのですが、
無論、フォームを崩す結果に。あの打ち方を再び世界へ!!
4 石井義 1486
5 宮地 1467
2005年にブレイクした遅咲きの星が、
並んでランクイン。嬉しい活躍。
ポジションは違うけど、今年は太陽あたりが、
こんな感じで活躍してくれないかなぁ。。
6 フランコ 1463
7 城島 1429
8 関川 1370
9 村松 1358
10小笠原 1354
マリーンズのアジア一を牽引したフランコが6位。
で、城島、村松のダイエー黄金期の主力。
ほんで小笠原。
元タイガースランキングでは関川がトップ。
先に言っとくとSHINJOが最下位(笑)
11 赤田 1346
12 ベニー1336
13 ズレータ1330
14 吉岡 1317
15 坪井 1314
16 ブランボー1313
17 山崎 1309
18 今江 1306
19 フェルナンデス 1306
20 塩崎 1294
元タイガースランキング2位は坪井。
レギュラーでフルシーズン出れますように。
楽天勢のベテランもなかなかの健闘。
関川を筆頭に吉岡、山崎。
山崎ってドラゴンズ時代はけっこう淡白なイメージだったけどなぁ。。
川尻のゆるい球に左手一本になって空振りとか。
来季のイーグルス、さてさてどうなりますか。
21 稲葉 1287
22 福浦 1282
23カブレラ(西)1274
24 森本 1263
25 里崎 1257
26 高須 1256
27 堀 1253
28 磯部 1230
29 小坂 1225
30 カブレラ(ソ) 1224
小坂は数字的には抜群に良いというわけではないけど、
もう守備と存在感ですよね。
ジャイアンツの8番ショートで入られると、もうそれだけで苦しい。
ライオンズカブレラもホームランバッターとしては案外な数字。
「ホームランを打たれまい」とその分投手が神経を使いやすいので、
数値は上がりやすくなるはずなんですが…
あっさりアウトになることも多いってことですよね。
この諸刃の剣をどう見るかという野球観の違いをどう見るかも面白いところ。
31 ガルシア1212
32 ロペス1206
33 木元 1204
34 西岡 1191
35 谷 1179
36 サブロー1175
37 沖原 1162
38 セギノール1155
39 平野 1139
40 日高 1137
41 阿部 1121
42 李 1119
43 バティスタ1107
44 大村 1104
45 北川 1084
46 川崎 1081
47 酒井 1073
48 後藤 1068
49 中島 1014
50 SHINJO 909
SHINJOダントツ最下位(笑)
でも新庄時代から彼はそんなことは関係ない選手でしたから。
いいんです。センター守って、打席に入るだけで十分。
こうしてみて見ると、ソフトバンクの大村、川崎の数値の低さが目につきます。
この二人は総合的な数値は決して低くないので、
打つべきところで打ってきたことが窺えます。
いろいろな得点パターンがあるのだな、と考えさせられますね。
ソフトバンクは松中、ズレータと対戦した後の投手が、
下位の宮地にまた神経を使わされ、序序にチャンスを拡大して、
大村、川崎で得点。
ないし、もう少し繋いで、松中、ズレータでドカン、と。
タイガースと似ているといえば似ていますが、
チャンスの多くが5番4番3番の順に回って来ているところが少し違いますね。
対してマリーンズは、
多くの選手が「打ちやすくすること」に対して前向きである印象を受けます。
打順が固定ではないので一概には言えませんが、
こうやって束になってプレッシャーをかけていくと、
5回、6回終わってみれば、点差が開いていたというような、
日本シリーズのような試合が多く実現するのかも知れません。
ドラゴンズはといえば、異次元の男・井端が切り拓くチャンスを、
ウッズと福留が拡大したり、得点したり、主にその得点パターン。
あとは、森野や谷繁がたまにドカンといいところで打ったり。
BIG3以外の繫がりがマリーンズ、ホークス、タイガースと比べると、
やや落ちたという2005年だったでしょうか。
ですから荒木、立浪あたりが赤星、今江級に活躍すると、
おそらくブッチギリです。
さてさて今年はどんなチームが強いのか。
衣替えしたジャイアンツは決して重量打線ではありません。
いったいどんなスタイルで野球をしてくるのか本当に楽しみ。
マリーンズ型、ホークス・タイガース型。
それを超える、また違った型のチームが優勝するのか。
開幕が楽しみでなりません。
参考
http://baseball.yahoo.co.jp/npb/player?t=b&c=5
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