で、今日はパシフィックリーグのチャンスメイカーランキングをやろうと思っているのですが、先にマリーンズからジャイアンツに移籍した二人のチャンスメイク率(ランナーなし時の出塁率)を。
イ・スンヨプ 268(50人中46位)
小坂 385(50人中3位)
おお!スンヨプ低い!
ホームランバッターは、やはり四球が増えやすくなるため、
出塁率を取れば比較的上位に来やすい傾向があるのですが、
スンヨプ低いです。
マリーンズは他の人も平均してよく打っているし、
スンヨプ自身日本シリーズで大活躍だったので打つイメージがありますが、
ことチャンスメイクに関しては、あまりその意識が高くなかったか、と。
打者に集中できる状況で投球されるとつらいってことでしょう。
要するに落ちる球が苦手で、その球を投げられやすい状況下で
なかなか打てない、ボールを見れない。
比べてみると、
ランナーなしの場面は全くダメだったイメージの今岡でも、287の率を残していますし、
(決してよくはないですが)
あれだけ散々だった清原でも279
ローズだと342という数字になります。
今岡くらいチャンスで打ちまくるというなら別ですが、
そのレベルじゃないと上位を打つには厳しいですよね。
清原とローズであれだけ分断していたイメージがあったにも関わらず、
それよりも出塁できていないわけなので。
ということでスンヨプに期待される打撃は「たまに、ドカン」
ということで7番。
そして、そんなスンヨプを7番におけるのも小坂の存在。
ジャイアンツサイドから考えると、このスンヨプの短所を補うのに、小坂の長所という最高の図式ができあがります。
7番 スンヨプ
8番 小坂
何度も書きましたが、8番はとても大事です。
投手の前だから、ツーアウトランナーなしならば、投手までまわして次の回を1番から始めたいし、1アウト2アウトでランナーなしの場面ならば出塁すれば投手が送りバントでいい。
あらゆる局面よりもやはり「ランナーなし」の打席が最も多いのが野球。
ならばその局面で4割近くの出塁率を残している小坂の8番。
他チームにとっては脅威です。
これが小坂がいなくて8番仁志であれば、失礼ながらそれほど怖くない下位打線なのですが・・・同じタイプが二人続きますから、6番から始まるイニングは6番さえ打ち取ればすんなり三者凡退と、守備からのリズムを作る絶好のチャンスが生まれます。
しかし、8番に小坂がいることで、大変。
ジャイアンツのオーダー、ほぼ決まりじゃないでしょうか。
個人的にはこれが一番イヤ。
1 左 清水
2 中 矢野
3 右 高橋
4 三 小久保
5 捕 阿部
6 遊 二岡
7 一 スンヨプ
8 二 小坂
9 投 上原
ジャイアンツ、強そう・・・
ま、というわけで、今年は小坂にイヤな仕事をされることを覚悟しながら、
2005年、パシフィックリーグチャンスメイク王の発表です!!
ちなみにセントラルリーグはウッズ、青木、福留の順でしたよね。
ウッズが唯一の4割越えで、見事チャンスメイカー王を獲得しました。
さてさてパシフィックリーグはいかに!!
パシフィックリーグ2005年シーズン、チャンスメイク王!!
首位打者 ホークス
松中 408
また松中。キングオブ松中。
どこをどう切り取っても打っている選手はいるもんです。
井端、金本、福留、そして松中。
感服!
第二位 ホークス
ズレータ 388
「3番から始まるイニングでしたが、あえなく三者凡退」というイニングが非常に少なかったことが分かる数字。こりゃ強いわ。じりじりじりじり消耗させられる感じ。
相手チームに取ったらなかなかリズムに乗れないんですよね。
第三位 マリーンズ
小坂 385
二人の長距離砲に続いて、全くタイプの違う小坂が三位。
敵にしたくない選手です。ほんと。
ジャイアンツ戦、困ったなぁ。。
4 坪井 383
5 和田(西)381
6 関川 373
7 サブロー373
8 石井義 372
9 カブレラ(西) 359
9 カブレラ(ソ) 359
坪井と関川が上位。
二人とも、1番レフトで常時出場できれば。
そんな成績でした。
あとは、ライオンズの和田がまたチャンスメイカー。
あまりにイメージないですが、
1番和田、悪くないかも知れないです。
1番和田って、和田コーチみたいやけど(笑)
それから、マリーンズの4番はこういう機能だったのだな、とそういう印象。
カブレラとサブローは同じ4番でも違うわけで、
だけどチャンスメイカーとしてはむしろサブローに軍配。
マリーンズの4番は「二人目の1番打者」というイメージなのかな。
11 阿部 354
12 橋本 351
12 塩崎 351
14 フェルナンデス 348
15 宮地 344
15 城島 344
15 ガルシア 344
18 平野 341
19 後藤 340
20 中島 333
21 フランコ332
22 堀 332
23 小笠原 331
24 セギノール 331
25 ブランボー 330
26 里崎 328
27 今江 327
28 沖原 326
29 福浦 324
30 赤田 323
31 吉岡 317
32 高須 316
33 大村 315
34 ベニー314
35 谷 311
36 北川 310
37 磯部 304
38 木元 300
39 森本 299
40 バティスタ296
41 稲葉 295
42 山崎 294
43 村松 289
44 川崎 283
45 日高 278
46 李 268
47 西岡 266
48 SHINJO252
49 酒井 242
50 ロペス225
以上です!
「打ちやすくする」ランキングでも目立たなかった、
西岡、川崎はチャンスメイカーとしてはやや不十分かなぁ。
ですのでWBCでは、チャンスメイクの期待はしないことにしましょう。
あと、SHINJOは目立たないところでは本当に打ってない(笑)
そんなこんなです!!
「チャンスメイク王」はホークスの松中選手!!
2位にズレータ選手で、3位の小坂選手が今年はジャイアンツなのがイヤです!!
ではではまた◎
参考
http://baseball.yahoo.co.jp/npb/player?t=b&c=5
クリックでblogランキングへ