2007年07月29日

総アニキ打線!!

先生  「初回の攻撃は素晴らしかってんよな」
コーチ 「アニキの前を打つバッターに、今までよりも強い気迫が感じられました」
先生  「その気迫を伴った鳥谷がランナーにおったら」
コーチ 「やっぱりアニキは打つんですよね」
先生  「アニキって“『意気』に感じた時打率”が8割くらい打率あると思うで」
コーチ 「それ、どうやって調べるんですか?笑」
先生  「ほんで、そのアニキを今までそれ以降が返されへんかってんや」
コーチ 「ずっとそうでしたね」
先生  「で、昨日は連日の激走のアニキを二塁において」
コーチ 「林クンがライト前」
先生  「これをアニキが連続激走でホームまで帰ってくる」
コーチ 「際どいタイミングでしたけど、セーフにしてしまうんですよね」
先生  「もう、泣き崩れるやん」
コーチ 「アニキ、接触した相川に『すまん』って謝ってましたしね」
先生  「もう、アニキ勘弁してくださいよって思ってた」
コーチ 「ほんま凄いとしか言いようがないです」
先生  「で、その完璧な二点以降、得点できんかったわけやけど」
コーチ 「はい」
先生  「よう言われることやけど、『守備から攻撃のリズム作る』とか」
コーチ 「ありますねぇ」
先生  「そういうのもあったし、まぁ、豪雨もあったし」
コーチ 「一概にチャンスで打てなかった人だけの問題でもないですね」
先生  「岩田かて悪気があって、リズム悪くしてたわけじゃないし、渡辺かてもちろんボール投げようと思って押し出しにしたわけじゃない」
コーチ 「岩田がもう少しだけテンポ良く投げれてたら、雨は満塁になる前に振り出したかも知れないし、タイガースが攻撃してるときだったかもしれないです、だけど、」
先生  「そんなことは分からんことやもんな」
コーチ 「昨日は岩田のための試合だったんですよ、きっと」
先生  「これから、大きくなるためのな」
コーチ 「ええ。『好投しても勝てない投手』じゃなくて、『投げる試合は負けない投手』になるための大きな試練やったと思います」
先生  「シーツが打たれへんかったのもほんまわずかのところやからな」
コーチ 「間違ってヒットにならなくて良かったと」
先生  「桜井やって、毎回前のランナー見てないわけじゃもちろんないやろし」
コーチ 「たまたまのボーンヘッドが昨日の試合のあの場面で出たのも、雨があのタイミングで降ったのと同じ理由やと思いますから」
先生  「もちろん、渡辺は責められへんし」
コーチ 「杉山と筒井にはもう一回チャンスあげてほしいですね」
先生  「せやな、杉山はできたらカープ戦の先発」
コーチ 「春にボコ打ちされて、そこからチームもガタガタいってまいましたしね。文字通りのリベンジです」

先生  「でな、13安打で2得点というなんか脱力感を伴う試合のあとや」
コーチ 「はい」
先生  「その次の試合でどうやって打席に立てばいいのかを今日はみんなで確認する試合や」
コーチ 「そうですね」
先生  「絶対的な正解を出してくれる人が一人おる」
コーチ 「おりますね。これまで、自分が打ってもその後が打たず、自分の前になかなかランナーがいなくとも、それでも次の打席で、しっかりと本来のスイングを続けてきた」
先生  「偉大なるアニキや」
コーチ 「はい」
先生  「アニキの前を打つバッターは、今日アニキがどんな姿で打席に入るか自分なりに推測して1打席目を送るのがいいと思う」
コーチ 「すぐに正解見れますし」
先生  「脱力後の打席に向かうことの正解の姿」
コーチ 「それはおそらく、いろんなことを『割り切る』とか『切り替える』とかではないんですよね」
先生  「せや思う」
コーチ 「原点に返ることだとぼくは思います」
先生  「まさに」
コーチ 「目を閉じて、グラウンドの匂いをかいで、大きく息を吸い込んで、野球ができることの幸せを感じて、ヒットを打ちたい、点を取って勝ちたい、と心の底から湧き出てきた場所で」
先生  「打席に立つ」
コーチ 「余計なもんが何にもなくなった状態で、ボールを待ったら」
先生  「打撃自体の調子は悪くないんや。絶対打てる」
コーチ 「アニキのように打席に立って、アニキに繋ぎ、アニキを返そう」
先生  「本日の目標、『総アニキ打線』!!」


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posted by コーチ at 13:15| Comment(0) | TrackBack(1) | □ 金本 知憲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

岩田稔くん! はい!!

先生  「岩田稔くん! はい!!」
コーチ 「先生、何やってるんですか?」
先生  「岩田稔くん! はい!!」
コーチ 「先生」
先生  「・・・」
コーチ 「先生、返事してくださいよ!」
先生  「・・・」
コーチ 「先生!!」
先生  「はい!!(右手をまっすぐ上に挙げる)」

コーチ 「今日はいったい何やってるんですか?」
先生  「これが、岩田にとってこれから最も大事になるやろうと思うことをやってるんや」
コーチ 「何のことですか?」
先生  「コーチ、小学校1年生の頃思い出してみ」
コーチ 「え、ええ」
先生  「担任の先生が、出欠取るんで、クラスのみんなの名前呼ぶんや」
コーチ 「はい」
先生  「コーチ、その時、返事するだけやのに、一生懸命声出して『はい!!』って返事してなかったか?」
コーチ 「してたと、思います。ええ」
先生  「さらに言うと、『はい!!』って返事することだけに精一杯やったやろ?」
コーチ 「そうですね」
先生  「こない返事したら、だれだれ君がどう思うから、先生がこう思うからとか、そんなこと考えながら『はい!!』ってなんて言ってなかったと思うねん」
コーチ 「そらまぁ、一年生ですからね」
先生  「岩田に必要なのはそういうことや」
コーチ 「何がいいたいか、おぼろげに見えてきましたよ」
先生  「あれやねん。岩田は、いっぺんにいろいろ考えすぎる癖がついているような気がする」
コーチ 「なるほど」
先生  「二回のバント失敗した場面でもな」
コーチ 「えぇ」
先生  「バスターのサインは出てなかったと思うねや」
コーチ 「正田コーチも出てなかったって後でコメントしてましたわ。自分の判断やったんかなぁ、って困ってたらしいです」
先生  「もちろん、相手野手の守備位置見て、自分からバスターに切り替えることは悪いことではない。でも、それはな、『岩田君、バントな!』『はい!!』って、自然な流れで返事ができること前提や、あえてわかりやすいように言うと『お返事』できること前提なんや」
コーチ 「分かりますわ。『はい!バント決めれるように頑張ります!!』ってしっかり思う場所と違う場所で、『ここは野手の守備位置を冷静に分析して、確率が高ければバスターを選択』っていうのが出てきてしまって、そっちが勝ってしまってるって感じですよね」
先生  「せやねん。しっかり『お返事』できてないねん。ふざけてるわけやないで、むっちゃ大事な話や」
コーチ 「分かります」
先生  「まずは『お返事』するところから始めなあかん。じゃないと岩田は絶対肩か肘いわして、投げられへんんくなる」
コーチ 「他人とのコミュニケーションの中でしっかり『はい!!』と言えない状態は即ち、自分の脳のある場所から発せられるメッセージにも『はい!!』と言えないことと同義ですもんね」
先生  「焦ることはないから、時間かけてゆっくり作っていったらいいと思ったな。投げるボールは素晴らしいボールいっぱいあるねんから」
コーチ 「そうですね」
先生  「いい結果を出すために、必要な自分を出すのではないねん」
コーチ 「はい」
先生  「自分がやったことがうまくいった場合に結果的にいい結果になるのがほんまやと思う」
コーチ 「ですね」
先生  「そのためにまず、久保コーチや矢野が言うことに『はい!!』って『お返事』できることから」


コーチ 「難しい人にとっては、とてもつもなく難しいことなんでしょうけどね」
先生  「コーチも昔、そうやったもんな」
コーチ 「お恥ずかしい話ですが」
先生  「『はい!!』って言えるようになってから、コーチ随分成長した」
コーチ 「ありがとうございます」
先生  「目が優しくなったよ」
コーチ 「そうですねぇ。それは自分でも思います。ほんでね、分かったことはね」
先生  「うん」
コーチ 「『素直で一生懸命』がいかに大事か、ってことでした」
先生  「一生懸命は一生懸命やったけどな」
コーチ 「『素直』が難しかったんですよ」
先生  「人それぞれ、いろいろあるもんな」
コーチ 「そうですね。。。」

先生  「ほんで、岩田が決して素直じゃない、って言ってるわけではないんよな」
コーチ 「もちろんです」
先生  「無意識にかかってしまってる、他者との間のフィルターとか、薄いカーテンみたいなもんありきで物事を考えてるように見える」
コーチ 「それを全部取っ払ってほしい」
先生  「問題は一人で解決しなくていい」
コーチ 「ほんまに、そう思います」

先生  「岩田は、たとえば全盛期の中日の野口やとか、ヤクルトの藤井みたいな、そんな投手になれる可能性が十分にあると思う」
コーチ 「そうですね」
先生  「そのために『素直で一生懸命』は絶対に欠かせないことや」
コーチ 「野口や藤井になる以前に、ケガがほんまに心配ですから」
先生  「今のプロ野球界でな、ミスター素直で一生懸命はな」
コーチ 「はい」
先生  「楽天のマー君やと思う」
コーチ 「そうですねぇ。ぼくも彼やと思います」
先生  「そらあんだけ投げ続けてたら分からんけど、彼はケガしにくいような気がなんとなくするんは」
コーチ 「『素直で一生懸命』を既に獲得してるからなんですよね」
先生  「ほんで、マー君すでに8勝もしてる。決して強くはないチームでや」
コーチ 「ルーキートップの数字です」
先生  「初登板のソフトバンク戦でボコ打ちされたけど、しっかり正しく成長を続けてる原因こそ『素直で一生懸命』やと思う」
コーチ 「確かに、でその後ソフトバンク戦でプロ初勝利を上げるんですもんね」
先生  「松中、小久保、多村、って超一流相手にバッタバッタ三振とっての初勝利やった」
コーチ 「マー君はよう、松坂と比較されますけどね」
先生  「うん」
コーチ 「松坂大輔ってやっぱり、全てにおいて別格やと思うんですよ」
先生  「せやな」
コーチ 「でも、マー君、松坂の数字からそれほど遠くない場所をずっとキープしてるんですよね」
先生  「してる」
コーチ 「次元の違う松坂との距離を埋めてるのは、やっぱり『素直で一生懸命の力』っていうか、そういうもんやと思うんです」

先生  「タイガースで見てもな先発と抑えの両エース」
コーチ 「下柳先輩と球児ですね」
先生  「もう、久保田もジェフもなんやったらアニキもレッドもバードもみんなそうや」
コーチ 「はい」
先生  「みんな『素直で一生懸命』の中でプレーすることが当然になってる人ばっかりなんや」
コーチ 「ですよね」

先生  「ケガも病気も患って、今まで他の人には分からん苦労をたくさんたくさんしてきたんやろうと思う。で、その中で、プロ野球のドラフト一位で指名されるような選手になるために、それはもう想像を絶する努力を重ねてきたことやろう。『素直で一生懸命』ではやってられんかったこともいっぱいあるかも知れん。だけど、ここから一流になるためには『素直で一生懸命』は絶対に通っていくべき道やと思うんや。岩田はそれが他の選手に比べても難しい道のりのような気が昨日のピッチングを見てて思ったんや。おせっかいやろうけど心配
させてくれないか。あなたが頑張っていることはとてもよく分かるから。あなたがストイックに自分を追い込みすぎることで、投げることができなくなってしまうことがあったとしたら、そんなに悲しいことはない。『痛い』時には『痛い』と分かり、『勝ちたい』と思ったときに、仲間が笑ってる。そんな野球をしてほしい」
コーチ 「ぼくたちは、岩田稔を応援し続けます」
先生  「初勝利の夜は、みんなで泣きましょう」
コーチ 「『素直』に泣けたら、また一つ強くなれる」
先生  「岩田くん! 『はい!!』」

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posted by コーチ at 11:57| Comment(2) | TrackBack(0) | □ 岩田 稔 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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