ふつうに日記です。
銭湯に行った。
サウナのテレビからは「恋のから騒ぎ」が流れてきていて、裸の男たちはみんなそれを見ていた。隣に座っていた留学生風の外国人が全然笑わないので、日本語が分からないのかな、と気になっていたら、他の日本人たちも誰も笑わなかった。ぼくだけ笑っていた。おもしろいからみんなで笑いたいな、と思った。サウナのテレビで、水着のギャルがいやらしいポーズとかをしたりする番組とかになったら、急にサウナの人たちと仲良くなれる気がした。変化の予感がリアルだから、きっと顔を見合わせて笑いあうしかないもんね。
ジェットのお風呂も、薬のお風呂も、サウナのあとの外の空気も満喫した。夜の銭湯においてジェットは人気だから、ジェットがいつ空くかぼくはいつもそのことを気にしていなければならなかった。電気は怖いから今日も挑戦しなかった。
風呂上りの脱衣所にて、ぼくの信じられないくらい力の抜けた顔が鏡に映っていて笑った。お風呂の後はいつも立っているのもやっとだ。気持ちよすぎて。
若い男性二人組みがお風呂から上がってきた。
一人がロッカーから飲み物を取り出し、一口飲んだ。そして「飲みますか?」と連れの男に飲み物を渡した。連れの男は「ありがとうございます」と一礼した。
鏡には、風呂上りに気を遣いあう若い男二人と、立っているのもやっとの状態のぼく。
二人組みの男はずっと互いに敬語で話し続けていた。
敬語で話しあうくらいならもう一度風呂に入ってくるべきだ、とぼくは思って、少し険しい顔を作ってみたが、ちっとも険しそうに見えなかった。
銭湯の近所にあるローソンに寄って、レモンウォーターを買った。店の横に座ってそれを飲みながら煙草を吸って、秋だなと思った。友達にもらった携帯灰皿が家にあることを思い出して、持ってこればよかったと思った。
仕事のことを考えた。かき消すのも不自然なので、思考に身を任せる。
お店は何か良い状態が来ている気がする。お店のかわいいみんなにとって必要だと思うことは全部伝えようと思う。
さぁこれから仕事。がんばるぞ。
だけど本当は寝たいよ。
中日ドラゴンズ、日本シリーズへ。
コーチ