2006年01月10日

打ちやすくした王!

得点シーンで目立つのは、タイムリーヒットを打った人。
次に目立つのは、ホームインした人。

ただ確実にその得点のために「打ちやすくした人」は存在していて、
でもその人のその働きは目立たない。
じゃあ、なんとかその働きを数値化できないものかと考え、
どうにかこうにか、集計してみました。

「打ちやすくした人」を「相手投手に神経を使わせた人」と一応定義づけ、

@全打席におけるカウント2−3の打席率・・・球数を投げさせているという目安。
A2ストライク以降の打率・・・追い込まれてからどれだけ打って相手投手を落胆させたか。
Bカウント2−3からの出塁率・・・ここで出塁すれば相手投手の消耗度も抜群。

この3冠に分けてタイトルを贈呈したいと思います。

ひとまず今日はセントラルリーグです。
個人的にランキングの中に桧山や関本を入れたかったので、
規定打席にはとらわれず各チーム「準レギュラー」に属する選手も対象としています。


さてさて、いったい誰が、「打ちやすくした人」NO1なのか!


それではまずは1冠目!!カウント2−3の打席率ランキング!!

1位 佐伯 .208

2位 福留 .203

3位 ローズ   .189

4 スペンサー188
5 清原 187
6 ウッズ185
7 赤星 183
8 金本 181
9 井端 179
10 岩村 178

11 谷繁 175
12 高橋由164
13 小池 154
14 桧山 152
15 多村 152
16 鈴木健151
17 立浪 150
18 関本 150
19 小久保149
20 石井 138

21 阿部 137
22 青木 136
23 鳥谷 133
24 土橋 130
25 シーツ128
26 村田 121
27 緒方 120
28 種田 120
29 リグス116
30 二岡 115

31 新井 114
32 今岡 111
33 木村拓110
34 嶋 109
35 城石 105
36 アレックス101
37 前田(広)098
38 古田 098
39 矢野(巨)096
40 栗原 091
40 倉 091

42 相川 089
43 荒木 088
44 森野 088
45 藤本 085
46 矢野(神)084
47 金城 082
48 ラロッカ074
49 宮本 074
50 仁志 069
51 清水 066
52 ラミレス064


横浜佐伯が見事に2−3率王!!
4番バッターなのに、色んなことに貢献していたであろう佐伯に拍手!!

そしてやはり、スペンサーが4位に(笑)
清原とローズは何やかんや言っても警戒されていたんだな、という印象。

タイガースは4位のスペンサーを筆頭に、7位に赤星、8位に金本、14位に桧山、18位に関本と、打順の1、4、6、8が比較的多く投手に投げさせていたという、このバランスの良さ(藤もんは早打ち:笑)。そして、5番がまとめて返す。なるほどなるほど。

ドラゴンズもさすがで、
2位の福留を筆頭に6位にウッズ、9位に井端、11位に谷繁、17位に立浪。

まぁ、これはこんなもんで・・・


では続いては、
2ストライク後の首位打者は誰!!


首位打者 福留 .298

2位   井端 .277

3位   矢野(巨).276


4 ラロッカ268
5 緒方 265
6 赤星 264
7 青木 260
8 前田 260
9 金城 258
10 二岡 242

11 清水 239
12 種田 236
13 土橋 235
14 金本 233
15 阿部 233
16 新井 228
17 高橋由227
18 森野 224
19 岩村 221
20 ウッズ219
20 今岡 219

22 石井 215
23 立浪 213
24 仁志 213
25 桧山 210
26 矢野(神)206
27 リグス204
28 荒木 204
29 佐伯 201
30 栗原 201

31 多村 195
32 小久保193
33 鈴木健192
34 古田 191
35 嶋 190
36 宮本 187
37 ラミレス183
38 倉 181
39 相川 181
40 谷繁 180

41 鳥谷 170
42 木村拓170
43 藤本 170
44 シーツ169
45 城石 165
46 小池 160
47 関本 160
48 スペンサー157
49 ローズ 148
50 村田 146
51 アレックス140
52 清原 119


ドラゴンズの福留がブッチギリの首位打者。なんとほぼ3割。
信じられないくらいに打っていました。
2位の井端はさすが。
ただ3位にジャイアンツの矢野。
ほうほうほう、来年のジャイアンツ。
矢野がレギュラーで出るといやらしい仕事しそうです。

タイガースは6位の赤星が最高。立派。
40位代に次々と名前が出てくるところに不安。
追い込まれても打ってくれ!!

カープはラロッカの離脱が多方面で痛かった模様。
本家首位打者の青木は7位、ここでも健闘。

にしても、最下位の清原ブッチギリ。
序盤のジャイアンツの大低迷。
この辺りにその一端が見えているかな。

そんなわけで首位打者は福留!!追い込まれて.298は見事の一言!!


それではいよいよ「打ちやすくした人・3冠」も最後!!
「カウント2−3においての出塁率」
いっぱい投げさせた後に、塁にも出る。
そんないやらしいマネが得意な人はいったい誰!!


1位  福留 .605

2位  ラロッカ .591

3位  土橋 .583

4 清水 571
5 金城 566
6 ローズ548
7 ウッズ546
8 谷繁 543
9 緒方 525
10 種田 519

11 井端 517
12 立浪 517
13 アレックス517
14 阿部 506
15 矢野(巨)500
15 二岡 500
15 金本 500
15 岩村 500
15 小久保500
15 シーツ500

21 石井 495
22 スペンサー492
23 赤星 484
24 前田 483
25 桧山 480
26 清原 479
27 高橋由476
28 ラミレス475
29 荒木 474
30 今岡 471

31 小池 461
32 鳥谷 453
33 関本 450
34 青木 448
35 多村 447
36 仁志 444
37 藤本 441
38 木村拓436
39 鈴木健435
40 矢野(神)434

41 村田 431
42 古田 429
43 栗原 400
44 リグス395
45 倉 393
46 嶋 382
47 相川 380
48 宮本 378
49 新井 373
50 佐伯 365
51 森野 353
52 城石 317

なんと福留が二冠!!
さらに、2−3打席率部門でも2位だったので、準3冠王!!
正直、意外な結果でした。
ちゃんと見れていなかったんだなぁと反省。
福留ってもっとガンガン打っていってると思ってたけど、
全然そんなことなかったんだなぁ。。
今岡がこういうランキングだとまったく目立たないのと同じ感じで、
福留も目立たないかと思ってたけど全く逆でした。

スワローズの土橋が3位ってのが、
「ならでは」のランキングになって嬉しかったです。
やっぱり、そういう仕事してるんだよ。
2−3になってから出塁してるんだよね、土橋って。

あと、2−3打席率王のベイスターズ佐伯が、
こちらでは50位と、せっかく作った2−3をなかなか活かし切れなかったことも判明。
でも一つ間違えば来季は佐伯が福留になる可能性があるということでしょう。
ベイスターズ佐伯はやはり要注意。


そんなわけで3冠全ての発表が終わったところで、
総合順位を。

総合順位は全ての率をポイント化し、その合計でつけることにしました。
なお、そのまま合計すると「2−3以降の出塁率部門」の比重が高くなってしまうため、
そこは半分にして合計しています。


ではでは、これで最後です。

2005年、セントラルリーグ、
相手投手を消耗・落胆させ、チームメイトに打ちやすい環境を与えた打者、
総合ランキング発表です!!


1位  福留  804pts

2位  井端  715pts

3位  赤星  689pts


4 ウッズ677
5 金本 664
6 土橋 657
7 岩村 649
8 緒方 648
9 ラロッカ638
10 高橋由629

11 谷繁 627
12 金城 623
13 阿部 623
14 立浪 622
15 矢野(巨)622
16 青木 620
17 種田 616
18 ローズ611
19 二岡 607
20 桧山 602

21 石井 601
22 前田 600
23 小久保592
24 佐伯 592
25 清水 591
26 スペンサー591
27 多村 571
28 今岡 566
29 鈴木健561
30 シーツ547

31 清原 546
32 小池 545
33 関本 535
34 鳥谷 530
35 荒木 529
36 新井 529
37 リグス518
38 矢野(神)507
39 仁志 504
40 古田 504

41 アレックス500
42 木村拓498
43 栗原 492
44 嶋 490
45 森野 489
46 ラミレス485
47 村田 483
48 藤本 476
49 倉 469
50 相川 460

51 宮本 450
52 城石 429


「打ちやすくした人」をなんとか数値で示してみたいと考えてみました。
福留が圧勝でした。井端が2位、赤星が3位。

スペンサーがシーツを上回り、鳥谷と荒木が競っています。
首位打者の青木、ホームラン王の新井、打点王の今岡。
彼らは「打った人」です。
ですから、ここではやはり目立ちませんでした。

もちろん「打った人」がいなければ点数は入らなかったですが、
打ちやすくした人がいたからこそ、得点はできたのだと思います。

ドラゴンズはもしかしたら福留の場所を考えたほうがより効果的な打線が組めるかも知れませんね。

タイガースでは赤星の健闘が光りました。
リードオフマンとして申し分のない数字といえると思います。

「打ちやすくしては、打つ」の繰り返しが、最も点数が入ります。
さて、2006年はいったいどんな野球が見れるものか、
今から楽しみでなりません。



参考
http://baseball.yahoo.co.jp/npb/player?t=b&c=5

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posted by コーチ at 16:17| Comment(2) | TrackBack(0) | ☆ ペナントレース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
福留がこの数字が良かったのは、私的には結構順当です。
井端を上回るかどうかはわからなかったですけど。
簡単に追い込んでも、ファールで粘られて(井端みたいにカットしているようには見えないですが)なかなか振り切ることが出来ない、という印象が強かったです。

「打ちやすくする」というのはボクシングで言うところのボディブローみたいなもんでしょうか。
だとしたら井端、福留を2,3番に置いて消耗させてウッズでドカン、というのが妥当なんですかね。
Posted by rookie at 2006年01月10日 19:04
>rookieさん
今日は「チャンスメイカー」についても統計とってみたんですが、福留選手はやはり上位に来ました。
「打ちやすくする」し「チャンスメイク」もするけど、実はそれほどチャンスで打っていない。というのが昨年の福留選手の姿であったかと。で、今年もそうだと仮定すれば福留選手は2番にスペシャリストがいることも考えてトップバッターがよいのではないかと個人的には思います。対戦するとき困りますけど(笑)
トップの福留が2塁打打ったりなんかしたら、いきなり2,3点入ります(笑)
Posted by コーチ at 2006年01月11日 14:19
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