ぼくは、大きなガッツポーズも好きだけど、小さなガッツポーズも好きだ。
嘘のない、心の叫びが形となった、本当のガッツポーズが好きなんだ。
栃東が優勝した。
相手は、最強の横綱朝青龍。
微妙にタイミングの合わなかった立ち合い。
両者の呼吸のリズムが、リンクした瞬間、コンマ数秒栃東は早く立ち上がり、
稽古を重ねた感覚は、寸分の狂いもなくまわしをひき、
その感覚が体を開き、直後、
「最強」は土を舐めていた。
鍛錬により研ぎ澄まされた感覚。それが凝縮した数秒間。
その直後、
栃東は小さく拳を握ったんだ。
様々な思いがギュッと詰まった本物の拳だった。
ジャイアンツに移籍した小坂が、
「入団会見でカメラマンからガッツポーズを要求されて困惑した」という内容を含む記事が、
マリーンズファンのEgarさんが運営してらっしゃるCLT-Todayのこの記事の中で紹介されていて、ぼくは小坂の困惑を痛く感じていて、栃東のガッツポーズの瞬間、小坂のことも思い出した。
小坂を困らせたマスコミの人。
そのガッツポーズはガッツポーズではないんだ。
小坂みたいな人ならそれはなおさら当惑してしまうんだよ。
本当のガッツポーズは、派手じゃなくても、
昨日の栃東みたいにね、
心に湧いてきた感情を、ギュッと手で握り締めた、
大切な自分史の集大成なんだ。
だからぼくは、
それが野球じゃなくたって、タイガースじゃなくたって、
その人のガッツポーズに共鳴することができるんだ。
小坂選手も新天地で、そんなガッツポーズができますように。
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【関連する記事】
「栃東優勝」に関するクイズを作りました。
「久しぶりに優勝した栃東。同窓会で顔をあわす力士はだれ?」
というタイトルの記事です。
解答の選択肢は □朝青龍 □若乃花(おにいちゃん) □高見盛 の3つ
正解は→ http://q-q.at.webry.info/200601/article_59.html
他にも「雑学クイズ」が320問以上あります。
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