2007年07月28日

岡田彰布が見せた秘策

先生  「昨日はまた監督、最高やったな」
コーチ 「5回ですよね」
先生  「桜井が初球のスローカーブをひっぱたいて、こじ開けたチャンスを、野口がしっかり送って、1アウト三塁を作った」
コーチ 「8番関本、9番上園で、上園よう頑張ってたし、まだ投げさせたかったんやと思うんです」
先生  「リリーフ陣がナゴヤで投げまくってたのもあるし」
コーチ 「関本で1点取りたかったんですよね」
先生  「そのためには、関本と勝負してもらわなあかん」
コーチ 「だからすぐさま桧山をネクストバッターズサークルに行かせました」
先生  「庄田や、葛城ではない理由が『桧山』とい存在にはあるってことやでな」
コーチ 「そうですね、現状のバッティングの状態だけ考えたら左の切り札は庄田やと思うんです」
先生  「だけど、好投の上園を降ろして勝負をかけたイニングに出す代打は」
コーチ 「やっぱり『桧山』なんですよね」
先生  「難攻不落の番長から、一点もぎ取ろうと思ったときに、まともに打撃だけで勝負できるんは、タイガースにはアニキしかおらん」
コーチ 「だからあの場面『甲子園』で一点取りに行ったんやと思います。相手打者との対決だけではない、異様なムードとも対決しなければいけないように」
先生  「せやな。『番長vs庄田』ではなく、『番長vs甲子園』にしてしまうと」
コーチ 「ネクストバッターズサークルに桧山が出てくるだけで甲子園のお客さんは口にするんですよ」
先生  「『あ、桧山や』」
コーチ 「ぼくも言ってしまいますもん」
先生  「ものすごい期待を込めてな」
コーチ 「桧山は甲子園と仲が良いんです」

先生  「関本で1点取れてたら、上園続投やったやろうけど、結果きわどいコースを関本がよく選んでフォアボール」
コーチ 「1アウト1塁3塁になりました」
先生  「そして、甲子園は『ミスター甲子園』のコールを待った」
コーチ 「9番、上園に代わりまして、桧山。バッター桧山、背番号24」
先生  「番長vs甲子園。この対決でしか得点できんと監督は勝負をかけた」
コーチ 「物凄い勝負でしたけど、ここで番長が完璧な投球をします」
先生  「番長が甲子園ごとねじ伏せたシーンやったな」
コーチ 「やけど、その疲労が桜井に打たれたショックと重なって、おそらく番長のリズムを大きく狂わせたんやと思います」
先生  「ツーアウト1塁3塁で鳥谷に対しては、本来の投球ができずにフォアボール」
コーチ 「最初から投手主導のフォアボールではなく、途中からフォアボールに切り替えたフォアボールでした」
先生  「『0−2になったからフォアボールでも仕方ない配球に切り替えよう』というやつやな」
コーチ 「そうです。微妙に番長のリズムではなくなっていったんですよ」
先生  「桜井の『本能打法』と、『ミスター甲子園』がジリジリと番長を包み込んでいった」

コーチ 「そして満塁で2番の坂」
先生  「今日に限って、切り札は『甲子園』だけではなかったんよな」
コーチ 「切り札は『ナゴヤ』でした」
先生  「『ナゴヤの祝祭』を誰よりも感じた男がベンチに控えてたんよな」
コーチ 「代打、矢野」
先生  「ツーアウト満塁で、番長vs『ナゴヤ』」
コーチ 「ナゴヤの夜に吠えた矢野がそのままの姿で打席に現れました」
先生  「アニキの大激走の三塁打」
コーチ 「狩野はあの岩瀬を打ったんでしたよね」
先生  「赤星が300盗塁を達成して4安打」
コーチ 「アニキの11球目のフォアボール。そして林クンと桜井で二点とって、『打線』が戻ってきたあの感覚」
先生  「みんなで勝った第二戦やった」
コーチ 「そして自身の会心のリードで、川上との勝負を制した第三戦」
先生  「アニキの完璧なホームランと」
コーチ 「自身の気持ちが乗り移った決勝犠飛」
先生  「絶体絶命のピンチでの、球児vsウッズ」
コーチ 「三振に仕留めて、吠えた矢野自身」

先生  「『代打、矢野』のコールで甲子園全体が、夢のようなナゴヤ3連戦を全て凝縮して打席にそのエネルギーを集中させた感じがあったな」
コーチ 「矢野はワンボールからの二球目のスライダーをライトを向いて打ちにいきました」
先生  「もう一つも負けられない試合で野球選手が見せる打撃やったよな」
コーチ 「そうですよね。もうすぐ夏の甲子園ですけど、高校野球の決勝点がああいうヒットであること物凄い多いですもん」
先生  「難攻不落の番長に対してなりふり構わず、全てをぶつけた矢野のバッティング」
コーチ 「素晴らしかったです」
先生  「イレギュラーはしたけど、あれは偶然ではないよな」
コーチ 「ですよね。『ナゴヤ』が詰まった打球ですから。あれはどんな名手にも取れないと思います」

先生  「ほんなら、チーム一丸となって番長を打ち崩したタイガース打線と」
コーチ 「それを見事に導いた名将岡田彰布に」
先生  「乾杯!!」

クリックでblogランキングへ


posted by コーチ at 05:43| Comment(2) | TrackBack(1) | □監督 岡田 彰布 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

初めまして。

以前から拝読させていただいてましたが、よっしーさん宅でご紹介されてたのをきっかけに飛んで参りました、矢野ファンのりんごと申します(ド緊張)

後半戦が始まり、コーチさんの復活と強いタイガースの復活とついでに矢野の調子も復活して嬉しいです。
これからも楽しみに拝読させていただきます。
宜しくお願いします。←ガチガチですいません (笑)
Posted by mikaringo at 2007年07月28日 10:52
>mikaringoさん

はじめまして◎
コメントどうもありがとうございます!!

そして緊張なさらないでくださいね(笑)
たぶん、怖くはないと思いますので◎

ぼくもね、矢野選手大好きです。
特に勝ちゲームの最後に満面の笑みで、
球児と握手する顔がたまんないですよね!
先日のナゴヤ決戦の第三戦のゲームセットの時の顔に「完全復活」を感じました。

これからもどうぞ宜しくおねがいします!!
Posted by コーチ at 2007年07月28日 11:28
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

放送席!放送席!今日のヒーローは一塁ベースです(^^ゞ
Excerpt: by Seesaaショッピング押忍!番長 TODOROKI MIX¥ 阪神5−2横浜◇観衆48459人◇試合時間 3時間26分 横浜000000200|2 阪神00002300X|5 * (勝..
Weblog: 阪神タイガース世界一への道~野球狂あさちゃん。
Tracked: 2007-07-28 07:40