コーチ 「ほんま高校野球見てるみたいでした」
先生 「『三年生の野口先輩に育ててもらった恩返しを絶対するんだ!』みたいな、な(笑)」
コーチ 「1年生エースなんですよね(笑)」
先生 「県大会の予選で準々決勝くらいかな? 相手は私学の強豪校、プロ注目のエース三浦は今大会連続無失点を続けている、みたいなシチュエーションで」
コーチ 「ボールのキレとコントロールで勝負する似たタイプの投手なんやけど、技術はやはり、一枚も二枚も三浦が上って感じで」
先生 「もうそこで対等に投げ合おうと思ったら、それこそ『気持ち』しかないんよな」
コーチ 「そして、『気持ち』で投げあったんですよ、上園は」
先生 「三回、大ピンチで村田やったよな」
コーチ 「1点は仕方ないと思いました」
先生 「やけど、上園はその村田を渾身のフォークボールで三振に取るんや」
コーチ 「しかし、野口先輩がそれを後逸」
先生 「『しまった!』瞬時にボールを追う野口先輩と、ベースカバーへダッシュする上園」
コーチ 「ランナーはトップバッターの仁志、足は決して遅くはない」
先生 「タイミングはセーフやったよな」
コーチ 「それを上園が体を張ってブロック」
先生 「『上園―!』『はいっ!』って声が聞こえてきそうやったわ」
コーチ 「野口、ええ顔してましたね」
先生 「結果、先制点を許さない大ファインプレーになった」
コーチ 「上園はアウトにすることしか考えてなかったですもんね。ケガしたらどうしよ、とかそういうのが一切頭になかった」
先生 「だからアウトにできたし、かえってそっちのほうがケガせんのかも知れん」
コーチ 「センター前に抜ける当たりを足で止めてアウトにしたのもありましたしね」
先生 「ええピッチャーやなぁ、ほんま」
コーチ 「野口と上園の信頼関係が呼んだ、5回無失点。素晴らしい内容でした」
先生 「同点で降板したけど、勝ち星も上園についたしな」
コーチ 「いいように流れすぎてて怖いくらいですね」
先生 「あと、野口と言えば、野口が一塁ランナーの時に、関本がセンター前にヒット打って、当然のように三塁まで走って行ったやん」
コーチ 「速かったですよね」
先生 「物凄い躍動しているように見えた」
コーチ 「その野口と、大復活を遂げた矢野、そしてワンダーボーイ狩野」
先生 「なんて強い三枚なんや!!」
コーチ 「そして、気持ちを全面に出した投球を見せる『若下柳』上園」
先生 「右の柱になっていってほしい」
コーチ 「ナイスバッテリーに」
先生 「乾杯!!」
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