先生 「肩書き? 何のことや?」
コーチ 「この間、セカンドの連続守備機会無失策記録を更新したじゃないですか」
先生 「立浪を抜いてのセ・リーグ記録や」
コーチ 「その次の試合の実況でね、サンテレビの湯浅アナが」
先生 「おう」
コーチ 「ちょっと遠慮がちやったんですけどね」
先生 「うん」
コーチ 「『名手』関本。って呼んでたんですよ」
先生 「名手!!」
コーチ 「関本はこの間から『名手』になったんですよ」
先生 「なるほどぉ」
コーチ 「『名手』と『安定した守備』の差はなんなのか分からないですけどね」
先生 「ヤクルトの宮本とか中日の荒木、井端。横浜の仁志、石井。この辺が『名手』と呼ばれた先輩たちやな」
コーチ 「そうですね」
先生 「鳥谷はまだやもんな」
コーチ 「『名手』鳥谷は、近い将来なりそうですけど」
先生 「せやけど関本はこのカテゴリーに入ったいうことは、井端と肩を並べたってことや。すごいことや」
コーチ 「ですね。他の『名手』と呼ばれる人と関本を比べて思うのは」
先生 「うん」
コーチ 「関本、圧倒的のデカいんですよ(笑)」
先生 「プロ野球史上、最も大きな『名手』!!」
コーチ 「で、さらに『二番バッター!』
先生 「二番打者が名手と呼ばれるセカンドである場合に、186cmも身長あるのは、セオリーを無視しすぎてる」
コーチ 「で、そこがまた関本の魅力なんですよね」
先生 「そやねんなぁ」
コーチ 「昨日の試合を見て思ったんですけどね」
先生 「おう」
コーチ 「関本はやっぱり、生まれもっての『二番打者気質』やなぁ、と」
先生 「それは、オレも思った。心は小坂みたいな選手やねんよな。でもたまたまデカかっただけで」
コーチ 「調子上がってきたら三番も面白いかなぁと思ってたんですけど、やっぱ関本は二番ですね」
先生 「やな」
コーチ 「久し振りの二番に入った昨日」
先生 「おう」
コーチ 「打撃の調子がいい状態での二番って今シーズン初めてでしたよね」
先生 「せやな。前半戦は出場した全試合不調期やったからな」
コーチ 「躍動してるんですよね」
先生 「確かに」
コーチ 「で、『関本はやっぱり二番や!』と思ったんが」
先生 「第二打席やろ?」
コーチ 「ですよね」
先生 「2回に2点先制した後、3回表。絶好調のバードがヒットで出塁」
コーチ 「2−0でリードしてる場面だからこそ、送りバントで形を作るという作戦も一つ。送りバントと見せかけてバスター、もしくは強攻策も一つという、なんでもできる場面で」
先生 「関本、『当然送りましょう』という、すごくリラックスした面持ちで打席へ向かっていってたんや」
コーチ 「なんか、送りバントを物凄く喜んでいるように見えたんですよね」
先生 「そして、何事もなく決めてみせる」
コーチ 「関本って主演男優賞より、助演男優賞の方を喜びそうな、『脇役なら、喜んで!!』ぶり」
先生 「役割やから、試合の流れやからやってる、って感じやないのよな」
コーチ 「『送りバント、喜んで!!』」
先生 「好きなんやろなぁ」
コーチ 「で、送りバント決めた後」
先生 「シーツのツーラン」
コーチ 「関本、堪らなかったでしょうね」
先生 「これぞ、二番冥利って展開やもんな」
コーチ 「ほんで、極めつけはその後ですよね」
先生 「第三打席、初球やった」
コーチ 「ものの見事に左中間に二塁打」
先生 「ふつう、送りバント二回も続けたら打ちにくいと思うねん」
コーチ 「ですよね。使う筋肉とか、ボールを見てた目の高さとか、全然ズレてしまいますからね」
先生 「捕らえた!と思ったけど、微妙にズレてセカンドフライとか、ようあるやん」
コーチ 「その感じになりやすいはずなんですけどね」
先生 「関本は初球を完璧に叩いた」
コーチ 「あれは、たぶん繋ぎ役をやっていたほうがリズムがよくなるからなんでしょうね」
先生 「せやな、『やれてる感』が充満してくるんやろな」
コーチ 「自信満々のオーラ出てましたもん」
先生 「関本が関本のリズムを奏でて」
コーチ 「ピッチャーがそのリズムに合わせてしまう」
先生 「こんなん8番の時はなかったんや」
コーチ 「技術的には、インコースの球を『引っ張ってもいい』と自分の中に許可が下りたことが大きかったですよね」
先生 「開幕直後の大不振の頃は、何でもかんでもセカンドの方に打って調子下げてたイメージあるもんな」
コーチ 「カープ戦の初戦でも、レフト前にどんどん打っていけてたんですよね」
先生 「その結果、丁度良い距離が取れるようになって」
コーチ 「大好きな二番に入って」
先生 「大車輪の活躍」
コーチ 「1番鳥谷、2番関本」
先生 「ベストオーダー見えてきた!!」
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