コーチ 「せ、先生!!」
先生 「勝ったお(^ω^)」
コーチ 「勝ったんはみんな知ってるから普通に喋ってください」
先生 「不思議、不思議はぴなす」
コーチ 「先生ー!!」
先生 「何を熱うなってるんや? しょこたんやないか」
コーチ 「しょこたんは分かりますけど、先生がしょこたんの真似をすることがどうか、という問題です」
先生 「林クン、かわゆす」
コーチ 「もういいです」
先生 「だからな、コーチ。『不思議はぴなす』って言いたかったんや。不思議ー! 不思議はぴなす!!」
コーチ 「もう、気ぃ済みましたか?」
先生 「すみません」
コーチ 「そのすみませんは謝ってると捉えていいんですね?」
先生 「はい」
コーチ 「じゃあ何が不思議はぴなすなんですか?」
先生 「岡田監督や」
コーチ 「やっぱり」
先生 「昨日の岡田采配は、正直初体験の衝撃やった。鳥肌たった」
コーチ 「確かに、ぼくもそうでした」
先生 「7回や」
コーチ 「関本からでしたよね」
先生 「関本に代えて、代打桧山やった」
コーチ 「ちょっとびっくりしましたけど、あそこで出しとかな桧山出すとこなかったですもんね」
先生 「現状では左の代打としての格付けは葛城の方が上位やし」
コーチ 「横浜戦で代打の代打で浜ちゃん出して、桧山引っ込めてましたからね。どうしても昨日打席に立たせたかったんですよね」
先生 「でもまぁ、それだけやったら別にふつうやねん」
コーチ 「ですね」
先生 「思ったやんやけどな」
コーチ 「はい」
先生 「岡田さんは、好投のボギーを同点の場面で降板させるということに関してな」
コーチ 「はい」
先生 「代打が二人必要やって思ったんやないかな?」
コーチ 「何となく感じましたよね」
先生 「これ、何でかわからへんねんけど、関本がそのまま打席立って仮に凡退したとして、ボギーのところで代打葛城やったら、あそこまですんなりな雰囲気やなかった気がするねん」
コーチ 「結果的に勝ったからじゃなくて、あの時点で『ボーグルソン降板』という事実を圧倒的多数の人が受け入れている空気になったんですよね」
先生 「ボギーは尻上がりの好投で、しかも投球数もまだ100球行ってない」
コーチ 「次に出てくるピッチャーは間違いなく久保田。四連投」
先生 「でも不思議と、それでええんや、ってみんな思わされた感じがした」
コーチ 「桧山も葛城も凡退してるんですけどね、ついでに鳥谷も続いて三者凡退のイニングやったのに」
先生 「なぜだが、凄く勝てる気になったイニングやった」
コーチ 「ほんで結局次のイニングに林クンと桜井が打って勝ちました」
先生 「こういう、繋がってないように見えて、繋がってるかも知らんと思わせる采配こそ、岡田マジックの真骨頂やねんよな」
コーチ 「8回に得点した時、岡田さん『してやったり』って表情してたんですよね」
先生 「どこでしてやったんか、言うたら」
コーチ 「シーツに送りバントのサイン出したところじゃないんですよね、たぶん」
先生 「あれは当たり前や、って思っとる」
コーチ 「ならば、してやったりは」
先生 「7回の代打桧山や」
コーチ 「あそこで二人続けて代打で出て、打ったらもちろんチャンスになるし、打たなくても、ボーグルソン降板、久保田登板を非常に自然性の高いものに変えてみせた」
先生 「ボギーはマジでバッティングいいからな。打たしても塁に出る可能性けっこうあるわけやし」
先生 「だけど8回で決着をつけることも両睨みの上で、関本に代打、連続してボギーに代打」
コーチ 「そのことによって8回表に山井をそのまま打席に送った落合監督がなぜか後手に回っているという印象になってしまい」
先生 「同時に堂上兄が出てくることも防いだ」
コーチ 「終盤、岡田監督がゲームを支配したんですよね」
先生 「何かよう分からんねん。触れたことのない感じやねん」
コーチ 「分かります」
先生 「でも、むっちゃ凄いねん」
コーチ 「それが、岡田彰布。気が付けば、タイガースの歴代監督の中で最長の在位期間が見えてきてます」
先生 「顔があんなんやし、喋りもあんなんやから『岡田マジック』ってなかなか言ってもらわれへんけど」
コーチ 「あれだけ『自然性』に忠実に采配を振るうからこその『マジック』なんでね、非常に分かりにくいですけど」
先生 「あれはマジックを超えた、イリュージョンやったと思う」
コーチ 「7回表、関本に代えて、桧山」
先生 「不思議、不思議はぴなす!!」
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