2007年08月19日

能見の一礼

先生  「ナイスピッチング、能見!」
コーチ 「ほんま、ええピッチングでしたねぇ(涙)」
先生  「ナイスガイ、能見!!」
コーチ 「ほんま、端正な顔立ちです」
先生  「Do you know me ?」
コーチ 「その駄洒落は余計です」
先生  「ナイスリード、野口!」
コーチ 「ほんま、ええリードでしたねぇ(涙)」
先生  「ナイスボイス、野口!!」
コーチ 「ボイス?」
先生  「Yes!! ナイスボイス、野口!!」
コーチ 「そうですね、改めて思いましたけど、野口ええ声ですよね」
先生  「ナイスバッティングも、野口!!」
コーチ 「バッティング『も』て(笑)付け足すほうを間違ってます」

先生  「せやけど素晴らしかったよな」
コーチ 「プロ入り初完封、栗原をセンターフライに打ちとってゲームセットでした」
先生  「センターの方に向かって一礼してたよな」
コーチ 「様々な思いが去来したんでしょうね、これまでの様々な出来事に対して、ありがとう、みたいな」
先生  「そんな一礼に見えたな」
コーチ 「そしたら野口が駆け寄ってきてむっちゃ笑ってるんですよね」
先生  「能見イェイ!能見イェイ!みたいな感じでむっちゃテンション高いし」
コーチ 「ハハハ、そんな感じでしたね」
先生  「あの『イェイ』も、ええ声やったんやろなぁ。。。」
コーチ 「何でそこで目を閉じるんですか。意味が分かりません」

先生  「一番良かったんは四回やった」
コーチ 「ですね、あそこが完封できるか、江草や渡辺のリリーフを仰ぐかのキーになったとこでした」
先生  「アレックスにアンラッキーな二塁打打たれて1アウト二塁」
コーチ 「迎えるバッターは新井と栗原。一番怖いとこでしたね」
先生  「結果は連続三振やってんけども、結果もさることながら、新井と正面から堂々と勝負して投げ勝った素晴らしい内容やった」
コーチ 「はい」
先生  「初球、二球目とボールになってもうて、一塁空いてるし歩かしてもええ場面かなと思ったけど、あそこで歩かしてたらたぶん完封できひんのよな」
コーチ 「そう思います。仮にその後の栗原をダブルプレーに打ち取れたとしても、カウント0−2から新井と勝負しに行って、そして投げ勝てたからこそ、その他の打者を抑えきることができたんや、思いますね」
先生  「ここからが野口やった」
コーチ 「カウント0−2のバッティングカウントで、新井が最も待ってないであろう球種。ぼくには何か全く分かりませんでしたが」
先生  「野口はそこから二球連続でスライダーを投げさせたんやった」
コーチ 「それを新井がどちらも見逃す」
先生  「完全な野口の読み勝ちやったな」
コーチ 「で、2ストライクとったところで、ストレート。これを新井がファール」
先生  「その後、決めにいったであろうチェンジアップを真ん中低目に。これは、出そうになったバットを新井が止めてボールこれで2−3」
コーチ 「そして、スライダーもファールしてその後でした」
先生  「まっすぐで空振り三振」
コーチ 「『狙い玉を絞らせない』といわれるリードのお手本のような配球でしたよね」
先生  「オレらよう野球見ながら、『次ストレート』とか『次スライダー』とか予想しながら見るやん?」
コーチ 「そうですね。ほとんど予想してますね」
先生  「正直、普段の矢野はだいたい当たるんや。あと古田も得意やった」
コーチ 「そうですね、先生、『古田と相性ええ』って言ってましたもんね(笑)」
先生  「やけど、昨日の野口のリードは全然分からへんねや。もう、完全に裏かかれた」
コーチ 「あそこはぼくも外にチェンジアップかフォークボールやと思ってました」
先生  「新井もそない思ってたんやろ」
コーチ 「振り遅れて三振」
先生  「野口―能見バッテリーの完全勝利やった」
コーチ 「で、2アウトになって栗原」
先生  「栗原もカウント2−3になって、おそらく新井の打席のストレート勝負の残像があったんやろな」
コーチ 「ボール球のチェンジアップを振らせて連続三振」
先生  「あまりにも完璧な阪神バッテリーの勝利やった」
コーチ 「カープは確かに低迷してますけど、スコアリングポジションにランナーを置いて新井、栗原って場面は、ウッズ、森野と勝負するんと同じことですもんね」
先生  「小笠原、二岡とも同じや」
コーチ 「そこで連続三振。もちろん、塁が空いてるわけですから四球もありきで慎重にピッチングしていくことも間違いではないと思うんですけど、ジャンもボギーも下柳先輩もこういう場面でほんまによくフォアボールで歩かせてたんですよね」
先生  「当然、7回は久保田がおるっていうんはあるけど、こういうところで攻め切って投げ勝たな、やっぱ長いイニング投げさせにくい」
コーチ 「序盤にしっかりリードできる試合も少なかったですけど、それをバックに、あそこで攻め切る勇気」
先生  「今後序盤に3点4点リードできた試合は、昨日の能見のような投球ができるかどうかが、JFKをお休みさせることができるかどうかのポイントになると思う」
コーチ 「そうですね」
先生  「何はともあれ、センターの方に向かって一礼した能見の思い、その全てに」
コーチ 「おめでとう!!!!!」
先生  「おめでとう(ええ声)」

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posted by コーチ at 12:24| Comment(0) | TrackBack(0) | □ 能見 篤史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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