コーチ 「先生、何してるんですか!?うちのコンビニでまた妙なことやらんといてください!!」
先生 「昨日の試合、金本は熱があったんや。発熱をおして、注射打って試合でとったんやで!」
コーチ 「そうらしいですね」
先生 「早く熱が下がりますように!早く熱が下がりますように!」
コーチ 「気持ちは分かりますけど・・・」
先生 「金本の熱が早く下がりますように!」
コーチ 「だからって、コンビニの中でお百度参りせんといて下さい!ヨーグルトに向かってお参りするのは変です」
先生 「あほか、ヨーグルトに向かってお参りしてるんやないで。よう見てみ」
コーチ 「あ」
先生 「熱さまシートや。熱さまシートを冷やした上で、それにお参りしてんねや。どや?効果ありそうやろ?」
コーチ 「ありません。やめてください」
先生 「コーチはアニキが心配やないんか!!」
コーチ 「そら心配ですけど、先生の心配の仕方は社会的じゃありません」
先生 「アニキー!!」
コーチ 「あ、いらっしゃいませ。お弁当の方、温めましょうか?」
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(コーチ退勤 先生、熱さまシートをおでこにはって空を見上げている)
先生 「こうやって、オレがおでこ冷やしてたら、アニキの熱下がるかなぁ」
コーチ 「そうですね。そんだけ、心配してるファンがおるって知ったらたぶん喜んでくれるとは思います」
先生 「なぁ、コーチ」
コーチ 「はい」
先生 「前半戦が終わって、貯金19。中日とのゲーム差5ってどう思う?」
コーチ 「文句なしです」
先生 「ほんませやでな。凄いで。チーム力を考えたらな」
コーチ 「はい」
先生 「5位の戦力が余ってグチャグチャになってるチームと、6位の戦力が足らなくて監督がイライラしてるチームを除いた4チームはな、ほぼ互角やと思うねん」
コーチ 「そうですね、決してタイガースが突出してるわけではないですよね」
先生 「せやねん。中日も横浜もヤクルトも強い」
コーチ 「でも、タイガースが突出している」
先生 「その理由をな昨日試合見ながら考えててんけどな」
コーチ 「はい」
先生 「そら、藤川、ウイリアムス、久保田、橋本、江草が磐石やったってのはもちろん大前提やねんけども、その他にもあった」
コーチ 「何でしょう?」
先生 「赤星、鳥谷の出塁に対する姿勢や」
コーチ 「と言いますと」
先生 「相手投手が調子いい場合な」
コーチ 「はい」
先生 「フォアボールで出塁することに、全く迷いがない」
コーチ 「ほう」
先生 「真っ向勝負で、積極的にフォアボールを狙いにいっとった」
コーチ 「あ、それはぼくも感じました。赤星、鳥谷の姿勢に一貫性があるんですよね」
先生 「せやねん。カウントがノーツーになった時点で、赤星も鳥谷もフォアボールで出塁することを選択しててんな。フォアボールを選ぼうとすることは一見消極的思えるけども、そうではない」
コーチ 「はい」
先生 「相手投手の球を冷静に把握して、フォアボールの方が出塁の確率が高いと思ったとき、何よりもまず出塁のことを考えるなら」
コーチ 「狙ってフォアボールを獲りに行く」
先生 「せやねん。赤星も鳥谷もほんまちゃんとこのことをやってた」
コーチ 「速いストレートはファールに、低目の変化球は見送る」
先生 「これは、好投手を攻略する上での鉄則やからな。去年夏の甲子園で優勝した、駒大苫小牧の選手たちは、徹底してこのことをやってた」
コーチ 「で、甘い球が来たら、迷わず振る切る」
先生 「赤星も鳥谷も三振してるけど、ほんま紙一重で審判がストライク言うたり、変化球が投げミスで予想外のコースに来て空振りしたりってことやったからな」
コーチ 「ほんまに惜しかったですよね」
先生 「実際9回裏は赤星が、そのやり方でフォアボールを取った」
コーチ 「ほんまあれは、見事なフォアボールでしたね」
先生 「で、鳥谷が初球をきっちりバント」
コーチ 「で、シーツを敬遠して塁を埋めた」
先生 「ふつうやったらな」
コーチ 「はい」
先生 「ここでアニキは絶対決める」
コーチ 「そうですね」
先生 「そしたら、サヨナラ勝ちや」
コーチ 「その通りです」
先生 「広島戦のレイボーンから、門倉、三浦、斉藤隆ほんま好投手がそろってええピッチングをしてきた」
コーチ 「ふつうやったら4連敗しててもまったくおかしくないですもんね」
先生 「ところが広島戦も横浜戦も負け越してないんや」
コーチ 「そうですね」
先生 「赤星と鳥谷の出塁に対する姿勢が、打てないながらもリズムを継続させたからやと思う。点は取れてないながらも、随所に自分たちの形は作っていた」
コーチ 「で、この姿勢でおればね」
先生 「ふつうのピッチャーやったらふつうに打てるし、好投手でも調子が良くなければ打てる」
コーチ 「で、好投手が完璧なピッチングしても、勝負になる」
先生 「後半戦も大丈夫や!」
コーチ 「そうですね」
先生 「ピッチャーに関しては」
コーチ 「前半と同じように投げれるって、信じましょう!!」
先生 「おう!!後半戦も大丈夫や!!」
コーチ 「では改めて」
先生 「今日はズバリ言うで」
コーチ 「はい!!」
先生 「阪神タイガースの優勝を願って」
コーチ 「乾杯!!」
アニキのこんな元気な顔で
オールスター出られますように
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「先生」の前向きなご意見を読んで
なんだか元気が沸いてきました!
それにしても金本選手、発熱していたのですね。
どうりで打球に力が無かったような・・・。
オールスター戦には元気になって
豪快なスイングを見せてほしいですね!!
私もアニキが早く回復することを祈っています。
先生の、良いところを見つけて取り上げてくれるお話が好きです。敵味方にかかわらず、必要以上にけなしたり悪いところばかり見たりするのは好きじゃないので・・・。
見たいのは球児の「一球も当てささない三者連続三振」
>マルさん
元気が沸いてもらえてとても嬉しいです!!
そういうプラスイメージの感情をぼくも大切にしたいって思ってて、自分が書いたものからそういうのが出てたらとても嬉しいなと思ってます。
優しい気持ちでいきましょ〜
>あんさん
本当に褒めてもらえて嬉しいところを褒めてもらえて本当に嬉しいです。日本語下手ですか?笑
ぼくもあんさんの意見に全く賛成です。
ほんで、いいとこって無理に探さなくてもあるとぼくは思ってて、結果がそれを見えにくくさせるから、それにとらわれないで、そこにあるものをそのまま感じることができればいいな、って思っています。
優しい気もちがいいですもんね!!