2007年09月22日

そんな気持ちになれたなら

先生  「さぁ、追い込まれたでぇ!」
コーチ 「ほんまに追い込まれました!」
先生  「タイムリミットは後二試合。少なくとも明日までに立て直さんとさすがに THE ENDや」
コーチ 「ですね」
先生  「しかし!」
コーチ 「はい!」
先生  「結局、ここを撥ね退けることができなければそもそも優勝なんかできないわけで。もう、簡単なこと。我々は撥ね退けることができると信じるしかないわけや」
コーチ 「信じましょう」
先生  「切り替えるってよく使われる言葉やけど、何度も言ってるけど『切り替える』はちょっと違うと思うんや」
コーチ 「はい」
先生  「『切り替える』と現在悪くなっている原因を曖昧にしてしまうからな。ちゃんとその原因のところへ戻ってその気持ちからスタートせなあかん」
コーチ 「原因は明白ですよね」
先生  「ボギーが内海に当てた、あの瞬間や」
コーチ 「わざわざほじくり返さんでも、って思う人もいるかもしれないですけど、あの時に持ってしまった、物凄くイヤな気持ちを見て見ぬふりしてたら、解決しないですからね」
先生  「イヤな気持ちはイヤなまま受け入れて、それを受け入れて不安定になる自分としっかり正対するんや」
コーチ 「物凄い根性とエネルギーいりますけどね、そうすべきやとぼくも思います」
先生  「そして感じやすい自分なればこその弱さと向き合えたならば」
コーチ 「感じやすい自分なればこその強さが見えてくる」
先生  「脳裏に浮かんでくるのは」
コーチ 「アニキが膝の痛みに耐えて、歯を食いしばって何度も何度も走り続けたシーンであって」
先生  「その時に自分は何を感じたかって」
コーチ 「桧山が代打満塁ホームランを打った時、何を感じたか」
先生  「赤星がクロスプレーでホームに突っ込んでいって、しばらく起き上がらなかった時、何を感じたか」
コーチ 「数々の球児とウッズの名勝負に何を感じたか」
先生  「交流戦でロッテに大敗しまくって、どんな気持ちやったか」
コーチ 「それでも今、優勝争いできてるのはどんな気持ちか」
先生  「みっちゃんが泣いた日」
コーチ 「野口が優しかった日」
先生  「狩野のあのサヨナラヒット」
コーチ 「桜井の千葉でのあのヒット」
先生  「数え上げればきりがないけど、もう全部含めて今日、試合をしてるんや、っていうことが見えてくる」
コーチ 「そんな気持ちで野球やってからここまでこれたんですもんね」
先生  「だからそんな気持ちで野球をやって」
コーチ 「そんな気持ちで応援するだけ」
先生  「そんな気持ちになれたなら」
コーチ 「今日はきっと勝てるはずです」
先生  「昨日だって、大きな大きな分厚い膜をな」
コーチ 「一時的に関本が突破しましたもん!」
先生  「大差はついたけど紙一重ゲーム」
コーチ 「全員で、今までの全部で必死こいて歯をくいしばって突破しようとすれば、きっと大丈夫」
先生  「今日もたぶんチグハグなシーンがいっぱい出てくるやろうけど」
コーチ 「だけど、それが現在。それを全部受け入れて、それでも突破しようとすることですもんね」
先生  「グライシンガーを打てなかったことはしゃあないわ。それが現在やとしっかり受け入れて」
コーチ 「それでも川島を打ったんや!って強く思えるだけのことを今年一年かけてやってきたから」
先生  「だからきっと、大丈夫」
コーチ 「そんな野球を、今日見れるはず」
先生  「頑張れタイガース!!」
コーチ 「ぼくたちは、信じてます!!」

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posted by コーチ at 11:25| Comment(2) | TrackBack(2) | □ 関本 健太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コーチを始め阪神ブロガーさんたちの「チームを信じる心の強さ」に比べて、私はすぐ逆上してしまいます。
この際ここで言ってもいいですか(笑)
「打てんのなら守備くらいきちんとやれ」
「自分がHR打とうとするなぁっ!なんで転がして次につながないんだっ」
「他の上位チームだってみんなプレッシャーかかっとるわ、この状況であがって打たれてしまうようなら万年下位チームで働くしかないやろ」
「試合を作れなくて申し訳ありませんは聞き飽きた!役人の『二度と起きないようにします』くらい聞き飽きた」
「シーツ!しゃしゃり出るなら声出せ、矢野と交錯してエラーになったらどうする。私は凡退やエラーした後挽回しようと小細工する時のアンタが嫌いだぁ!」
「ヤクルト…首位争いする打者が二人もいて、最多勝利投手になろうかというピッチャーがいて、今日みたいな試合ができるなら、なんでシーズン初めからやらないの…?」

私の目で見た感じなので認識の誤りもあるかもしれないし、コーチの書かれている意図とは違うかもしれないんですけど、けっこう押さえ込んできた気持ちを吐き出してみました。
吐き出したら、すごく選手たちに悪い気がしてきちゃいました<どないやねん

言われなくたって頑張ってるんですよね。疲れ方が違いますよね。満身創痍ですよね。

こういう状況で我慢して待てるのが岡田監督、もし私だったらクリーンナップの打順やスタメンをころころ変えてしまうでしょうね。毎日の結果に振り回されて。

残り10試合、また怒涛の反撃を始めるような気がしていますけど、とにかくここ3試合は「惜しかった」じゃなく、阪神のウィークポイントが次々出てきたみたいな感じ。
ほら、自分の弱い部分を正視しろと突きつけられると腹が立つじゃないですか。そういう怒りに似ています。怒りが自分だけでなく指摘した相手に対して向かうところもよく似ています(苦笑)。
Posted by 南河内郎女 at 2007年09月23日 00:29
>南河内郎女さん

気を許してもらえて嬉しいです(笑)

ぼくもね、試合見てる最中はもう絶望の連続ですよ◎ あんど〜・・・ シーツ。。。 すぎやまぁ。。。 ナベくんまで。。。

たぶん、絶望しきってるのがいいのかなぁ。後でその時の自分を思い起こすと気持ち悪いと思われるかも知れないけど、少し愛おしく思えたりします。

ぼくなりの「なぜ人は生きるのか?」という哲学的な大命題について。

飽くまで個人的な所見ですが、「その心の揺れを感じるため」に生きるのだろうと思っています。喜びも悲しみも全部含めて、それを感じていること自体が目的となっている、みたいな。

南河内郎女さんが残してくださったコメントの文章は、まさにその起伏がそのまま表現されているように見えてとても嬉しく思いました。

自分で自分の心を操作することなく、残り10試合、真正面から受け止めたいって思ってます。

うまく返信できないんですけど、
ガシッて握手したい気持ちです。

ガシッ!!
Posted by コーチ at 2007年09月23日 11:14
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