2005年09月03日

ドラゴンズにとってペナントレースの鍵を握る日

コーチです。

ナゴヤでドラゴンズが負けました。
しかもかなり苦しい負け方。
チーム状態が悪くなっている、まだ途上にある負け方のように思いました。
まだまだ悪くなる要素があります。
タイガースにとっては好材料。

とりあえず、ドラゴンズは2番井端頼み。
もう全部井端で、またまた凄い活躍。4打数3安打。
このまま打ち続けたら、井端が200本ヒット打つんじゃないかという、量産ぶり。
しかも唯一アウトになった初回の打席も、
ノーアウト二塁でセカンドに進塁打。
4打席とも、実に鮮やかに仕事をこなしている。

ただ、ウッズの状態が急降下。
2打席連続の三振。
まぁ、これはこんなことあるようなことなのだが、
4番の三振を3番立浪が過剰に意識しすぎたように見える。

2番井端が出塁すれば得点が入るドラゴンズ。
ただ裏を返せば、井端が塁にいる時に得点しなければ点が入らない状態。
次のウッズに期待できない。

「自分がなんとかしなければ」

人はそう強く思いすぎることによって、バランスを崩す。

この象徴だったのが、今年の小久保。
5番ローズ、6番清原というすでに懐かしささえ漂うオーダーだった頃、
好き勝手にホームランを打ちに行く、5番6番を前に、
「自分がしっかり打たなければ」
その思いが強すぎたため、それまで右中間に軽打できていたコースを
強く振りすぎてショートゴロ。
こんなシーンを幾たびも見た。

立浪の打席。
一試合の中で顕著に内容が変化する。

初回、荒木二塁打、井端進塁打で、アンアウト3塁。
立浪、レフトに先制の犠牲フライ。
昨日のイヤな空気を振り払う、価値ある先制点。
しかしウッズ、あっさり三振。

4回、井端内野安打でノーアウト一塁。
立浪、きっちり見極めてフォアボール。チャンスを拡大する。
ノーアウト1、2塁の場面でウッズ。
5点ビハインド。この回、2点、3点返したい。
しかし、ウッズ。
あっさり三振。


6回、荒木ヒット、井端がまたヒットで荒木、一気に3塁へ。
中日の形。ノーアウト1塁を簡単に1、3塁にする
世界一の2番、井端。
その井端が広げたチャンスに立浪。
ひとまず一点取って、4点差にしてランナーを二人残し、
ウッズのホームランが出れば一気に1点差という場面を作りたい、
はずだった。
本来ならば。

しかしウッズ、本日連続のあっさり三振。
それが立浪に微妙な変化をもたらせたと思う。
立浪、しっかり振ってファーストライナー。
井端戻れず、ダブルプレー。
強く振りにいった立浪の変化。
5点負けてはいるが、一人で5点は取れない。
ウッズが打つことが逆転への絶対条件。
ただ立浪は振ってしまった。
確かに不運なプレーだが、「外野フライでよい」という気持ちがあれば、
産まれないプレーでもある。

そして、ツーアウト3塁になってウッズ。
なんとか1点でも返したかった場面。
ウッズ、簡単に追い込まれ、ストレートの見せ球を使われた後、
注文どおり変化球をひっかけてサードゴロ。
非常にもどかしい結果。

最終打席の8回。
井端が出塁。本当に凄い。昨日、神がかりを取ったはずだったのだが・・・
ノーアウト一塁で立浪、
ストレートをファーストゴロダブルプレー。
明らかに決めにいっているからこそ産まれる打球方向。
「自分がなんとかしなければ」

4番のウッズ不振による、3番立浪の責任過多。

さらに7番大西・森野 8番谷繁の状態が今ひとつのため、
大西は良く頑張ってたけど、森野のときはちょっと期待できない感じか。
井端の前にランナーをためられない。

ゆえにこの状態は、

2番井端、超責任過多状態。

いくら凄い2番だからといって、
2番バッターにすべてを委ねるという、ちょっと稀な状況になってきている。

この責任過多に井端までもがバランスを崩せば・・・
ドラゴンズは非常に苦しい状況に追い込まれたと思う。

ヤクルトバッテリーはウッズの攻め方を心得ている様子。
井端一人で、この状況をどう打破するか。
世界一の2番打者の手腕に注目。
ただ「これ以上は望めない」という大活躍の試合での負け。
井端だってしんどいだろう。

ドラゴンズとスワローズ、比べてみればやはりドラゴンズの方が一枚上ではある。
ただ、焦ったら負けだ。
立浪の焦りが、どう伝染するか。
それとも立て直してくるか、
ドラゴンズ対スワローズ。
二夜続けてイヤな負け方をして、休む間もなくデーゲームのドラゴンズ。
今日は大きな大きなゲームである。


札幌のタイガース。

今日の相手は、門倉。
苦手な部類の投手。

特に苦手なのが、当然シーツ。
左投手から打った4安打は、力のあるストレートとスライダーのある投手相手には参考外。
ドラゴンズ最終打席、山井のスライダーにいつもの三振の姿は、ちょっとイヤな予感もする。

シーツがどれだけつなげるか。ヒットは打てなくとも、進塁させることができるか。
逆から言えば、門倉はとりわけシーツに失投が許されない。
打てない場所は、すでにはっきりしている。
しかし、一球でもシーツが打てるコースに投げてしまい、
それをシーツがとらえたとしたら、
その試合はタイガース圧勝である。
先日の桑田がまさしくそうだった。
この状況にベイスターズが硬くなってくれれば・・・
シーツが打てる球が来るように、北をむいてお祈り。

膠着状態の時間が多い横浜戦。今日もそんな試合かも知れない。
そんな状況を打破するアニキの一発。
デッドボールの影響なんて感じさせない桧山の一発。

中日戦で見せた、とにかく「打ちにくい球はファールにする」という野球の基本。
その基本に忠実に。みんなで少しでも打ちやすい状態を作って、
アニキと桧山に打ってもらおう。

横浜戦はあまり得意ではない安藤。
苦い思い出もいくつかある。
しかし安藤のリベンジマッチ。
これは、来週の火曜日。ナゴヤでのリベンジマッチに繋がる。

甲子園で下柳先輩が自分自身へのリベンジを成し遂げた。
さぁ安藤。
石井、金城、佐伯。
苦手なタイプが並ぶ横浜打線。
信じた球を思いっきり投げよう。

その結果がどう出ようと、それは結果なだけ。
先週見せた、あなたの活躍を誰も忘れません。
だからまた6回を必死に2失点に抑える姿を見せてほしい。

そしたら札幌のファンも、球児を見ることができるから。

今日も楽しくて仕方がない野球を!!
西の空から、物凄い気持ちが、届け北の大地へ!!

また長くなってしまいました:笑 札幌に向けてワンクリックお願いします!!blogランキングへ
posted by コーチ at 10:22| Comment(2) | TrackBack(4) | ☆ ペナントレース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。いつも長文ご苦労様です。今ちょっとテレビで阪神戦を観戦できない状態でして、すごく助かっています。今日、旅行先のオークランドで元タイガースの藪投手の登板を見てきました。勝敗もなにも点かない場面での登板が多い藪投手ですが、(今日も大量リード)一回をキッチリ抑えました。タイガースデビューからずっと見てきた選手なので、直に見れて感動しました。今後もレポート期待しています。トラバ失礼いたします。
Posted by ナカチン at 2005年09月03日 18:49
>ナカチンさん

はじめまして◎オークランドで藪投手かぁ・・・かっこいいし、羨ましいです。
ナカチンさんのサイトのほう、以前から
「こんなかっこいい人いるんだなぁ・・・」と思ってのぞかせてもらってました。
空気感が好きです。

で、ナカチンさんがコメントしてくださったことによって、少し書くスタイルもかえてみました。

試合も見て、結果も知っててニュースも新聞も見た上で読んで面白い感じにしようっと、かなり端おって書いてたのですが、もう少し丁寧に、って気持ちが出始めました◎

なんか、ありがとうございます◎

Posted by コーチ at 2005年09月05日 20:11
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Tracked: 2005-09-03 10:57

他力本願の手法:ヤクルトさん、ありがたう!
Excerpt: 9月2日。 ヤクルトが中日に勝つたとのこと。 中日の先發、朝倉が自滅したといふ噂もある。 中日とのゲーム差は2。 よしよし。 ヤクルトさん、そのまま頑張つて下さいまし〜 タイガースが優勝するために..
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Tracked: 2005-09-03 12:43

いやぁ、危なかったぁ~
Excerpt: 【阪神タイガース 4-3 横浜】 2005年9月3日 札幌ドーム わざわざ盛り上げんでええどぉ~、久保田!(苦笑) 9回表の攻撃がイヤな感じで終わったんで、 ちょっと悪い予感してたんよねぇ… しかしそ..
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Tracked: 2005-09-03 18:11

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