2005年09月23日

最強打線の雛形と関本

仮に、アメリカ人の野球好きに、
「ゲンザイノ、ニホンノ、baseballニオケル、best playerハ、ダレデスカ?」

そう質問されれば、
「二人、挙げさせてほしい」
と、ことわった上で、

タイガースの金本とドラゴンズの井端を挙げると思う。

「リユウヲ、オシエテクダサイ」
と言われれば、それは分かりやすく、


走、攻、守、の三拍子。
さらに、「攻」における、「チャンスを作る役」「チャンスを広げる役」「チャンスをものにする役」その全ての打撃が物凄く高い水準でできるという三拍子。
加えて、強いハート、リーダーシップ。
そういう理由で、金本、井端である。

金本、井端ともに、非のうちどころのない最高の選手だ。


突然だが、「一人打順」を組んだときには「チーム金本」と「チーム井端」が双璧であろうと思う。

想像してください。
チーム金本vsチーム井端

先行:チーム金本
1番 金本
2番 金本
3番 金本
4番 金本
5番 金本
6番 金本
7番 金本
8番 金本
9番 金本

1番金本は、出塁すれば盗塁もあり、
2番金本はとにかく、球をよく見極める
そして、3番金本が、主軸の4番金本に繋ぎ。
4番、5番、6番までの金本の破壊力たるや恐ろしい。
そして、7番金本は単打での出塁が多く、
8番金本は、ツーアウトランナーなしの場面でよくホームランを打つ。
9番金本が、ファールをたくさんうち、
また1番の金本へ回っていく。。。

強すぎる。
とにかく、恐ろしい。


後攻、チーム井端

1番 井端
2番 井端
3番 井端
4番 井端
5番 井端
6番 井端
7番 井端
8番 井端
9番 井端


1番井端が追い込まれた後、相手投手の決め球をライト前に運び、
2番井端はカウントを2−3にしてからヒットエンドランの場面で四球をとる。
3番井端もまたファールで粘り、
4番から6番の井端は、全て初球をヒットする。
7番井端は、8球粘り、
8番井端は、9球粘る。
そして9番井端が10球粘って、
1番に回っていく。

なんて、しんどい。
ともかく、恐ろしい。

「チーム金本」「チーム井端」甲乙つけがたい、物凄い打線である。
全て「打ちやすくしては」「打つ」の繰り返し。
よほどの投手でない限り、大量失点は避けられないだろうなぁ。

で、そこから見えてくる。
「強いチームを作るには?」という、大命題に対する明確な回答。

「金本と井端がたくさんいるチームを作る」

てことで、金本と井端を混ぜて打順を作ってみる。
捕手がいないので、とりあえず日本人最高の捕手、城島を加えて3人で。

1番 セカンド  井端
2番 ショート  井端
3番 センター  金本
4番 レフト   金本
5番 ライト   金本
6番 サード   井端
7番 キャッチャー城島
8番 ファースト 金本
9番 ピッチャー ○○

8番ファーストは、相手投手の右左で、金本と井端の併用でもいい(笑)
 
ほんと、これこそ、どこからでもチャンスが作れるし、どこでも返せる打線。
1番井端と2番井端と6番井端に感じる、違ったいやらしさ。
3番金本と4番金本、5番金本に感じる、それぞれの勝負強さ。
ちょっと信じられないくらい強い打線である。


強い打線を作ろうと思えば、この理想にできるだけ近づけようとするのが、
最も端的な正解だと、ぼくは思う。


で、

非常に前振りが長くなってしまったのだけど(笑)
この金本、井端、に満たないまでも、双方の長所を持った選手がタイガースの準レギュラーにいると思っていて、そのことが書きたかったのだ。


関本健太郎。


1番から9番まで、金本か井端ならば、それはそれは恐ろしい打線であることに違いはないのだけど、

「1番から9番まで、関本」

これも、なかなかにイヤな打線である。
タイガースの中で比較すれば、「チーム金本」についでの総合力ではないだろうか。

「チーム今岡」と「チーム関本」
圧勝するのは今岡だろうが、年間通してしぶとく勝っていくのは関本だろうと思う。

「チーム赤星」
誰が塁に出ても、物凄いプレッシャーをかけられるという凄い武器があるが、やはり4番赤星、5番赤星のイメージが沸きにくい。総合力で関本にやや分があるかな。


関本健太郎。


先日のドラゴンズ最終戦。代打でタイムリーを打った場面を見て思った。
「関本は、金本と井端を併せ持った凄い選手になれるかもしれない」

8番スタメンで出ているときと、3番スタメンで出ているとき、
そしてチャンスの場面で代打で登場するとき。

持ち場持ち場で、見事に自分をその役目に当てはめ、仕事を成し遂げようとしている。

あの場面でタイムリーを打ったことよりも、
打席に入る、振る舞い、雰囲気。それが「代打の切り札的感じ」だったことに衝撃を受けた。

関本健太郎が、ビックリブレイクを果たす日が楽しみだ。

そしてその日は近い。
とりあえず、大事なことなので、先に言っておこう。

「関本、メジャーに行かないでくれ!!」笑

関本の大ブレイク、願わくば日本シリーズで!!の気持ちをクリックに◎blogランキングへ
posted by コーチ at 07:24| Comment(7) | TrackBack(1) | □ 関本 健太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
いつも大変楽しく拝見させていただいております。
コメントさせていただくのは初めてですが、
阪神ファンですが他球団で1番好きなのが
井端さんなのでちょっと反応してしまいました。
金本と井端を合わせた関本を想像すると
恐ろしいものがありますね。
早くそんな関本が見たいなぁと、
また楽しみが1つ増えました。
ただ盗塁する関本が想像しにくかったですが(笑
これからも更新楽しみにしております。
それでは失礼いたします。
Posted by もり at 2005年09月23日 18:04
私は以前からせきは今岡に匹敵する打者だとおもってました。守備は明らかに上(笑^^
Posted by まなみ at 2005年09月23日 20:20
関本・今岡・浜中の同期トリオが揃ってスタメンっていうのを早く見たいですね。

最近、藤川が疲れ気味?
まぁ、今のうちに少し落としておいて、シリーズにピークを持っていってくれれば言うことなしですが。

それにしてもパはどこが出てくるんでしょうかね?
なんか城島の怪我といい、今年もSBは涙を呑むことになりそうな気がします。
Posted by milkneck at 2005年09月23日 22:36
こんちは。
金本チームと井端チーム、ほんまにどっちも恐ろしい。井端も案外HRとか打っちゃったりしますしね。それが単に足も動きも速くて小回りのきく守備をする小柄目の選手とは違う、と思います。
せっきー、良い選手ですよね、私も来年くらいに大爆発するんじゃないかと。でも、うーん、やっぱり私は今岡タイプのような気が、、、理由の一つが足の遅さです、今岡並みの遅さですよね(笑)あと守備も井端のような守備ではなくて、ライン際とかライナーとかに強い、つまり打者からの距離が近い勢いの強い球もしっかり捌ける、ファーストとかサードタイプだなぁ、と思うんですが。手足が長いからか、たまに折角横っ飛びしたのにその胴体の下を球が抜けてくこともありますし(笑)
でも本人が目指してるところは、やっぱり井端系の選手の良いところを是非つかみたい、って感じなんでしょうね。打順とか状況でいろいろ使い分けよう、としてるのはわかります。頭の良くて器用めの選手なんだろうな、という気もします。あとは、年間ここぞ、というところで、HR打ってくれたら良いのにな、、
Posted by でる at 2005年09月24日 00:44
>もりさん
はじめまして!!コメントありがとうございます◎
せっきーは、すごいポテンシャルやと思います。確かに盗塁はイメージ沸きませんが、目いっぱいリードとって、牽制球をいっぱい投げさせるせっきーの姿はイメージしやすいです(笑)これでもかっていうくらいのヘッドスライディングで帰塁する姿◎
なんか、アニキと井端の凄い部分プラス「かわいい」がせっきーの持ち味だろうと。そんなことを思います◎
タイガースファンなので、日本人最高の内野手井端には是非メジャーで活躍してほしいです(笑)心置きなく応援できるのに。。。

>まなみさん
まだまだせっきーのポテンシャル全開ってとこまではいかないですけどね。日本シリーズで全国紙が関本の活躍に驚くとこを見てみたいですよね〜◎

>milkneckさん
関と濱はなかなかタイミングが合わないですよね〜。。。
ほんまに同期トリオのスタメンオーダーは胸が躍ります◎日本シリーズのDHでソフトバンクが相手ならあるやも・・・杉内、和田の日◎
にしても、城島選手の骨折は残念でしたし、とてもかわいそうな気持ちになりました。今年は特に、去年の仮も返して、日本での最後の大一番をものにしてって思ってたでしょうから・・・
捕手発の日本人メジャーリーガーは彼をおいてほかにはいませんよね。
あぁ、やりきれないっす!!
そんなこんなで、パリーグは城島の弔いソフトバンク、初芝の花道マリーンズ。どちらもそういうプラスアルファがあるんで、どちらも出てほしいし、どちらが相手でも、強いことには変わらないので、ひとまずプレーオフを大いに楽しみたいと思っています◎

>でるさん
せっきーはたぶん「関本系」という、分類の長になる選手だと思います◎ほんまにありあまるポテンシャルのどこを最大の長所にするか、決めあぐねてるというか、決めずに保留してるというか、そういう時期なんじゃないかなぁ・・・
アニキが4番という打順で、信じられない解放を見せたように、せっきーは3番でその解放がある予感がしています。自分で「ホームランもあり」って思ったら、けっこう打つような気もしますよね◎ブンッ!!って振って右中間に飛んでいくような、アニキの左中間ホームランの逆バージョン◎
3番関本で、アニキよりで井端的なものも兼ね備えたっていう、ビックリプレイヤーになれる気がしています◎

Posted by コーチ(野球町) at 2005年09月24日 08:42
せきの守るところはどこがいいですかねえ,サードでもいいけど、今岡ははずせないからセカンドかなあ、あいかわらず、ぽっぷなひとより,ポテンシャルはたかいとおもいますけど。打順は2番がいいかと、3番は、はまちゃんに打ってほしいから1番から赤星、せき、はまなか、あにき、まこちゃん,以下。。。。
Posted by まなみ at 2005年09月24日 18:44
>まなみさん
今岡をファーストにまわして、サード。若しくは、ファーストがいいんじゃないかと思います◎
せっきーのポテンシャルをマックスまで引き出そうと思うなら、やっぱり打順は3番がいいと思います。
2番だと、どうしてもバット短く持つから(笑)そういう人なんでしょうね。大きく構えてどんどん打っていってほしいです。チームバッティングの意識はだれよりも強い人ですから、そのくらいでちょうどいいって思います◎
Posted by コーチ(野球町) at 2005年09月25日 07:21
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Tracked: 2005-09-23 22:52