2007年10月01日

もう今岡にならない

先生  「人間なんて誰しも弱い部分があってな」
コーチ 「いきなり、どないしたんですか?」
先生  「その弱い部分を一生懸命克服しようとする旅、それが人生やと思うんや」
コーチ 「確かにそうやと思いますけど、どないしたんですか?」

先生  「コーチ、奥さん元気か?」
コーチ 「元気ですよ。さっきもメール来ました」
先生  「しんどかった時期あったけどな、ほんまに強くならはったよな」
コーチ 「そうですね。本人がむちゃくちゃ頑張りましたから」
先生  「自分を演じなければ生きることが出来なかった人が、演じずにそのままの姿で生きるようになれるって、ほんまに凄いことやでな」
コーチ 「はい、尊敬してます」
先生  「で、演じなくなった奥さんむっちゃおもろいやろ?」
コーチ 「おもろいですねぇ。この間もね」
先生  「うん」
コーチ 「少し前なんですけど、中日戦のデーゲーム一緒に見てたんですよ」
先生  「浜ちゃんが決勝2ラン打ったあたりやんな?」
コーチ 「そうですそうです。その試合で、井端が目の下に黒い墨塗っててね、あの太陽光線をそっちに集めて眩しくないようにするためのあれ」
先生  「最近あんまりあれやる選手おらんくなったけど、井端、あれやるよな」
コーチ 「で、それ見て奥さんがね、さすがに井端は凄い選手や、って言うんですよ」
先生  「なんでや?」
コーチ 「あれは、目の場所を分かりにくくして、ピッチャーを撹乱する作戦に違いない、さすが井端や、って言ってました」
先生  「ハハハハおもろいおもろい」
コーチ 「目四っつあるやん!って、だけど井端はやっぱり凄すぎて中日の選手が井端に付いていけてないんだそうです」
先生  「どういうことや?」
コーチ 「奥さんが言うには、中日が屋外のデーゲームに弱いのは中日の選手もみんな井端の目にビックリしてしまって調子崩すかららしいです(笑)」
先生  「目、どれ?って(笑)」
コーチ 「みんな井端の目はどれか気になるから、打たれへんし、朝倉も中田も急に制球を乱す、と」
先生  「なるほどなるほど(笑) スジが通ってる」
コーチ 「他に、考えられる原因は、ウッズが太陽光線を集めすぎて他の選手がちょっと暗いんじゃないか、って言ってました」
先生  「奥さん、凄いな」
コーチ 「そうなんですよ、おもろいんですよ」

先生  「ほんま元気になって良かったなぁ」
コーチ 「ありがとうございます」
先生  「やっぱりな、何も演じないで、そのままの姿でおるんが一番ええと思う」
コーチ 「ですね」
先生  「優勝争い脱落してもうて、どないやって野球見たらええか難しいけどな」
コーチ 「ふつうに勝ったら嬉しいですし、負けたら悔しいですし、プレーオフの準備もあるでしょうけどね、ふつうに出てる選手を応援しましょう」
先生  「その結果、日本一になれたらええよなぁ」
コーチ 「今岡はずっと出るみたいですし、楽しみですね」
先生  「あ、そう言えば、『今岡になる』って名言を残したのは奥さんやったよな」
コーチ 「そうですね。少しのうまくいかないことで自分を責めて自らどんどん調子を崩していく様を総じて『今岡になる』」
先生  「今日はシーツが今岡になってたから負けた、とかそういう使い方してたよな」
コーチ 「そうですね。今岡以外では、矢野と浜中がよく今岡になってました(笑)」
先生  「今岡はもう随分、今岡になったからな」
コーチ 「ですね、ややこしいですけど、今岡になってる今岡は今岡なんですけど、それと本当に近い場所にむっちゃ打つ今岡がいますから」
先生  「なんか今岡戻ってきてから楽しいよな」
コーチ 「あの人おるだけで和みますね。スコアボードが(笑)」
先生  「こういう時の今岡は打つんや。抽象的やけど」
コーチ 「ですね。今岡が打って、3位を決めて、プレーオフでも笑けるくらい打ってほしいです」
先生  「というわけで」
コーチ 「はい」
先生  「少し、遅くなったけど、今岡誠の一軍復帰に」
コーチ 「乾杯!!」

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2007年08月11日

今岡キャンペーン

先生  「バッティングはフォームが大事!!」
コーチ 「あ」
先生  「やっと見つけた、このフォーム!!」
コーチ 「先生!」
先生  「なんや」
コーチ 「なんや、やないですよ」
先生  「野球中継見てたら、今岡見つけた」
コーチ 「コマーシャルなん先生も分かってるでしょ」

(補足:おそらく関西圏以外の方はご存知ではないと思われますが、関西の地区のテレビ中継ではイニングの合間に今岡の出演しているコマーシャルが流れます。2社あります。物悲しいです。上の先生のセリフは、コマーシャルでの今岡のセリフです)

先生  「バッティングはフォームが大事!!」
コーチ 「先生!!」
先生  「すっかり忘れた、あのフォーム!!」
コーチ 「笑えないです」
先生  「もうコーチも、そうカリカリしなや。あれや、今岡のことを忘れないためのキャンペーンの一貫や」
コーチ 「キャンペーンやったんですか」
先生  「せや。ちょっとそろそろみんな本格的に忘れかけてきたような気がするからな」
コーチ 「今日も派手な試合でしたしね」
先生  「『今岡誠、そろそろ虎になれキャンペーン』のキャンペーン長はオレがつとめることにする」
コーチ 「頑張ってください」
先生  「今はどの水着にするか考えてるところや」
コーチ 「キャンペーンガールもやるんですか!?」
先生  「全て、今岡のためや」
コーチ 「そうとは思えません」
先生  「だからな、だいたいのことは冗談なんやけど」
コーチ 「はい」
先生  「オレは、今岡のことを忘れてへんぞ!! 待ってるぞ!!ってことを毎日伝えたいわけや。それは誰に伝わるんかは知らんけど、だけど少なくともコーチくらいはオレの気持ちを分かってくれると信じてる」
コーチ 「分かってますよ!」
先生  「ほな、一緒に言お」
コーチ 「何をですか?」
先生  「バッティングは、フォームが大事!!」
コーチ 「それですか!」
先生  「さぁ、コーチ!」
コーチ 「は、はぁ」
先生  「バッティングは、フォームが大事!!」
コーチ 「やっと見つけた、このフォーム!!」
先生  「今岡ー!! はよ戻ってこーい!!」
コーチ 「先生、大変です」
先生  「どないしたんや」
コーチ 「試合のこと何にも書いてません」
先生  「たまにはええんちゃうか? 8対6で阪神、勝ちました」
コーチ 「簡単すぎます!!」


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2007年08月10日

キャッチボール

先生  「いーまーおーかー!!どーこーやー!!」
コーチ 「先生、どないしたんですか急に」
先生  「今岡のことをみんな忘れすぎなような気がしたから叫んでるんや」
コーチ 「まぁ、そうですね。あれだけ凄い試合三試合続いたらどうしても忘れがちになりますね」
先生  「今岡はどこに行ったんや?」
コーチ 「鳴尾浜にいると、思いますけど」
先生  「タイガースのファーム情報でもちっとも伝えられへんし、オレはてっきり朝青龍と一緒にモンゴルに行ったんかと思ってた」
コーチ 「先生!!」
先生  「なんや?」
コーチ 「なんや、やありません。けっこうシビアな話になってるんやから迂闊な発言したらダメです。ほんで横綱もまだ日本にいます」
先生  「せやけどな、二人、似たようなことなってるやろ」
コーチ 「まぁ、推測ですけどね」
先生  「二人でモンゴルの草原や」
コーチ 「はい」
先生  「朝青龍と今岡、キャッチボールするんや」
コーチ 「は、はい」
先生  「広々とした草原や。自然と笑顔も出てくる」
コーチ 「そうですねぇ」
先生  「二人、元気出そうやろ?」
コーチ 「確かに」
先生  「相撲も取るんや」
コーチ 「はい」
先生  「朝青龍、わざと負けてくれたりして。『今岡さん、強いねぇ』って」
コーチ 「いい空気ですよね」
先生  「ほんで二人で話するんや。『オレ不調やねん』『オレ、不祥事やねん』って」
コーチ 「わざわざ言わなくてもいいんちゃいますか(笑)」
先生  「いや、そんなことはない。こういう時こそ友達や。今岡と朝青龍は、物凄い親友になれると思う。なんか一から十まで全部話して、『苦しいよ』っていっぱい泣いて、友達に許してもらうんや」
コーチ 「ですねぇ」
先生  「もちろん、喩え話や。現実的にはありえへん話やけども、大事なことはそういうことやと思う」
コーチ 「今岡が甲子園に帰ってくる姿も」
先生  「朝青龍が国技館に戻ってくる姿も」
コーチ 「ぼくら、待ってますもんね」
先生  「二人とも、大ファンやで!!!!」

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2005年09月26日

2005年の奇跡、今岡誠

今年も猛暑だった夏場。

一人だけ、夏が来ない彼がいました。大きな大きな憂鬱をたずさえ、
一人だけ、夏が来ない彼がいました。

今岡誠。

スイングも鈍く、
捕らえたはずの打球が全てファールになってしまっていた彼。
もともと苦手な守備もボロボロで、
もともと遅い足は、速くなるはずもなく、
夏の来ない今岡は、
打てない、守れない、走れない。

来る日も来る日もそんな試合を重ねていました。

そんな彼に、一ファンであるぼくたちは、
彼の姿を粘土で作り、
「打てますように」
「守れますように」と、
たくさんお願いしたものでした。
こんな日もありました。
こんな日もありました。
でも、こんな日もありました。


****************************


野村監督時代、
少し強めの言葉で言えば、
「干されていた」彼。

ぼくがその理由を知るよしもないが、
おそらくは、彼の「不安定さ」が理由ではなかったか。
自分で自分を追い込んで、悩んで、
何を考えているか分からないまま、不振に陥る彼。
そこは「長所」であり、「短所」である部分だが、
野村監督は、その「短所」を重要視し、今岡を干したのではなかっただろうか。
飽くまで邪推であるが。。。


干されていた今岡は、当然2軍暮らし。
当時の2軍監督、岡田彰布。
「不安定」ゆえの、チカラを、岡田は見ていたか。


昨日。


安定感ゼロの5番打者。
多くのことを感じやすく、落ち込みやすく、浮かれやすい、
安定感ゼロの感情豊かで、でもそれが表に出てきにくい、
愛すべき選手会長。


長嶋世代のうちの父親は、長嶋茂雄を称し、こう言っていた。
「長嶋は、“打ってほしい”という場面で打たなかったことがない。もちろん、全てのチャンスに打っていたわけではないだろうが、“必ず打つ”そういうイメージの残る選手だっただんだ」


ぼくは、長嶋茂雄の現役時代を知らない。
ずっと、そんな選手を見たいと思って野球を見て来た。


今岡誠と長嶋茂雄、おそらく人としての種類が違う。
というより、長嶋さんと同じ分類などありえないことだろう。
現役時代の長嶋さんを知らないぼくでも、それは分かる。


ただ、新時代の長嶋的なものを、ぼくは今岡に投影したい。
今岡には、そういう凄みを感じる。
不安定ゆえの凄み。
それを最大限に引き出した、
引き出せるまで我慢した岡田監督、最高。


ぼくが随分と年を取って、次世代に、
「今岡っていう選手はどんな選手だったの?」
そう聞かれたら、どう応えようか。

「今岡って選手はね、ダメになったらとことんダメで、もう大丈夫かな?と思ってもやっぱりダメで、でも“あ、打ちそうな顔してる”って時は、必ずホームランを打つ選手だったんだ。分かりやすいようで、分かりにくい。分かりにくいようで、分かりやすい。あぁ、野球は人間がやってるスポーツなんだなぁ、ってそんな当たり前のことに気がつかせてくれる、そんな選手だったんだよ」

「じゃあ、岡田監督は?」

「岡田監督は、そんな今岡の人間味溢れるとこを、一番愛してあげた監督なんだ」

「なんか、“人間味”とか“愛”とかって抽象的なことばっかりだね?そんなチーム、強かったの?」

「あぁ、むちゃくちゃ強かったんだよ」

「“愛”と“勝負”って矛盾する気がするけど・・・」

「でも、その矛盾を一本の線に結びつけて勝ち星を重ねていった、それがあの有名な2005年の奇跡なんだ。そしてその象徴が、5番打者今岡誠なんだよ」

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2005年の奇跡、
その象徴はもちろん、今岡誠。



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2005年08月15日

今岡誠100打点から見えてくる、岡田タイガースのチーム像

先生  「今岡っていう選手は難解やな」
コーチ 「ほんまそうですねぇ」
先生  「前日、まったくいいところがなかったかと思えば」
コーチ 「翌日、3打点にファインプレー」
先生  「物凄く鈍感な人なのか」
コーチ 「はたまた、物凄く敏感すぎるがゆえ、憂鬱を克服するすべを日々体得していっているのか」
先生  「安定のような不安定」
コーチ 「不安定のような安定」
先生  「その原因はな」
コーチ 「はい」
先生  「やっぱり、敏感すぎるからちゃうかな、って思うようになってきた」
コーチ 「そうですね、なんかぼくもそない思います」
先生  「一つの凡打、一つのエラーで、びっくりするくらい“オレ、あかん”って思ってしまうんやないやろうか?」
コーチ 「そんな感じが、してきましたよね」
先生  「そしたら、そんな人、プロ野球選手向いてないやん」
コーチ 「はい」
先生  「でも、何やかんや言うて、結果残してるやん」
コーチ 「そうなんですよ。なんと100打点ですから」
先生  「今のタイガースが、そういう環境なんやろうなぁ、って思うねん」
コーチ 「敏感すぎる今岡が、一応の安定を保って打席に立ち続けることができる」
先生  「せやねん」
コーチ 「何でなんでしょうか?」
先生  「たぶんなぁ」
コーチ 「はい」
先生  「みんな、優しいからやと思う」
コーチ 「チームの空気が」
先生  「そう、圧倒的に優しいねん」
コーチ 「分かります」
先生  「一時期、今岡と連動するようにアニキが調子崩した時期あったやん」
コーチ 「ありましたねぇ」
先生  「あれな、アニキと今岡の関係がうまくいってなかったらどうしよ、とかちょっと不安になってたんやけど」
コーチ 「粘土様も作りましたもんね」
先生  「オレ、分かった」
コーチ 「はい」
先生  「アニキは、今岡を守ろうとしすぎてたんや」
コーチ 「なるほど」
先生  「マコトが弱ってる、だからわしがなんとかせなあかんのじゃけ!」
コーチ 「その気持ちが強くなりすぎてたってことですよね」
先生  「せや思う」
コーチ 「みんなで、選手会長を守るっていうチームの形」
先生  「最高やで!!」
コーチ 「“プロやったら自分でなんとかせぃ!”っていうのとは真逆ですよね」
先生  「せや。“マコト次は絶対打てるから大丈夫や!!”」
コーチ 「“今岡さん!!思いっきり打ってダブルプレーってそれでいいじゃないですか!!”」
先生  「そんな感じや」
コーチ 「優しいなぁ」
先生  「一般的には、『甘い』とかいう言葉で片付けられるような話かもしれん」
コーチ 「確かに」
先生  「でも、甘いなんてことは全然あらへん。敏感で、しんどくなりやすい人に徹底的に優しく接する」
コーチ 「はい」
先生  「それって、真理や」
コーチ 「その通りや思います」
先生  「そしてそのことが、超ハイペースでの100打点突破をもたらせたんや」
コーチ 「はい!!」
先生  「今岡が打つってことは、即ち勝利へ繋がるってことで」
コーチ 「それは当然、優勝へ繋がるってことですもんね」
先生  「優しさを勝利に直結させるチーム象!!」
コーチ 「岡田さん憎いです!!」
先生  「岡田タイガースは優しいで!!」
コーチ 「ほんで優し強い!!」
先生  「ジャイアンツの思わぬ結束によって、苦戦はしたけど」
コーチ 「あのジャイアンツに一つ勝てれば十分ですよね」
先生  「せや!ジャイアンツ、次はドラゴンズ戦やし」
コーチ 「やってくれるでしょう!!」
先生  「ほんまに、必死ひたむきなジャイアンツと」
コーチ 「それに優しさで対抗したタイガース」
先生  「素晴らしい三連戦やった!!」
コーチ 「そしてこれからも、みんなで今岡誠を守りながら」
先生  「優勝に向かって邁進していけばよしやで!!」
コーチ 「ほな改めて」
先生  「おう!!」
コーチ 「選手会長を優しさで守りながら、戦いを続けるチームが」
先生  「そんなチームが優勝できるんや!!っていうこと見てみたい!!」
コーチ 「だから!!」
先生  「乾杯!!!!」


0815pb01.jpg
今岡誠のこの顔が、
見れた試合の数だけタイガースは勝ち、
その数がドラゴンズを上まわれば優勝、
そうでなければ準優勝、
ただそれだけのことで、
そしてぼくたちは、
今岡のこんな顔を、
できるだけたくさん、
見れればいいなぁって願う、
ただそれだけのことなんだ。


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posted by コーチ at 11:27| Comment(3) | TrackBack(12) | □ 今岡 誠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月12日

今岡の悪球打ちに見る、非ひっちゃけの姿

(着メロ ああ栄冠は君に輝く)

コーチ 「電話?あ、先生・・・」
先生  「もしもし」
コーチ 「はい、もしもし・・・」
先生  「寝てた?」
コーチ 「寝てました・・・よ」
先生  「ごめんな、コーチはお盆の時期は、仕事忙しいからなぁ」
コーチ 「そうです、アルバイトの子がみんな帰省しちゃうんで大変なんです」
先生  「でも喋りたいことあるから喋らせてな」
コーチ 「ハハハ。何ですか?」
先生  「今岡のことやねんけど」
コーチ 「やっぱ、タイガースのことなんですね・・・」
先生  「昨日すごいヒットあったやろ?」
コーチ 「はいはい、アレですよね」

makoto811.jpg
昨日のアレ

先生  「アレな、ニュースとかでもさんざん“今岡にしかできないバッティング”って言われてたけどな」
コーチ 「はい」
先生  「技術的なこと言うと、そない言うほどのことないんやないかな?思ってん」
コーチ 「技術論ですか?珍しいですね」
先生  「いや、技術論やない。精神論や」
コーチ 「あ、いつもと同じですか?」
先生  「昨日のアレな、あれは言うたらある程度野球経験のある人やったら誰でもしたことある」
コーチ 「ほんまですか?」
先生  「コーチだってやったことあるはずやで」
コーチ 「ぼくは、記憶にないんですけど」
先生  「バッティングセンターいくやろ」
コーチ 「はい」
先生  「バッティングセンターって突然、コントロール乱すときあるやろ」
コーチ 「ありますねぇ。調子よう打ってたのに、いきなり顔の近くにきて“おい”みたいな」
先生  「せやねん、で、その時な」
コーチ 「はい」
先生  「体よけながら、クルって回ってポーンって当てて、左のほうに飛んでいくみたいなこと、やったことあるやろ」
コーチ 「あ、ありますねぇ」
先生  「今岡のアレはあの感覚や」
コーチ 「あ、なるほど、それやったらみんな経験あるでしょうねぇ」
先生  「でな、そこで思うんやけどな」
コーチ 「はい」
先生  「アレを試合でやるってことはな」
コーチ 「はい」
先生  「現在の今岡は、バッターボックスでバッティングセンター的なリラックスがあるってことや」
コーチ 「なるほど」
先生  「おそらくな、極度に集中してる状態ってその種のリラックス、デラックス版みないな感じやと思うねん」
コーチ 「そうですねぇ、で、それって、“ひっちゃけ”ではないですよね」
先生  「“非ひっちゃけ”や」
コーチ 「で、こうなってくると強いんですよね」
先生  「その通り。考えるより先に体が動くって状態の到来や」
コーチ 「“ひっちゃけ”はどうしても、動くよりも考えるが先に来ますもんね」
先生  「“ひっちゃけ”であること自体が優先されるからな」
コーチ 「逆に“非ひっちゃけ”は、現れてくるプレーが無限大ですからね」
先生  「150m飛ばすし、スリーボールからくそボールをタイムリーしたりする」
コーチ 「鳥谷の大ジャンプファインプレーもそうですよね」
先生  「非ひっちゃけのなせる業や」
コーチ 「さぁ今日から巨人戦」
先生  「決してナメたらあかん。ナメたらあかんてことを踏まえたうえで」
コーチ 「非ひっちゃけなる素晴らしいプレーを期待しましょう」
先生  「そしたら改めて」
コーチ 「いよいよ本当の首位固めに向かって」
先生  「信じられない!楽し凄いプレーに期待して」
コーチ 「乾杯!!!!」

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野球、楽しいー!!

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2005年08月05日

Loveホームラン今岡

マスター 「それにしても、今岡のホームランは凄かったですね」
コーチ  「ほんまです。ぼくね、先生と一緒に見てたんですけどね」
マスター 「はい」
コーチ  「先生、興奮しすぎてよう分からんようになって、ぼくの胸で泣いてましたから」
マスター 「ハハハハ、先生らしいですねぇ」
コーチ  「その後、スペンサーも打ったじゃないですか?」
マスター 「はい」
コーチ  「ほら、先生、スペ太郎打ちましたよ!一生懸命走ってますよ!言うたんですけどね」
マスター 「まだ、嗚呼嗚呼雄々雄々いうてましたか」
コーチ  「そうなんです」
マスター 「でもなんか分かりますなぁ」
コーチ  「そうなんですよね」
マスター 「本当に重くて苦しい空気でしたから。安藤が佐伯に打たれた場面とか、もう胸が痛みましたもんね」
コーチ  「もう、安藤がかわいそうでかわいそうで」
マスター 「またなのか、って誰もが思ってしまいました」
コーチ  「ところが、8回の大逆転です」
マスター 「私もね、ほんまに感動しました」
コーチ  「あの、今岡の表情」
マスター 「あれこそが“解放”って言うんでしょうなぁ」
コーチ  「そうですね」
マスター 「自分自身をがんじがらめに縛り付けていた鎖が一気にほどけっていった感じ」
コーチ  「分かります」
マスター 「ほんま最高の表情でした」
コーチ  「思い出すだけで泣きそうですわ」
マスター 「赤星の飛び跳ねてる様も凄かったですね」
コーチ  「跳躍力があるだけにすごく絵になるし」
マスター 「喜びを高さで表現できるって凄いですなぁ」
コーチ  「盗塁王のまた違った凄みです」
マスター 「優勝したとき、どんだけ高く跳ぶか楽しみですね」
コーチ  「でね、マスター」
マスター 「はい」
コーチ  「ぼく思ったんですけどね」
マスター 「ええ」
コーチ  「昨日の“解放”は何か自分が知っている感覚に似ているなぁって」
マスター 「ほぉ、何でしょうか?」
コーチ  「ぼくね、奥さんに告白したときのこと思い出したんです」
マスター 「あぁ・・・」
コーチ  「ぼく、物凄い好きになったんです。もうなんやよう分からん、第六感っていうんですかね?そこがもうビンビンなってて、この人しかおらん!この人むっちゃ好きや!ってなって、気持ちがあふれ出すように、告白したんです」
マスター 「もう、キュンキュンなりますねぇ」
コーチ  「でもね、回答は保留やったんですわ」
マスター 「ちょっと考えさせてください、と」
コーチ  「そうなんです。ぼく何日か待つことになったんです」
マスター 「たまりませんなぁ」
コーチ  「そうなんですよ。もう、あかんかったらどうしよ。あ、あの時こんな顔してたしあかんかも知れへん。いやいや、こんなこと言ってたし、大丈夫や!で、でも、大丈夫とか思って、もしあかんかったら、どうしよ。あぁ、あぁ、あぁ!!って感じやったんです」
マスター 「分かりますわぁ」
コーチ  「もう、全部が重たいんですわ」
マスター 「何をするにも動作がぎこちなくなってしまう」
コーチ  「そうなんです」
マスター 「それが恋ですよねぇ」
コーチ  「で、数日たったんです」
マスター 「はい」
コーチ  「電話がかかってきたんです」
マスター 「はい」
コーチ  「OKやったんです!!」
マスター 「知ってることやけど、嬉しくなりますなぁ!!」
コーチ  「ぼくもう、わー!!!!なって、もうほんまにわー!!!!やったんですよ」
マスター 「えぇ、えぇ」
コーチ  「全ての憂鬱から一気に解き放たれた」
マスター 「大逆転の満塁ホームラン」
コーチ  「似てるでしょ?」
マスター 「似てますねぇ」
コーチ  「もう、今岡は大丈夫ですよね」
マスター 「はい、待ち焦がれた恋をようやく実らせたわけですから」
コーチ  「“5番打者”とヨリを戻したって感じですよね」
マスター 「そんな感じですね。で、安心した彼はきっと、バッターボックスを抱きしめるようになりますよ」
コーチ  「ほなマスター改めて」
マスター 「はい」
コーチ  「待ち焦がれた夏の恋を実らせて」
マスター 「5番打者との愛を育んでいこうとしている、今岡誠に」
コーチ  「おめでとう!!!!」
マスター 「そして!!」
コーチ  「乾杯!!!!」

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今岡は“5番打者”とようやくヨリを戻したんだ


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posted by コーチ at 09:11| Comment(8) | TrackBack(8) | □ 今岡 誠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月04日

今岡に夏が来た

先生  「今岡・・・じぃぃぃぃぃん」
コーチ 「今岡・・・じぃぃぃぃぃん」
先生  「今岡・・・じぃぃぃぃぃん」
コーチ 「今岡・・・じぃぃぃぃぃん」
先生  「ええ顔なったなぁ」
コーチ 「ほんまに、一つ一つの動作が見違えるようです」
先生  「やっとやな・・・」
コーチ 「ほんま、やっとです」
先生  「やっと、今岡に」
コーチ 「夏が来ました」
先生  「もうコーチ、オレな・・・」
コーチ 「は、はい」
先生  「なびだ出てきて、しゃめられめんま(涙出てきて喋られへんわ)」
コーチ 「おくもねす(ぼくもです)」
先生  「赤星がな・・・出塁してな・・・」
コーチ 「鳥谷がね・・・きっちりバントして」
先生  「シーツが頑張って走って・・・」
コーチ 「アニキが警戒されてフォアボール」
先生  「そして」
コーチ 「遅れてた、夏が来ました」
先生  「今岡粘土様の効力は一日遅れやったなぁ・・・」
コーチ 「やけど、何でか今日は試合開始から光りっぱなしでした」
先生  「予感はあったよな」
コーチ 「はい」
先生  「もう、大丈夫やな!」
コーチ 「はい!」
先生  「さぁ、これからみんなで」
コーチ 「はい!」
先生  「遅れてた夏を取り戻そう!」
コーチ 「はい!」
先生  「ほな改めて」
コーチ 「今岡誠の復活を祝して」
先生  「乾杯!!」

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2005年08月03日

拝啓、粘土様!!

先生  「ほしたらテレビの上に、今岡粘土様を置いてと」
コーチ 「先生、ハタキ持ってきましたよ!!」
先生  「よっしゃ、ほしたらお祓い始めるで!!」
コーチ 「うおー!!」
先生  「いーまーおーかー粘土様ー!!」
コーチ 「粘土様ー!!」
先生  「粘土様ー!!」
コーチ 「粘土様ー!!」
先生  「粘土様に!コーチから!お願いがあります!!」
コーチ 「恐れながら粘土様!今岡誠の闘志をもっと前面に出させてほしいのであります!」
先生  「粘土様!それによって、アニキが自分を追い詰めすぎている感じがして心配でならないのであります!」
コーチ 「粘土様!先日のヤクルト戦から昨日の横浜戦、アニキの凡退の中にセカンドゴロが増えたのは明らかに、精神に変化をきたす要因があったからであると考えます!」
先生  「粘土様!今岡とアニキが仲たがいしていないか、喧嘩してやしないかと心配でならないのであります!」
コーチ 「恐れながら粘土様!もし、野球以外のことで巨大な憂鬱があるとするならば、もちろん私どもなどに知らせる必要はありません。しかし!岡田監督には、チームメイトには知らせてほしいと考えます!」
先生  「マスターが以前、チームのバランスが崩れることが最も怖い。そうなると簡単に10連敗でもしてしまう。そう言ってはりました!粘土様!ここ数試合の5番サードに、その不安を感じてしまうのは私だけでしょうか!」
コーチ 「恐れながら粘土様!このままでは、アニキが小久保と同じ境遇に追い込まれてしまう気がしてなりません!!」
先生  「全ての責任を背負いこんだ、チームのことを考える小久保と上原!彼らの不振は本人の責任ではありません!」
コーチ 「アニキに!アニキにそんな思いをさせたくはないのです!」
先生  「どうか、粘土様!チャンスで凡退してもかまいません!しかし!もっと悔しさを、もっとありったけの姿を、アニキに!」
コーチ 「私たちに!」
先生  「見せてはもらえないでしょうか!!」
コーチ 「恐れながら、粘土様!粘土様に見てほしいものがあります!」
先生  「再生ボタン、ポチッ!!」
コーチ 「これは、昨日のゲームで、橋本が2塁にランナーを残して降板した直後の表情を映したものです!」
先生  「見てください!この表情!」
コーチ 「ウイリアムスの投球を見守る、橋本の表情!」
先生  「あの落ち着き払った橋本が!」
コーチ 「一球、一球にこんな眼差しを送っているんです!」
先生  「そして、ウイリアムスが0点で切り抜けた瞬間です!」
コーチ 「ベンチから立ち上がってのガッツポーズ!」
先生  「これです!」
コーチ 「これなんです!」
先生  「わたしたちが見たいのは、こんな野球なんです!」
コーチ 「恐れながら粘土様!私は、橋本の表情を見ていて涙しました!」
先生  「当然!私もです!」
コーチ 「橋本の気持ちが痛いほどに伝わってきたのです!」
先生  「たかが野球!されど野球!」
コーチ 「そんな気持ちでプレーしている橋本を応援したくなるんです!」
先生  「溢れる気持ちを!」
コーチ 「解放しきったあなたを!」
先生  「アニキは待っているはずなんです!」
コーチ 「5番バッターに溢れる感情を!」
先生  「守ってる間ずっとアニキは、あなたの後姿を見ているんです!」
コーチ 「攻撃のとき、アニキはあなたに自分の背中を見せているんです!」
先生  「恐れながら粘土様!」
コーチ 「粘土様!」
先生  「4打数ノーヒットでもかまわないんです!」
コーチ 「もっと、悔しい気持ちを!」
先生  「自分に対する怒りを!」
コーチ 「今岡誠に表現させてやってくれないでしょうか!」
先生  「現状の自分自身と真正面から向き合う勇気を!」
コーチ 「今岡誠に授けてやってくれないでしょうか!」
先生  「粘土様!」
コーチ 「粘土様!」
先生  「今岡に解放を!」
コーチ 「ココロを解放してやってください!」
先生  「一人で悩むことを、選択しないように!」
コーチ 「今岡に解放を!」
先生  「今岡に解放を!」

先生  「何卒、何卒宜しくお願いします!!」
コーチ 「私からも!お願い致します!!」


先生  「嗚呼!嗚呼!」
コーチ 「粘土様が・・・」
先生  「お光りになられた!!」

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posted by コーチ at 08:38| Comment(3) | TrackBack(3) | □ 今岡 誠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月31日

みんな待ってるから!!

先生  「ジャーン!」
コーチ 「あ、先生、どないしたんですか?」
先生  「作ってん」
コーチ 「作ってんて、それ粘土ですよね?」
先生  「せや」
コーチ 「で、なんなんですか、それ?」
先生  「今岡や」
コーチ 「今岡?」
先生  「せや、作りやすかったで」
コーチ 「作りやすかったやないですよ。何で粘土で今岡作るんですか?」
先生  「前から思ってたんや。粘土で作るなら、今岡やろ、て」
コーチ 「まぁ、分かるような分からんような感じですけど」
先生  「だってなコーチ」
コーチ 「はい」
先生  「昨日しかないやろ!粘土で今岡作るんやったら、昨日の夜しかないやろ!」
コーチ 「粘土で今岡を作ることに先生がどんな意味を持たしてるのかいまいち分からんのですけど・・・」
先生  「今岡がもうエラーしませんように!!」
コーチ 「自分で作った粘土の今岡にお願いするのってどうなんですか?」
先生  「ほら、コーチも!!」
コーチ 「は、はい」
先生  「今岡がもうエラーしませんように!!」
コーチ 「しませんように!!」
先生  「よっしゃ、これで大丈夫や!!」
コーチ 「ほんまですか?」
先生  「ほな、ニス塗って」
コーチ 「つやつやですね〜」
先生  「よっしゃ、応援するで!!」
コーチ 「はい!」
先生  「い・ま・お・か!!!!」
コーチ 「い・ま・お・か!!!!」
先生  「い・ま・お・か!!!!」
コーチ 「い・ま・お・か!!!!」
先生  「よっしゃ、これで一個目のエラーの分終わり」
コーチ 「え?」
先生  「次、二個目」
コーチ 「まだ何か作ってるんですか?」
先生  「ジャーン!」
コーチ 「・・・」
先生  「瓶の中にマッチ棒で今岡を作ってみました」
コーチ 「な、何で、そんなもん作ろうと思うんですか!?」
先生  「だってな、コーチ」
コーチ 「はい」
先生  「昨日しかないやろ!瓶の中にマッチ棒で今岡作ろうと思ったら昨日の夜しかないやろ!!」
コーチ 「もう、分かりましたよ!!」
先生  「ほないくで」
コーチ 「はい」
先生  「パンパン」
コーチ 「今岡がもう、エラーしませんように」
先生  「せーの!!!!」
コーチ 「そーれ!!!!」
先生  「い・ま・お・か!!!!」
コーチ 「い・ま・お・か!!!!」
先生  「い・ま・お・か!!!!」
コーチ 「い・ま・お・か!!!!」

こうしてぼくたちは、溢れる思いを、自作の粘土とマッチ棒の今岡にぶつけたんだ。
5番、サード。
それは、あなたしかいない。
あなたが打って守らなければ、秋に訪れるはずの祝祭の日は幻と消えてしまうだろう。
エラーしたっていい。
チャンスで凡退してもいい。
ただ、一人で悩まないでほしい。
何か憂鬱をひきずったままのあなたが、ぼくたちは心配でならない。
解放しよう。
全てを解き放ち、みんなで憂鬱を共有した状態で打席にたとう。

タイガースを応援し続けてきたぼくらは、
あなたの実力をよく知っているつもりだ。
だから、一日の失敗でどうこうなるなんてもんじゃない。

あなたの奮起を待っている。
ぼくたちが、
そしてあなたの前を打つ4番バッターが。
マコトの奮起を待っているんじゃけの。

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posted by コーチ at 10:03| Comment(4) | TrackBack(5) | □ 今岡 誠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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