2005年09月10日

金本知憲、その大合唱が終わらない

360度、パノラマ。
金本、金本の大合唱。


「かーねもと!!かーねーもと!!」
360度ぶんの1のぼく。

「かーねもと!!か−ねもと!!」

大合唱が収まらない!!



セントラルリーグのエース黒田。絶好調。
いまいち調子が上がらない福原。

ノーヒットノーランの危機も感じ、
甲子園を包む曇天の夜空にノーゲームさえ期待した。

しかし、粘る福原。
粘りに粘る福原。

打席に迎えた投手の黒田さえあっさり打ち取れなかった福原が、
7回を1失点に抑えた。

そして完全に負けゲームだった序盤を、

アニキの全力疾走が突き破る。
ファールを打つ今岡の姿に、あの日2本塁打6打点の面影を見た。

絶不調矢野の同点タイムリー。

そして、

弾丸ライナーのバックスクリーンへのホームラン。勝ち越し。
突き刺さったバックスクリーンの真上。
表示されたスピードガンは151kmだった。

エースと4番。
物凄い対決。
制したのは、4番。


ジェフが出てくる。

豊が出てくる。

ライトの守備位置へ走る、控えキャプテンの姿に甲子園は大声援を送った。
ツーアウトランナーなしで打席に向かう、控えキャプテンに送られた声援に、
ぼくは泣いた。


そして球児。

プロ野球史上、もっとも意外な「プロ入り初セーブ」へむけての投球。

序盤あんなにも苦しく、ノーゲームさえ期待した試合。
終盤に入り、完全に勝ちムード。

そうだった。このチームは優勝するチームなんだ。

札幌のトラウマを払拭した、
8回、鳥谷の送りバント。

そして、アニキのダメ押し三塁打。

9回にはまたまたアニキがファインプレーで、球児を盛り立て、

「岡田監督を宙に舞わせる」

そう断言した。


360度の大合唱。
360度ぶんの1のぼく。

「かーねーもと!!かーねーもと!!」

大合唱が収まらない!!


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2005年09月02日

天王山第二戦・観戦記

コーチです。

甲子園、行って来ました。レフトスタンドで奥さんと見てました。
今岡のホームラン、

ゆっくりでした。

ゆっくりゆっくり、ふわ〜と、たんぽぽの綿毛みたいな感じ。
大観衆に吸い込まれました。

幸せな綿毛が舞い降りて、
直後、地鳴り。歓声、絶叫、どよめき。
球場全体で打ち鳴らされる、黄色のメガホンが、
まるで一面のたんぽぽのよう。

幸せを運ぶ綿毛。
一面にたんぽぽ。


え?先生?
あ、先生は、あれです。
野球のことばっかり考えてて、昨日から新学期だということを忘れてしまってたみたいで(笑)新学期はいろいろやることがあるらしく、いわゆる「仕事の都合」で断念なのでした。とてもかわいそう。
甲子園決戦第一幕は「8月末」って頭がずっとあったみたいです。
第三戦は「9月1日」。
あんなにかわいそうな顔になる大人もいるんだ、っていうほどの
「かわいそうな顔」で、
「オレ、親戚が亡くなったことにしようかなぁ・・・」とか言ってました。
「それ、バイト休みたくて使う言い訳じゃないですか!」
「オレ、バイト感覚で教師やりたい」
「ダメです」
まぁ、こんな感じだったと。


そんなわけで、興奮したことしか覚えてないような気もするんですが、
序盤からの記憶を辿りながら、観戦記。

初回。

前回、あんなにも悔しい降板をしていた下柳先輩。

shimoyanagi91.jpg
あんなにも悔しかった下柳先輩

矢野の細やかな、細やかなリードとともに、
1番の荒木から、9回裏みたいなピッチング。
「なんとしても、試合を作る」
そう強く思うことで、何かが達観された人。
そんな雰囲気をマウンドから。

そして、荒木を打ち取り、コーチ大興奮。
奥さんに向かって、
「初回の荒木井端を抑えれるかどうかで、この試合の半分くらい決まるねん」
コーチのプチ解説。
それに対し奥さん、
「そんなにー!!」
一番、嬉しい反応(笑)
打席に井端。レフトスタンドに夫婦仲。

下柳先輩、本当に繊細なピッチング。
しかし、井端、見事右中間に二塁打。
「あぁ・・・」

なんてこった、また井端。
井端にまわる回は全部ピンチ。初回から、まさしくその状況。
井端が出ると点数が入る。

最も警戒していた井端に打たれ、
下柳先輩が少し動揺。
3番、立浪につながれる。

1アウト、1,3塁。
打席に2番目に注意しなければならないタイロン・ウッズ。

ただ、第一戦で満塁ホームランを打たれたものの、
「この場所は打てない」ということが、
よりはっきりした感のあったタイロン・ウッズ。
「この場所」とは定石どうり、
アウトローの逃げる球、落ちる球。
シーツはそのコースバットに当たらないが、
タイロンの場合、バットに当たることを逆手に取りたい場面。
調子が悪いときであれば、タイロン、
ミスターショートゴロ。ミスター併殺打な男。

「あの場所」に「あの球」を投げろ!!

まるで、魔球を投げろと言ってるかのような、ぼくの声援。
しかも一回表。
コーチ、すでにのどがかれている。

下柳先輩。渾身のアウトロー変化球。
打球は、
鳥谷の前へ・・・

「よっしゃー!!!!」

コーチ、打球がワンバウンドしたところで、席を立ち上がりガッツポーズ。
たぶん5万人の中で一番早く喜んでいた自負あり(笑)

結局、打球が弱かったため、一点失ってしまうが、
井端の2塁打。立浪の繋ぎ。
そしてウッズ。
という場面で、併殺崩れの一失点は見事な内容。

コーチ、いい予感と浜風を一身に感じる。

熱気の間隙をぬって時折注ぐ秋を伴った浜風。
この時期の観戦、素晴らしい。

1回裏、タイガース。
赤星出塁も鳥谷が進塁させることができない、いやな展開。
だけど、いつもの展開。
それでチャンスが広がることもあるし、
そうでない場合もあるだけのこと。
焦ることはない。

ただ、1アウト取られてから、赤星盗塁。

赤星の盗塁は、本当に予告盗塁だ。
赤星がランナーにいると、5万人が赤星を見ている。
赤星がスタート切る瞬間を見ている。
スタートを切るレッドスター。
観客のいないふつうの野球では、
「走った!!」「逃げた!!」
守備陣がそんな声をだして、キャッチャーに知らせる。

ただ、甲子園。
もちろんその必要なし。
赤星がスタートを切った瞬間、甲子園の音が変化する。

そしてセーフになる赤星。
昨日の試合を見た子どもたちの中では、今岡に憧れる子と、赤星に憧れる子が、
半分半分じゃないかと思わせる大活躍だった。
2本塁打、6打点に匹敵する、3盗塁。

打席はシーツ。
調子がいいのか悪いのかはっきりしないシーツ。
結局はっきりしないまま、最後まで打ち続けた(笑)
初回の打席も、見事にチャンスを広げるライト前ヒット。
2塁ランナー赤星。
判断の難しい場面だったが、三塁コーチの吉竹。
止める。

リスクを背負って一点を取りにいくよりも、
1,3塁で金本という場面を作った吉竹。
中日先発、山本にプレッシャーをかける判断。
結果的にこの回は金本、今岡が倒れ無得点、
しかし、この吉竹の判断がのちのち生きた試合でもあった。

1回終わって 1対0ビハインド。

てか、この観戦記はどれほどの長さになるのか心配だ(笑)
しかし、2回。事実上、この試合はこの2回で決まった。
だから、ビックリするほどには長くならないだろう。

1点とられて、2回。6番のアレックスから。
6番からという打順は、ラクなようでていて、一つ間違えばツーアウト満塁で、2番に回る計算になる打順でもある。もはや何も言うことはない。中日の2番は井端。
ただ、しっかり3人で打ち取れば、次の回が9番の山本から始まり、ツーアウトランナーなしという場面で、井端を迎えることができる。
大事な大事な2回表。
先頭のアレックス、ファーストを襲うライナー。
守備は安定しているシーツ(笑)見事にキャッチ。
7番は第一戦で、2点差まで追いつかれる要因を作った森野。
あっさりショートゴロ。
8番、2アウトランナーなしでホームランが怖いバッターの谷繁。
あっさりセンターフライ。

完璧!!
2回表の過ごし方、本当に完璧だった。
中日の打順のめぐりの悪さ。2回で決定される。3回はツーアウトランナーなしで井端を迎えられるという可能性。これは大きなアドバンテージ。

2回裏。
タイガースも同じく6番から始まる打順。
6番スペンサー。昨日大活躍の桧山を外して、スペンサーを使ってきた意図。
左の山本昌だからというだけではない。

この回、スペンサーがその期待に応え、大きな大きな流れを呼び込む。
中日の長くてなかなか終わらない守備が、スペンサーから始まる。

この回の目的は、点が入らなくてもいいから、あっさり終わらないこと。
そして、なんとか下柳まで回して、
3回を1番から始めたい、そんなイニング。

6番スペンサー、粘って7球投げさせる。
グッジョブ。スペンサーだったから7球かかった、山本の投球。
7番矢野、8球。
グッジョブ。

ツーアウトとったものの、なかなかアウトにならない阪神の下位打線。
そしてまた8番も関本という同じタイプのバッター。
「どれだけ投げればいいんだ」
山本に序盤から、いきなり疲労感があったろうと思う。
それがスペンサー、矢野、関本、という並びの意味。
攻略するとは、打った人だけで攻略したのではない。
打ちやすくする人が必ずいるのだ。
スペンサー、打ちやすくする人としては球界屈指。
そして、見事な働き。
さらに、矢野も流れにのった。

関本。

同じタイプに同じことをされるのは気持ちが滅入るのは当然。
ストライクを取りにいった甘い球。
見事左中間に運ぶ。

レフトスタンドから見てたコーチ。
アレックスがどんどん近づいてくる。
「え?え?」
入るか、入るのか!!
と、立ち上がり打球を追うも、フェンスダイレクトのツーベース。
あまりにも惜しい一打だった。

ただ、意味のある一打。
次が下柳先輩なので、この回はおそらく無得点。
しかし、3人のうち1人が出塁して、3回を赤星からスタートする。
当初の目的はしっかり達成。
さらに、3人のうち1人が単体で出塁したのではなく、
スペンサー、矢野、関本。
3人が束になって、作ったツーアウト2塁の形。

「3回に逆転するよ」
奥さんにプチ予言。
「ほんとにー!!」
一番嬉しい反応(笑)
マウンドに下柳。レフトスタンドに夫婦仲。


3回表

なんとしても9番山本、1番荒木を抑えて、ツーアウトランナーなしで井端にまわしたかった回。

見事!!

荒木の三塁線の当たり。
今岡ナウ、渾身のファインプレー。
ツーアウトランナーなしで井端を迎える。
あれが二塁打になっていたら、あんなスコアにはなっていたかっただろう。

ツーアウトランナーなし。
打席に世界一の二番、井端。

レフトスタンドからでは球種が分かりにくいため、スピードガンの表示で確認する。
全部変化球。
ギリギリの投球を井端フォアボールで歩く。
もう、これはしかたない。

ツーアウトランナー一塁の立浪。
落ち着いて勝負すれば、それほど怖くない。
ピッチャーゴロ。

下柳先輩、6回まであと3回!!


3回裏

赤星から。
逆転できる匂いがぷんぷん漂った、3回。

1回、2回で相当神経を使った山本。
もう大丈夫。
ゴーサインの出た3回。

赤星、初球をレフト前。
もう、遠慮せずに打っていこうという意思表示のように見えた。
「大丈夫、打てる」

そしてまた、盗塁。

ノーアウト2塁で、鳥谷、シーツ、金本。
3人のうち、一人打てればよい。

鳥谷、凡退。仕方ない。
一生懸命やっているので、仕方ない。
何が何でも進塁打って場面ではない。
しっかり振られるほうがイヤな場面。
しっかり振ればよい。

そしてシーツ。

見事にレフト前ヒット。
まったく同じ局面で、初回はストップをかけたランナーコーチ吉竹。
迷わずゴー!!

同点。

ワンアウト1塁で、アニキ。
打ってほしい場面ではあったが、ちょっとどうかと思うくらいの厳しい攻めにセンターフライ。

レフトスタンドの夫婦。
コーチ 「あんだけ攻められたら、仕方ないなぁ。でもな、むしろツーアウト一塁で今岡ってほうが、期待できるねん」
奥さん 「なんで?」
コーチ 「今岡ってああいう人やろ?」
奥さん 「気持ちがからまわりしちゃうって感じ?」
コーチ 「せやねん。初回にチャンスで凡退してるから、アニキが繋いでワンアウト1、2塁ってケースは、今岡が絶不調に陥るきっかけになってしまうかも知れへん」
奥さん 「ダブルプレー」
コーチ 「その危険はいつでもあるしね」
奥さん 「ツーアウト1塁はダブルプレーもないし」
コーチ 「もし、凡退でもそんなに責任を感じる場面でもない」
奥さん 「じゃあ打てる可能性は」
コーチ 「高まった」

直後。


スタンドに綿毛が舞いおり、
大歓声。

大逆転!!
全てが繋がった、山本昌の攻略。
下位が粘って、上位が打つ。

そして、その後のスペンサー。
今岡のホームランの余韻が残る甲子園で、

また6球。

山本をしっかりヘトヘトにしてから、
次のイニングを憂鬱にさせてから3回終了。
グッジョブ、スペンサー。


4回表

先頭はウッズ。

レフトスタンドの夫婦

奥さん 「ウッズが先頭の時はどうしたらいいの?」
コーチ 「絶対ホームラン打たれたらあかんって気持ちで投げるのが一番いいと思う」
奥さん 「ヒット打たれてもいいの?」
コーチ 「ヒットはいいねん」
奥さん 「なんで?」
コーチ 「だって、赤星とか荒木とか井端が一塁にいるんと、ウッズが一塁におるんは全然意味が違うからね」

で、ウッズにレフト前に打たれる。

奥さん 「ほんまにヒット打たれた」
コーチ 「でも、大丈夫やねん」
奥さん 「ほんまや。ウッズ、じっとしてる」
コーチ 「せやろ。あんなもんおらんのと一緒やから、おらんもんと思ってバッターに集中したらええ」

福留をレフトフライ。
そしてアレックスを、ショートゴロ。併殺。

コーチ、またワンバウンド目で絶叫。
周囲の子どもを驚かせてしまう。大人として反省。

先頭のウッズはヒットで出せばいい。
中日は井端が絡まなければ得点できない。
象徴的なイニングだったと思う。


4回裏

もうマウンドに上がるのがしんどくなってきた山本昌。
甘く入った勝負球を矢野がセンターオーバーのツーベース。
2回裏の粘りの打席がしっかり生きてきた打席。
次の関本がイヤなぶん、絶対打ち取りたかったはずの矢野。
しんどい思いをして投げて、結果的に打たれる。

そして期待の関本。当然、送りバントはなし。
打って返せ!!
しかし、きわどい判定でまた三振・・・
ちょっと昨日から、多いなぁ…

そして1アウト2塁で下柳になったとこで、
また岡田采配の真骨頂。
送りバントささず。

奥さん 「なんで送りバントしないの?」
コーチ 「ランナー二塁の送りバントはな、バットにボールが当たるか当たらんか、ってとこでスタート切らなセーフにならへんねん」
奥さん 「うんうん」
コーチ 「打席は下柳やろ。けっこう難しい」
奥さん 「空振りもあるし、うまくいかないこおとが多いのね」
コーチ 「せやねん。一番怖いのは、空振りして、ランナーが飛び出して2塁でタッチアウトってケース」
奥さん 「うまくいかなかったら流れがかわちゃうもんね」
コーチ 「せやねん。だから、思いっきり振って三振なら三振で、次の赤星で勝負」
奥さん 「それやったらアウトになっても、流れが変わらないもんね」
コーチ 「その通り」

結局、点数は取れなかったが流れが変わることもなし。
3対1、リードしたまま阪神の流れで5回を迎える。

5回表

7番の森野から。
三者凡退で攻撃へのリズムとか、そういう単純なことだけでなく、
7番8番をアウトに絶対にアウトにしたかったイニング。
ツーアウトランナーなしで9番山本ならば、続投。
チャンスで山本ならば、代打。
タイガースとしては、もう手中に収めている山本をもう一イニング投げさせたい。
さらにツーアウトランナーなしで9番という場面は、
「この回は諦めました」
というニュアンスがどうしても出てしまうので、
流れもよりいっそうタイガースへ。

熱投、下柳先輩。
森野、谷繁をしっかり打ち取る。

アナウンス
9番、ピッチャー山本。

続投。
レフトスタンドでコーチ、ガッツポーズ。

ドラゴンズはこのイニングを捨て、次の荒木からの攻撃にかけた。
しかし、マウンドに上がるのは山本。
ドラゴンズが勝負をかけた荒木からの攻撃の前に一点でも追加すれば、
この試合、間違いなく勝てる。


5回裏

2回裏のボディブローがしっかりきいて、スタミナの残っていない山本。

鳥谷が高めに入ったところを痛打、2塁打。
シーツが井端の横をぬくレフト前、1、3塁。

第一戦から神がかり的な活躍をしていた、中日井端。
シーツのヒットなど、届きそうで届かないヒットだった。
井端の神通力がまだ効力があったなら、
あれは超ファインプレーのダブルプレーになっていたかもしれない。
そのくらい際どいところを、タイガースがこじあけていく。
そして井端、もう恐れることはない!!
全員でチームが圧力をかけていた結果。
この時点は3−1とたった2点のリード。
しかし、井端の神通力を外すことに成功した。

さぁ、ノーアウト1,3塁でアニキの打席。
また、ちょっとどうかという攻めでアニキ凡退。
しかたなし。

ここで山本昌、降板。
4回ワンアウトまでで、実に94球を投げさせる。
「なかなかアウトにならない」
一人一人がそれやることによって、こういう結果がえられる。
きっかけはスペンサー。
2回裏のあの打席から、全ては始まった。
地に足をつけて、しっかりボールを見ていこう。
打ちにくい球はファールしよう。

そして、今岡ナウ。

まさに昨日のタイガースを象徴する打席。

マウンドは鈴木。球は速い。キレもある。打ちづらい投手。
1アウト1,3塁。今岡で追加点が取りたい。
三振が取れる投手。
詰まってセカンドゴロゲッツーもある投手。
山本昌と対戦していたこともあり、より速く見えたであろう150kmの速球。

粘って粘って。
実に9球。全てストレート。

「打ちにくい球はファールにしよう」

そして10球目のストレート。

レフトスタンドに、二つ目の綿毛が舞い降りた。
歓喜、絶叫。地鳴りのスタンド。
物凄い、物凄いものを見てしまった。
あの大不振にあえいでいた今岡の、完全復活。
今年はあんなつらそうな顔をもう見なくてすむかもしれない。
完璧な、あまりにも完璧なホームラン。
ドラゴンズが6回の荒木からの攻撃に賭けて、5回を捨て山本を続投させた。
1点でも入ったら勝ち。
そのイニングに。
あまりに完璧な3点が入る。
地鳴りは収まらない。

そして、地鳴りの中、スペンサー三球三振(笑)
テレビ中継を見ていた野球好きのアルバイト君に、交代後ベンチで相当悔しがってたときいた。たぶんこの三振のことだろう。
自分の仕事をとても分かっている、本当にいい選手だ。

6回。
さぁ、下柳先輩、ラストイニング。
そう思っていたが選手交代が告げられる。

ピッチャー福原。

昨日、ビックリするほどの好投を見せた福原。
リリーフやりたかったんじゃないだろうか?と思わせられる躍動感。
荒木を抑え、神がかり的好打者の「神がかり」がなくなった井端をようやく封じる。
力でねじふせた。

荒木、井端を抑える仕事。

完璧にこなした福原。立浪に打たれる(笑)
そしてウッズにフォアボール。
ウッズにはホームランを打たれなければよい。

流れに乗ったときの福留は怖いが、
流れを掴み取ることに関しては、2番頼みだったチーム。

5番の福留。
磐石を期して登板したウイリアムスのストレート、
焦って打ちに行きサードゴロ。

あとは、試合が終わるのを待つだけだ。
そして、彼の登場を・・・

6回裏

もうおなかいっぱいで、満足しっぱなしの天王山。

関本のところで、代打藤本。
ここで、この回も投げる予定だった鈴木を、落合が降ろす。
確かに左が続くが、
「諦めないというポーズ」はそんなに大事なことだろうか?
という継投。
使わなくていいピッチャーをどんどんつぎ込んでいってしまう。

石井もいい球を投げる。

「打ちにくい球はファールにしよう」
今日、一貫していた見事な攻撃スタンス。

8番 藤本、6球。
9番 桧山、7球。

ツーアウトになるも、これだけ攻撃に時間をかけれていれば大丈夫。
打てるにこしたことはないが、打ちにくいなら時間をかける。
ドラゴンズは次のイニング、下位打線。
調子のいいウイリアムス。
時間がかかった守備のあと、あっさり攻撃が終わってしまう。
逆転の力をどんどんと奪う。
藤本、桧山の粘りだった。

そして1番赤星。
ピッチャーゴロをヒットにしてしまう。
さらにこれも6球目。
石井に対してこれだけ投げさせたことが、
今後、石井が他のチームと対戦するときに微妙に影響するものと思われる。

そして、一塁の赤星。
五万人が監視する中、また予告盗塁。
信じられない。

鳥谷が凡退するも、8番からの攻撃で、
これだけ時間をかけることができれば100点満点である。

7回表

三者連続ショーロゴロで終了。

もう、一行である。そのくらいのあっさりぶり。
ドラゴンズは抵抗できないイニングを重ねていくしかない、非常に消耗するゲームとなった。
「完膚なきまでに」まさにこのことだろう。


7回裏

相変わらず、五万人の風船飛ばしは絶景である。

ピッチャー小林。
知らない名前だった。後できいたら、プロ初登板だったらしい。
もう、何か幸運に賭けるしかないといった、一か八かの采配、俺竜。
岡田監督ならば、使わないだろうな。もう少しラクな場面で投げさせてあげると思う。

ちょっとかわいそうなマウンドになった初登板小林。
いい球を投げる。
ふつうの試合だったら抑えれていたであろうシーツ。
この試合、なぜか打ち続けるシーツにレフト線へ打たれる。

ノーアウト2塁でアニキ。
またまた際どい判定で見逃し三振。
こんな日もある。不運すぎる。
アニキはまったく悪くない。調子もいい。
次の試合以降、特にドラゴンズ戦で期待が大いに持てる雰囲気でアニキはベンチに帰っていった。

ノーアウト二塁で今岡。

またまた粘って8球目。

レフトスタンドに向かって、
また幸せな綿毛が、ゆっくり飛んできた、と思ったら、
フェンスに当たった。
2塁から3塁に全力疾走する、今岡ナウ。
その姿もまたゆっくりだった(笑)

一点とってなおもランナー三塁で代打濱中。
久しぶりの快音。
ライト深くに、関本、今岡の3本目に続く、
「甲子園じゃなかったら」
という大飛球。

ラクラクタッチアップの場面で、
今岡ナウ、ホームまで全力疾走。
打たれた瞬間諦めていた、ライト福留とは対照的。
捕ってしばらくしてから、ゆっくり荒木に返球する福留に対して、
大激走でホームを駆け抜けた今岡。
「最後まで気を抜かない」
非常に気持ちが溢れた、最後の8点目だった。

8回

7点差になって、どうかと思ったが、
今岡の走る姿と同じく、岡田監督も姿勢もまた同じ。

ピッチャー返ってきた藤川。

「おかえり球児」
レフトスタンドで涙ぐむ、コーチと奥さん。

初球、152km

ちょっと緊張しているか?というコースに球がいく。

2球目、147km

低目を射抜く、球児にしか投げれないストレート。
大丈夫だ、もう、大丈夫だ。

当てにきてファールの井上。
先頭の井上、イヤなバッターだったが、
井上の方が弱気になっていた。
今岡が繰り返したファールとは意味あいが違う。
打ちにってファールにするのと、
最初からファールにしかならないという違い。

全てストレートで三振。

荒木もストレートとフォークで三振。
あの荒木に対して、格の違いを見せてしまう。

そして、井端。
全てストレートでセカンドフライ。
力でねじ伏せた。
井端をふつうの好打者にして、ヤクルト戦に向かわせることに成功する。
しばらく、信じられないような活躍はしないのではないか。
福原、藤川が、井端を押さえつけたように見える。

球児、完全復活のマウンド。
ぼくは泣いた。


9回

かわいそうなプロ初登板の小林に、

先頭藤本がセンター前で出塁。もうどうしようもなくなったドラゴンズ、試合が終わらない。

そして桧山の打席、危険球で退場。
わざとではないと思いたい。

ただ、桧山にそれほど影響がないとして、
痛かったのはドラゴンズのほうではないか。
左の軸になってくれる可能性すらあった小林という投手。
ボールは良かった。
その初マウンドに、こんなしこりを残させてしまった。
今シーズン、小林が実力どおりの働きをすることはできまい。
ドラゴンズは貴重な左投手を一人失った。
自ら若い芽を摘んだといってもいいような、
ちょっとどうかと思うシーンだった。

そして、中日は急遽、山井を登板。
投げるはずじゃなかったマウンド。
疲労も倍増だろう。

しかしシーツ、山井のスライダーに、いつもの三振。
速い球とスライダーが得意なピッチャーのとき、
アツを使うのも一考というそんな打席でもあった。

9回裏

久保田がハートマークをいっぱい飛ばしながらのマウンド。

レフトスタンドから、そのハートをたくさんキャッチする。

ウッズにホームランを打たせない。
最後まで一貫した矢野のリード。
慎重さゆえのフォアボールで出塁さすも、
一塁のウッズはいないのも同じ。
福留を三振。

最後はアレックスのあたりを、鳥谷のファインプレー。
バッティングで今ひとつも、それを守備にひきずらない、
彼らしいファインプレー。

数万個の風船が夜空に舞い、六甲颪。

ドラゴンズの投手5人に対して、
タイガース打線が投げさせた球数。

実に、173球(勝ったので8イニングでの数字)

打ちにくい球はファールにする。
あっさりアウトにならない。
で、打ちやすい球がきたら、思いっきり振る。

いたってシンプルな野球の基本。
タイガースはその基本にとても忠実だった。

その結果生まれた、様々なシーン。

幸せな、本当に幸せな夜だった。

岡田監督と落合監督、
落合のあんなに調子が悪いところは初めてみた。
岡田はいつもどおり。

あの時期、今岡を使い続けてたからこそ、
みんなで今岡を守ってきたからこその昨日のゲーム。
赤星が打てないとき、
鳥谷がなんとかしてたからこその昨日のゲーム。
2試合連続KOの下柳を、
当然のように中日戦に投げさせたからこその昨日のゲーム。

きっと今、スペンサーを使っているからこそ、
っていう日本シリーズのゲームがあるはずなんだ。
岡田監督はそこを見越してドラゴンズと戦っている。

だって、日本シリーズは杉内と和田を打たなければならない。
6番スペ、7番矢野、8番関本が粘って疲れさせて、
今岡が決める。

同じ展開の試合が、あるはずなんだ。

さぁ。
全てが好転し始めた。
9月にこの状態を作るために、様々な伏線を張って、
多大な我慢をしてきたんだ。

来週の火曜も、
「エースは井川やから、当たり前やろ。そういうローテーションで来たんや。知ってるやろ」
といって監督は、
ふつうに何気なく井川を送り出すんだろう。

ぼくは岡田監督が好きだ。
岡田タイガースが、大好きだ。

では改めて、優勝に向かって。

奥さん 「なぁなぁ、言いたい」
コーチ 「ええよ」
奥さん 「えっと、あんなに悔しかったのにこんなに嬉しいピッチングをした下柳先輩と」
コーチ 「8点目のタッチアップで全力疾走した今岡!!」
奥さん 「3つも盗塁してくれたレッドスターさん!!」
コーチ 「ゲームの方針を決定づけたスペンサーの粘り!!」
奥さん 「お帰りなさい、球児君!!」
コーチ 「で、全部ひっくるめて岡田タイガースに!!」
奥さん 「かんぱーい!!!!」



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2005年08月21日

駒大苫小牧、みんな最高だ!!

コーチ  「マスター、こんにちは」
マスター 「あ、コーチ、こんにちは」
コーチ  「一緒にビデオ見てほしいんです」
マスター 「決勝戦ですか?」
コーチ  「はい!!」
マスター 「優勝しましたね」
コーチ  「ほんま、信じられなかったです」
マスター 「いっぱい泣いたでしょ?」
コーチ  「はい、いっぱい泣きました。もう、なりふり構ってる場合じゃないってくらいでしたよ」
マスター 「最近、コーチが先生に似てきたってもっぱらの噂ですよ」
コーチ  「いや、まだまだですよ。先生は、グラウンドの高校球児よりもテレビの前で泣きますから」
マスター 「ハハハハ」

コーチ  「ほんまにみんなええ顔してるんですよねぇ」
マスター 「京都の子らもそうですけど、みんなええ顔して野球してますよね」
コーチ  「野球がそういうスポーツになってきたんかな?って思うんです。凄いピッチャーがおって打てるだけでは勝てなくなってきた」
マスター 「数字に表れるだけの“チーム力”だけでは勝ちきれないってことですよね」
コーチ  「そうですそうです。打率、ホームラン、防御率、失策数」
マスター 「とかく外の人間はそれで判断しがちですけど」
コーチ  「数字に表れない“チーム力”」
マスター 「あるレベル以上の試合になると、それこそが勝敗を決定する最大の要素になってきましたね」
コーチ  「今年の駒大苫小牧」
マスター 「はい」
コーチ  「その数字に表れない部分が、群を抜いてました」
マスター 「そうですねぇ」
コーチ  「守備はうまい。ピッチャーもいい。でも、甲子園出てくるチームなんて、ほとんどそうなんですよね」
マスター 「みんな、ほんまに上手ですからねぇ」
コーチ  「で、今年の苫小牧、圧倒的に打てない」
マスター 「投手力、守備力を圧倒的に凌駕するだけの打てなさでした」
コーチ  「でも優勝しました」
マスター 「その打てなさを圧倒的に凌駕する、数字に表れないチーム力」
コーチ  「それを入れた総合力で、名実ともにナンバー1のチームでした」
マスター 「確かに」
コーチ  「でね、ぼく思うんですけど」
マスター 「はい」
コーチ  「チームメイト全員が同じ方向を、同じ強さで見れることって、ほんま奇跡やなって」
マスター 「それ分かりますわぁ。自分に照らし合わせてみても思いますけどね、サラリーマン時代に同じ部署の人間がどれだけ結束できてたかって」
コーチ  「ぼくも含めてなんですけど、とかくジャイアンツは批判されるじゃないですか」
マスター 「はい」
コーチ  「でも、自分が所属している組織や集団に、ジャイアンツ的なものがないっかて言うたら」
マスター 「必ずありますよね」
コーチ  「ある人の前ではやる気のあるとこを見せるけど」
マスター 「ある人の前では見せられないとか」
コーチ  「ほんまはそれがいい、なんて思ってないけど」
マスター 「会社の方針やから仕方がないとかね」
コーチ  「ジャイアンツの問題っていうのは、誰しもが抱える非常にリアルな話やと思うんです」
マスター 「そこに来て苫小牧」
コーチ  「あれだけまっすぐに“優勝したい”って、全員が、ほんまに全員が思ってる」
マスター 「監督の采配も、監督の言うことだから従わなければならない、というのではなくて」
コーチ  「信頼しているから、疑問を抱かない」
マスター 「送りバントを失敗しても」
コーチ  「当然のように誰も責めない」
マスター 「責めないほうがいいから、とか結果を先に考えているのではなく」
コーチ  「一生懸命やってるんやから、仕方ないっていうのが体に染み込んでる感じ」
マスター 「人差し指を空に突き上げ」
コーチ  「これぞ一体感、って感じでした」
マスター 「ほんまに素晴らしいチームでした」
コーチ  「チームスポーツに共通する大事な部分、その大事な部分だけを育てるだけ育てての2連覇」
マスター 「桑田清原ができなかった連覇を」
コーチ  「あんなに打てないチームで成し遂げた意味」
マスター 「心に刻みこまれました」
コーチ  「あんなにええチームが今後出てくるか分からないってくらい凄いチームでした」
マスター 「ほんま、その通りです」
コーチ  「キャプテンの林君が優勝終わってから連呼してた“やべー!!”と叫ぶその表情」
マスター 「“みんな最高だー!!”もありましたね」
コーチ  「ほんまに、みんな最高でした。ありがとう、ほんまにありがとうを言いたい」
マスター 「そしたら改めて」
コーチ  「駒大苫小牧高校の奇跡的なチーム力に」
マスター 「そのチーム力で掴み取った、大きな大きな偉業に」
マスター 「乾杯!!!!」

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優勝するために必要なことは、技術ではなく、
「みんなが大好きだ!!」
って心から、
どれだけ思えるか。
一つの大目標を大達成した、
みんなが大好きすぎる彼らが大喜びしている姿。
そこに本当のことがあるって思う。

あなたは本当のことを信じて生きていますか?
そう問いかけられている気がして、逡巡した。
でも、自信を持って言える。
「はい、信じて生きていますよ」

「本当」が溢れた表情、野球少年の「本当の」表情に、
心から、ありがとう。


連覇に乾杯!! ランキングへ◎





posted by コーチ at 14:52| Comment(0) | TrackBack(3) | ○ 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月19日

行くぞ、甲子園!!

先生 「ジャーン!!」
コーチ「何ですか、それ?」
先生 「作ってん!!」
コーチ「いや、作ったんは分かりますけど、何ですかそれ?」
先生 「見たら分かるやろ。オレ、テレビに映りたいんや!!」
コーチ「え?」
先生 「中継見とったら、よう赤い星作っていってる人おるやろ?」
コーチ「はい、ああいうの映りやすいみたいですね」
先生 「レッドスターやレッドスター!!」
コーチ「はい、でも、それ赤い星ちゃいますやん」
先生 「そらそうや、オレ、レッドスター作ってへんもん」
コーチ「じゃあそれなんですの?」
先生 「ゴールドブックや」
コーチ「ゴールドブック?」
先生 「せや、金の本や」
コーチ「金本!!」
先生 「せや、あんだけ赤い星作ってる人おったら目だたへんやろ、だからオレは金の本にしたんや」
コーチ「それ、分かりにくすぎます。カメラマンにどんだけ要求する気なんですか」
先生 「分かりやすいやないか!金やで!」
コーチ「色の問題属います」
先生 「・対、ええって、コーチのぶんも作ってきたからこれ持って一遜に応援しよ」
コーチ「ダメです」
先生 「なんでやねん」
コーチ「だいたい、その本、何の本に金色の折り紙張ったんですか?」
先生 「・のいい人悪い人の話し方」
コーチ「新書て。どうりで小さいと思いました」
先生 「だって、この本、教・から借りてんけど、面白くないねん」
コーチ「確かに面白くなかったですけど、借りものをそんな風にしたらダメです」
先生 「もう分かった」
コーチ「分かってくれたんやったらいいんです」
先生 「ほな、これにする」
コーチ「今度は何ですか?」
先生 「リコーダーや」
コーチ「吹くんですか?」
先生 「当然や」
コーチ「音、聞こえませんよ」
先生 「(笛を吹き始める)
男なら命かけてボールにくらいつけ、打てよ打てよ和田豊、おまえの出番だぞ!」
コーチ「うまいですけど!て、それ和田コーチの現役時代のヒッティングマーチですやんか」
先生 「ちょっと心の中で歌ってもうたやろ」
コーチ「歌ったけど。ダメです。全部置いていきます」
先生 「ふつうに応援するの?」
コーチ「そうです。ふつうに応援してら、井川がふつうに抑えてくれます」
先生 「金の本持ってなくても?」
コーチ「金本は打ちますから!」
先生 「ぶー」
コーチ「もう、子どもやないんですから。とりあえずこのメガホンだけ持ってください」
先生 「はーい」
コーチ「えっとそしたら、ひっさびさの観戦です。気合入れていきますよ」
先生 「・・・おう」
コーチ「夏の浜風漂う、スタンドと」
先生 「あのどこか懐かしい香りのする大甲子園に」
コーチ「勝利、前祝いの」
先生 「卒・!!」


一遜に卒・して下さい!! クリックで卒・!!→人気blogランキング
posted by コーチ at 14:45| Comment(3) | TrackBack(0) | ○ 観戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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