先生 「ヒノキー!!マウンテン!!ヒノキー!!マウンテン!!」
コーチ 「それは、またオリジナルな踊りですねぇ」
先生 「昨日、娘と考えたんや。ヒノキー!!マウンテン!!」
コーチ 「でも、桧山を、ヒノキとマウンテンに分けてるのは分かりにくいですよ。日本語と英語混ざってるから」
先生 「無罪モラトリアムや!!勝訴ストリップや!!桧マウンテンや!!」
コーチ 「椎名林檎!!」
先生 「せや、椎名林檎のエッセンスを織り交ぜて、きのうオレは応援することにしてたんや」
コーチ 「そうすることの意味をあまり感じません」
先生 「藤ブック!!藤リバー!!ナウ岡!!サイド岡!!」
コーチ 「もういいですよ。“ナウ岡”ってなんか間抜けでしょ。ほんで“サイド岡”て」
先生 「アツ・サイド岡」
コーチ 「もはや人名なのかすら分からないです」
先生 「ほんでな、コーチ」
コーチ 「はい」
先生 「昨日は一日中家族でこのことについて考えてたんや」
コーチ 「おそらく、先生の家庭だけで行われていた会話ですね」
先生 「でな、娘が凄いこと言いよんねん」
コーチ 「何ですか?」
先生 「朝青龍って、英語にするとな」
コーチ 「はい」
先生 「モーニング・ブルー・ドラゴンになるやろ?」
コーチ 「はい」
先生 「あんなに強いのに、“モーニング”って何かおもろいって、娘が言いよんねん」
コーチ 「娘さんまだ、ちっさいですよね」
先生 「せやねん。あんなちっさい子が“強いのに”“モーニング”って、ちょっと面白いって、そんなこといいよんねん!!」
コーチ 「確かに凄いですねぇ」
先生 「せやろ。自慢の娘や」
コーチ 「いやでも、どういう育て方したら、そんなセンス身につくんですか?」
先生 「ヒノキー!!マウンテン!!ヒノキー!!マウンテン!!」
コーチ 「あ、そういう踊りを一緒に考えるんですね(笑)」
先生 「それにしても、桧山やったな」
コーチ 「ほんま桧山でしたねぇ」
先生 「ここに来て桧山が、ようやく“6番”をものにした感じがあるな」
コーチ 「確かにそうですね。“今岡の後を打つ”っていうことを体で掴み取ったっていう感じがします」
先生 「あんなに、雰囲気変えてしまうバッターもちろん凄いねんけど、その後を打つバッターはやっぱり難しいよな」
コーチ 「ぼくね、高校時代5番打ってた時期あるんですけどね」
先生 「おお」
コーチ 「4番の子が、物凄いパワーヒッターやって、時々、信じられへんようなホームラン打つんですよ」
先生 「なるほど」
コーチ 「で、こう試合の空気がその信じられへんホームランの余韻の中、打席に立つわけです」
先生 「桧山もそんな打席、多かったよなぁ」
コーチ 「そういう時ってね、その余韻に惑わされたらあかん。自分は自分で変化球待って右中間とか思うんですけど」
先生 「おお」
コーチ 「どうしても、ホームランの残像が目に焼きついてて、ちょっとタイミング狂ってしまったりしたの思い出します。よう言われることですけど“開きが早くなる”とか、そうならんようにと思いすぎるとちょっとタイミング遅れて“ヘッドが下がる”とか、落ち着いてしっかり見ていこうと思っているところに甘いストレートが来て、でも手が出ないとかね」
先生 「コーチ、打てへん時の桧山みたいやな(笑)」
コーチ 「自分の前を打つバッターが、物凄い存在感やったときって、どうしてもその存在感を処理しながら打席を進めなあかんのですよね。やっぱり気になるから」
先生 「でも、いろいろ考えてやっぱり行き着くところは、アレやろ?」
コーチ 「そうです。“自分のバッティングをする”それしかないんですよね」
先生 「打とうと思ったらそうやわな」
コーチ 「でもそれはなかなか難しいことやと思うんで、スペンサーみたいに、見逃し三振覚悟で四球を取りにいったりするのも一つの方法論やとは思いますけど」
先生 「桧山はそのタイプやないからな」
コーチ 「はい。だから最近の一貫して早いカウントから打ちに行く桧山は、ほんまにいい感じやと思います」
先生 「今岡と自分の間の“間”みたいなもんを、自分のもんにしたって感じやな」
コーチ 「そうですね、今岡の存在感を処理しきってから、打席に立ててる感じがします」
先生 「で、そういうスタンスで打席に立ってる結果、3回の打席みたいなな」
コーチ 「11球投げさせて出塁」
先生 「ほんで、結果的に藤本のタイムリーが生まれて、“見事な繋ぎ役”を果たしたことになった」
コーチ 「桧山の“繋ぎ”は狙わなくていいんですよね。で、ヒットを打ちにいった結果、そういうものが生まれるっていうのも、体で掴み取った感じがします」
先生 「同様に、アツもそうやな」
コーチ 「はい。桧山が“今岡の後”というのを掴んだように、アツは“金本の前”というものをようやく掴めた感じです」
先生 「アツも結果的に繋げたらいい、っていういい意味の割り切りっていうかそういうのが出てきたもんな」
コーチ 「やっぱり自分の力が出し切れるようにするんが一番いいですもんね」
先生 「だから、昨日なんかは、アツと桧山と藤本の3人が大活躍した試合やわな」
コーチ 「はい」
先生 「そういう試合の“型”っていうもんが、ここに来てようやく見えてきた」
コーチ 「タイガース、まだまだ強くなってます」
先生 「で、アレよな。相手チームの先発が右投手のときのオーダー」
コーチ 「はい」
先生 「その場合は、アツや桧山があのスタンスで打っていくと、けっこうあっさり負けてしまうこともあるかも知れへん」
コーチ 「そうですね、そのリスクはありますよね」
先生 「でも、うまくいくと昨日みたいな、すごく厚みのある攻撃ができる」
コーチ 「はい」
先生 「うまくいくほう考えて、どんどん打っていったらええよな」
コーチ 「はい。ぼくもそない思います」
先生 「で、関本、スペンサーがスタメンの日は」
コーチ 「まったく違うチームカラーになる」
先生 「今岡がホームラン打った後、スペンサーが8球投げさせて三振して」
コーチ 「矢野も8球投げさせてセカンドゴロで」
先生 「打ちやすくなったところで藤本がセンター前にポトンと落として」
コーチ 「9番のところで代打アツ」
先生 「日本シリーズは、この2パターンで2勝ずつして日本一なれたら夢のようやな」
コーチ 「ほんまですねぇ・・・」
先生 「とにもかくにも、昨日は」
コーチ 「はい」
先生 「ヒノキー!!」
コーチ 「マウンテン!!」
先生 「ヒノキー!!」
コーチ 「マウンテン!!」
先生 「桧山が“6番”を手中に収めたことに」
コーチ 「乾杯!!!!」
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