新井のホームランで1点先制された、直後のイニング。
矢野がホームランを打って、同点に追いついたその次の打者。
非常に重要な場面。
藤本が、ホームランを打ちました。
以前、チームバランスを考える上で“さすが”と“よくやった”の違いが非常に重要だ、みたいなことを書きました。(これ以降、その記事を踏まえて書きますので、ピンとこない方はお手数ですが、こちらの記事を先に読んでいただきたく思います)
矢野と藤本の連続ホームラン。
たとえばこれが、金本と今岡の連続ホームランであった場合、
勝ち越したタイガース、負け越されたカープはどんな空気になるでしょうか?
打たれた場合で言うと、ウッズ、福留に連続ホームラン。
見ているぼくたちはどんな気持ちになるでしょうか?
金本、今岡の組み合わせ、
ウッズ、福留の組み合わせ、
ともに“さすが”と“さすが”。
勝ち越したチームは、「よし」と引き締まった表情になり、
勝ち越されたチームは、こうなにか打ちのめされた感に、あぁぁぁと落ち込んでしまいます。
甲子園でウッズと福留に井川が連続ホームラン打たれた試合ありましたよね。
なんかこう、うぅぅぅと、落ち込みませんでしたか?
ドラゴンズベンチも、こうより「プロ集団」っていう空気が増すみたいな、
そういう凄みを感じるホームラン。
矢野と藤本の連続ホームラン。
なんか、空気が違うんです。
「よし」と引き締まるというよりも、
「やったー!!!!」って、むっちゃ盛り上がるっていうか。
もう「わーい!!わーい!!」って感じ。どんちゃんどんちゃん。
なんか楽しくなってしまう。
その空気の立役者は、もちろん藤本。
“よくやった”藤本。
“さすが”には“さすが”の凄みがあって、当然一流選手はみんな“さすが”で、
その選手がいないと勝てないんですが、
打線の中に一人、二人、“よくやった”の選手が混ざっていると、
ゲームの中で、ああいう100%陽の空気が出ることがあります。
100%陽の空気
で、これは、
長いシーズンを乗り切っていく上でとても重要な強みじゃないかな、と思うんです。
得点した後の雰囲気に、いろんなバリエーションがある。
こうなんか、ホッと気持ちがラクになる場面があって、そして勝っていける。
それが「セカンド藤本」。
藤本がスタメンでで続ける大きな意味だと、そう考えます。
アニキの活躍では、出ない空気。
それを藤本は持っている。
確かに、「また内野フライかよ!!」そう思う場面も多々ある彼ですが、
彼が活躍した試合で、彼によってもたらされるものは、本当に大きい。
ライナーを打とうとしているのに、フライを上げる彼の姿。
チームの中にそんな癒しが必要なときもあるでしょう。
矢野・藤本の連続ホームラン。
楽しくて楽しくて仕方がない空気。
他のチームがなかなか持てていない強みをタイガースは持っている、
これも優勝への大きな要因だったかも知れません。
今岡・スペンサーの連続ホームラン。
これでも同様の空気が出ますし。
もはや語り草となった、
9.7のナゴヤドームは、“よくやった”久保田と“ありがとう”中村豊が主役でした。
もちろん、アニキや今岡や赤星や球児やジェフや下柳先輩の大活躍で勝った試合のほうが多いです。でも、たまに藤本やスペンサーがこんな空気で味付けしてくれる。
強いですよね。
タイガース。様々な面で厚みのあるチームになったと思います。
日本シリーズ、4勝のうちの1勝。
藤本とスペンサーの活躍で勝てれば、日本一は目の前です。
“よくやった藤本”決勝タイムリー!!
そんな見出しが躍る試合が、大一番で出ますように。
楽しみにして待ってよう。
ちなみにその試合で同点に追いつくヒットをスペンサーが打ってれば最高です◎
“よくやった”がもたらす空気。
藤本、ナイスバッティング!!
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