2007年09月21日

対グライシンガー

先生  「さぁ、神宮や!」
コーチ 「いよいよですね」
先生  「ジャイアンツ三戦目のショックも一日空いたことで、なんとなく落ち着いたよな」
コーチ 「現場もそうやといいんですけどね」

先生  「で、グライシンガー」
コーチ 「初戦に来るみたいですね」
先生  「で、川島」
コーチ 「二戦目、みたいですね」
先生  「で、石井一久」
コーチ 「三戦目です」

先生  「なー!!!!!(頭、抱える)」
コーチ 「確かに『なー!!』です」
先生  「難しいローテーションと当たってしまったなぁ」
コーチ 「まぁでもそれは仕方ないことですからね、どのピッチャーであっても打つしかない」
先生  「でもな」
コーチ 「はい」
先生  「オレ、思うんやけどな。グライシンガーと川島の二試合ってもちろん打ちにいかなあかん、勝ちにいかなあかんのやけど、もし結果が出なかったときに、その敗戦を受け入れやすいというメリットはあるなぁと思うんや」
コーチ 「弱気な発言のようですけど、ぼくも賛成です」
先生  「対内海の試合で、相当リズムが崩れたんは確かやねん。それを慌てて戻そうとしてよりドツボにはまるほうが怖い」
コーチ 「確かにそうですよね。『データとか関係ない、気持ちや、絶対勝たな』ももちろん大事なんですけど、調子が悪くなった時に前のめりになることは、決していいことばかりではないと思いますもんね」
先生  「ということで、コーチ」
コーチ 「はい」
先生  「白熱の優勝争いやねんけども、やることは実はいつもと一緒で『野球』やん?」
コーチ 「そうですね、うん」
先生  「グライシンガーをふつうに攻略するには何をやったらええんや?」
コーチ 「そうですね。『ふつうに攻略しよう』って一生懸命やる、その上で攻略できたら勝てる、できなかったら負ける。今日の試合はそれでいいですよね。まず、『ふつうに打とうとすること』」
先生  「心を落ち着けて、自分のやってきたことを信じて、まずブンッと振る。そこからよな」
コーチ 「はい、そう思います」
先生  「ところで、早く質問に答えてほしいんやけど」

コーチ 「ああ、グライシンガー攻略の糸口ですよね」
先生  「せや」
コーチ 「もちろん、素晴らしいピッチャーやから、完璧に投げられたら全く打てないのも仕方ないという前提ですけどね」
先生  「おう」
コーチ 「直近の二試合でグライシンガー、それぞれ中日戦で4失点。横浜戦で5失点してます。しかも両方とも一イニングに4点取られてしまっている」
先生  「せやったせやった。特に中日戦は初回に井端から六連打で一気に決めたんやったよな」
コーチ 「でしたね。もちろん、それができれば言うことないですけど、初回と2回は焦ることないと思います。第一打席は対内海戦で崩れてしまったリズムを修正しようと一日かけてみんなやったと思うんで、それをしっかり表現すればいい」
先生  「なるほど、まず自分自身がしっかりせなな、自分のチーム状態を見極めること、その上でそれを受け入れてしっかり振ること、基本やもんな」
コーチ 「そうやと思います」
先生  「で、それを踏まえてどうしていったらいいんや?」
コーチ 「グライシンガーの対戦被打率がね、対右打者が.260 対左打者が.207なんですよ」
先生  「グライシンガーから見れば、左打者の方が抑えやすいんやなぁ」
コーチ 「データ的にはそうですね。たぶん、左バッターの膝元に来るチェンジアップが相当打ちづらいんやと思います」
先生  「右バッターやったらそのコースなんとかファールにできる可能性があるんかもな」
コーチ 「ですね。なので、対策ですが」
先生  「おう」
コーチ 「目標は三回ノックアウトです。グライシンガーの中に『最近、序盤に大量点取られてる』っていうのがあると思うんで、ひとまずそこをつきたい。心がグラグラ、グライシンガーになったら勝機も出ます」
先生  「グラグラグライシンガーな(笑)」
コーチ 「ほな、笑けるほど理想の青写真いきますよ(笑)」
先生  「笑けるほどいっとこ」
コーチ 「まず初回は鳥谷、赤星二人でインサイド低目のチェンジアップを『簡単に振りません、ぼくらは』という意識付けをしたい」
先生  「なるほど」
コーチ 「さらにそのことを念頭に置きつつもカウント1−0や1−1の場面で狙ってる球が来たら、思いっきり振っていきたいです。それで打ち損ねて凡打になっても構わないと思います」
先生  「まずは振ることやもんな」
コーチ 「願わくば赤星が出塁して1アウト1塁でシーツ。ここでのシーツが外の変化球を引っ掛けてボテボテのサードゴロを打ちます」
先生  「速い球を内野フライよりはいいなぁ」
コーチ 「序盤のシーツは最近打てませんからねぇ(笑)」
先生  「ということで、赤星が二塁へ進塁した」
コーチ 「2アウト2塁でアニキ。ここでアニキを警戒したスワローズバッテリーがフォアボールで、桜井」
先生  「調子も上がってきた桜井、期待できる」
コーチ 「際どいコースをファールで逃げる桜井。だけど、最後はインサイドのストレート、いい当たりで二遊間に飛ぶんですけど宮本が好プレーで、無得点」
先生  「リアルリアル」
コーチ 「2回は葛城も鳥谷、赤星と同じようにインサイドのチェンジアップ簡単に振りませんよアピールの中、ストレートに詰まってファーストゴロ」
先生  「うん」
コーチ 「矢野は頑張るけど三振」
先生  「うん、矢野は頑張ってくれたらそれでええ」
コーチ 「で、関本は前のグライシンガーとの対戦の時も相当粘れてるんですよね」
先生  「せやったせやった」
コーチ 「ということで、わりと簡単にストライクとって来ると思うんで、その球を関本がバチーンとレフト前」
先生  「9番まで回って安藤が三振、でええかな」
コーチ 「そんな感じやと思います」
先生  「で、勝負の三回や」
コーチ 「『インサイドのチェンジアップはなかなか振りません』を印象付けておければ、先頭の鳥谷は若いカウントで外の速いボールを中心に待てます。それをレフト線へカーンと2塁打」
先生  「来た来た」
コーチ 「赤星送らずに、フォアボールで出塁。これで、ノーアウト1塁2塁になります」
先生  「そして誰もがダブルプレーのことが気になるシーツは」
コーチ 「けっこうこういう場面になると打つかなと思うんですけど、速いストレート打ち上げてセンターフライ。凄く悔しがる」
先生  「ありそうありそう」
コーチ 「1アウト1塁2塁になって、アニキがライト前へ強い打球、微妙なタイミングも鳥谷が一気にホームまで帰って来て、ホームイン!」
先生  「アニキー!!!ってなるところやな(笑)」
コーチ 「で、1点取られてランナー1塁2塁、序盤の大量点が気になりだして、心がグラグラ、グライシンガーになってくれたところで」
先生  「桜井!!」
コーチ 「レフト線へ凄い当たり!!」
先生  「アニキが一気に大激走で一塁からホームイン!」
コーチ 「さらに葛城がレフト前へ!!」
先生  「桜井がホームイン」
コーチ 「これで4点。3回KOです(笑)」
先生  「ほんま笑けるけど、不可能ではないよな」
コーチ 「やと、思うんですけども。対グライシンガーって負けてる二試合、両方とも大差なんですよね。下柳先輩が乱調やった甲子園と、杉山がユウイチに満塁ホームラン打たれた神宮」
先生  「序盤競れたら、また違ってくるかも知れんしな」
コーチ 「安藤なら大丈夫でしょう!」

先生  「で、もしうまくいかなくても」
コーチ 「今日はグライシンガー凄かったで、終わらせればいい」
先生  「勝負はまだ先、とは言わないけど、今日で全てが決まるわけではないからな」
コーチ 「そう思います」

先生  「ほな、京浜遠征いっぱい勝って、マジック出ますように!!」
コーチ 「頑張れ、タイガース!!!!」


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2007年09月20日

沈黙から大連勝の鍵は桜井

先生  「強さと弱さは紙一重なんよな」
コーチ 「ほんまにそうですね」
先生  「この間、赤星がヒーローインタビューで言ってたやん」
コーチ 「『楽しくてしょうがない』ですよね」
先生  「そう、それ。『楽しくてしょうがない』って、個人的には一番好きやし、強いときは一番強いと思うねん」
コーチ 「二戦目の江草のピッチングとかまさにそんな感じでしたもんね」
先生  「勝利の中に悲愴感がないんよな」
コーチ 「はい」
先生  「ところが」
コーチ 「ええ」

先生  「内海に対して危険球って、もう最悪に良くないことやん」
コーチ 「頭狙ったとは思わないですけど、ぶつけにいってた感じはありましたしね」
先生  「オレはむしろジャンの時よりひどいと思ったわ」
コーチ 「ですねぇ。ジャンの場合は審判も酷かって周りがジャンを潰した感じもありましたから」
先生  「それで精神のバランス崩してな。まぁ、わざとぶつけるんは絶対にあかんことやけど、もはや錯乱状態にも見えたからな。心神耗弱状態みたいな」
コーチ 「もちろん、そうであってもダメなものはダメなんですが、でもボギーの危険球はちょっと救いようがないですよね。なんかクセがバレてる感じはしましたけど、自分が滅多打ちされて、それで切れてもうて、この回で降板やったら相手のピッチャーにぶつけてチームに貢献しよ。ってそのニュアンスがどうしても見えてしまった」
先生  「アメリカ人気質なんかなぁ。。溜息しか出んな。この間のシーツがスンヨプの足踏んだ件もそうやけど、そういう思考回路が備わるような環境で大人になってしまった人を今さら教育するんはほんまに難しい」
コーチ 「そうですね。どこに何が潜んでいるのか分からないですもんね」
先生  「特に久保コーチみたいな基本穏やかで優しい人ならなおさらな」
コーチ 「監督もね、当たり前のことはできるだけ言いたくない人ですからね」
先生  「そういう久保コーチと岡田監督やから強い面もあって、今、磐石のリリーフ王国ができあがっているのも事実やし」
コーチ 「その時に、そのやり方は選手の内側に潜んでいる悪性のものを矯正することがなかなかできない」
先生  「自分が打たれてる日の相手のピッチャーに、しかもエースにぶつけて、ベンチの裏でガム噛みながらニヤッと笑って『グッジョブ』なんて野球は日本にはないんや」
コーチ 「だけど『それは、ない』ってことを説明して、しっかり理解してもらうんはほんまに難しいですよね」

先生  「幸い内海が何事もなくて良かったけどな」
コーチ 「ほんまに、ちょっと顔腫れてて心配しましたけど」
先生  「ほんで、ヨシノブ怒りの3ラン」
コーチ 「ダーウィンは気の毒でしたね。うん。でもまぁヨシノブのホームランはむちゃくちゃ凄かったです」
先生  「怒りが逆風を切り裂いて」
コーチ 「もうそら、なす術ないですよね」

先生  「試合の中でほんまの解決をしようと思ったらな」
コーチ 「はい」
先生  「非常識なことかも知れんけども、監督コーチ選手全員ベンチから出て、横一列に並んで、帽子とって内海に『申し訳ありませんでした』ってしっかり頭下げるとか、そういうことが必要やった」
コーチ 「できないんでしょうけどね、そうすることでボギーの『アメリカ体質』も何か変化が起こるかもしれないし、『ごめんなさい』が一番自然ですよ」

先生  「普段『楽しくて仕方ない』で野球をしている人がこうなった時」
コーチ 「それは、もう楽しかったぶんだけ反動がきますね」
先生  「そもそも真面目な責任感の強い人ばっかりで組まれた打線やもん」
コーチ 「どこかで顔にデッドボールを当てたピッチャー打ったらアカンって思ってしまいます」
先生  「『それは甘い』は違うんよな。そういう『甘さ』があるからこそ、東京ドームの三連戦みたいなあんな凄い試合ができたりするし」
コーチ 「そもそも12ゲーム差を追いついてこれたわけで」
先生  「強さと弱さはもう、ほんまに表裏一体や」

コーチ 「内海のデッドボール以降、アニキがあんな雑になるくらいですからね」
先生  「もちろん優勝争いの最終ステージや。勝ちにいかなあかんねん。甲子園の大観衆、遠くから来てはる人だって少なくないやろ。その人らのためにも打とうとせなあかん。でも心のどっかで何かが引っ掛かる」
コーチ 「最大級のストレスを抱えてしまいました」
先生  「そしたら赤星や関本みたいな、普段はすごく粘っこいバッターも簡単にアウトになってまう」
コーチ 「一点取ったんは、もうそんなこと言ってる場合じゃない自分のことで精一杯の桜井の二塁打がきっかけでした」
先生  「よう打ったよな、うん」
コーチ 「あとは葛城がほんまに立派でした」
先生  「いい表情で打席立ってたなぁ、ファースト守ってたから葛城だけ内海に謝ったんかも知れんな」
コーチ 「内海、基本的にすごくいい人やと思いますし、『あ、大丈夫ですよ』『いやいや、ほんまにごめん』ってやり取りがあったのかも知れません。映像で確認したわけやないから分からないですけど」
先生  「そしたら葛城は少しラクやもんな」
コーチ 「まぁ、それにしても葛城はほんまにいい表情で打席に立ってました」


先生  「そんなわけで、強さと脆さの『脆さ』の部分が思いっきり出た試合やったけど」
コーチ 「良かったところ探しましょうか」
先生  「ひとまず、5番矢野やな。これ、コーチどない思った?」
コーチ 「なるほどなぁ。オーダー見た時はニンマリしました」
先生  「一見不自然やけど、自然やんな」
コーチ 「ですね。桜井と浜ちゃんがどっちもどっちの状態ですから、どっちも使えないけど、どっちかが打ってくれないと厳しい状況で、もう一つの選択肢としたら、藤本をスタメンで使って、シーツをファースト、関本をサードで、葛城をライトに入れるっていうのもあると思うんですけど、やっぱり藤本を途中からっていうところと、関本が8番におるっていう強みは外せない」
先生  「いろいろ複雑に絡み合ってな」
コーチ 「そうですね。アニキの心理状態もありますし、5番に調子の悪い人がおるとアニキが調子崩す傾向があるのも懸念してでしょう。矢野が飛びぬけて調子がいいわけではないにしろ、だけど、『同級生』というものは、アニキの気持ちを少しラクにするんじゃないかな。あとはアニキが出塁した時に、矢野で送って、浜中葛城関本で一点取りに行くって分かりやすいし、確率も比較的高いですからね」
先生  「苦渋の選択やったやろうけど、道理よな」
コーチ 「ああいう試合になってしまって、打順は関係なくなっちゃいましたけどね」

先生  「で、桜井が打ったんは明るい材料やな」
コーチ 「そうですね。相手も内海やし、何よりあのムードの中よく打ちましたよね」
先生  「次から自然に桜井を5番に戻せるのは良かった」
コーチ 「あとはもう、完全に沈黙できたことをプラスに変えるしかないですよ」
先生  「せやな。凄い悪いことした、どうしていいか分からんで右往左往してしまったんを」
コーチ 「凄い悪いことしたけど、優勝したいから頑張る!!」
先生  「シーズン最終章に来て、またどん底のチーム状態が来た」
コーチ 「この間のどん底はナゴヤドーム辺りでしたよね」
先生  「せや。長期ロードの最後にナゴヤドームで中日に負け越して、甲子園戻ってきて広島相手に引き分けて、負けた」
コーチ 「だけど広島第三戦で、勝ってからそのまま10連勝」
先生  「きっかけは、黒田から桜井が打ったバックスクリーンへの物凄いホームランやった」
コーチ 「だから、次の神宮で苦戦するかもしれないですけど、三戦目くらいに」
先生  「桜井が爆発して」
コーチ 「で、ちょうど残り試合も10ゲームくらいだから」
先生  「その後、全勝して一気に優勝」
コーチ 「そうなりますように」

先生  「正直、甲子園で胴上げしてほしかったけど、今日の負けで相当苦しくなったからな」
コーチ 「そうですね。中日も逆転勝ちましたし、井端は2安打1四球でした。活躍してます、えらいことです(苦笑)」
先生  「中日より早く日程が終わるから、やっぱりその結果待ちじゃなくてな」
コーチ 「はい」
先生  「勝って決めれるように、最終戦までにマジック1で迎える試合を作りたい」
コーチ 「ですね」
先生  「そのために、神宮で、できるだけ早く桜井が爆発して、そっから大連勝で優勝や!!」
コーチ 「もう、ほんまに最後の最後まで来ましたね。ぼくらも精一杯頑張りましょう!!」
先生  「ほな、この大大大混戦をタイガースが制することを願って」
コーチ 「乾杯!!!!」

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posted by コーチ at 03:34| Comment(11) | TrackBack(1) | □ 桜井 広大 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月19日

『面白い』へ一直線に向かうこと

先生  「井端は、試合出てたな」
コーチ 「ですね。ヒット打ってました。だけど万全ではないみたいですね」
先生  「首のケガやし、赤星みたいな感じなんかなぁ。。」
コーチ 「試合に出れるくらいのケガっていうのが一番怖いんですよね。今日以降『ケガしてるのにむっちゃ打つ井端』にならないか非常に心配です」
先生  「そしたら『むっちゃ強いドラゴンズ』にまたなってしまうもんな」
コーチ 「はい」
先生  「ただ、昨日は」
コーチ 「はい」
先生  「甲子園やー!!!!」
コーチ 「凄かったです!!!」


先生  「ほんまになぁ」
コーチ 「はい」
先生  「やっぱり原さんが監督になって面白くなったんよな、野球」
コーチ 「ですね」
先生  「大事なところがブレへん」
コーチ 「分かります」

先生  「江草の好投と、野口が江草を乗せるナイスリード」
コーチ 「序盤、大劣勢やったのがそれで阪神ムードになりましたよね」
先生  「江草、ニッコニコやったな」
コーチ 「『ねぇ、ママねぼくね速い球投げれるよ』みたいな(笑)江草がそんな守られている顔してしました」
先生  「『よーし、じゃあ仁貴くんは思いっきりこの辺に投げておいで』って野口が言ってな(妄想)」
コーチ 「『うん!』って(妄想)」
先生  「『凄いね、仁貴くん。高橋由選手が全く手が出ないよ!』(妄想)」
コーチ 「『やったー! 谷選手も三振だー!』みたいな(妄想)」
先生  「うん、そんな感じで阪神ノリノリになってきた」
コーチ 「野口が江草の時は、キャッチャーが受けてからピッチャーに返すまでを早くしてるんですよね。捕って、すぐ返す」
先生  「その辺もうまくハマったんやろな」
コーチ 「で、そんな流れの中」
先生  「アニキー!!!!!」
コーチ 「あんな低い球を、ようあそこまで。物凄いホームランでした」
先生  「この時点で阪神1点リードやったな」
コーチ 「そうでした」

先生  「もちろんな」
コーチ 「はい」
先生  「この試合を落としたら、巨人サイドから見ると優勝は非常に苦しくなるんよな」
コーチ 「そうですね」
先生  「でもな、『今年はクライマックスシリーズもありますし、目標は飽くまで日本一なので、三位以上がほぼ確定した以上、そこに向かってしっかり調整していくべきだと考えてます』というような考え方があったって、それはそれでスジが通ってると思うんや」
コーチ 「ですね」
先生  「だけどな」
コーチ 「はい」
先生  「それでは、面白くないんや!」
コーチ 「もちろんです」
先生  「三チームが三チームとも『絶対優勝する!』って思ってるからこそ面白い」
コーチ 「確かにその通りで、だけどそういう『面白さ』っていうことってけっこう日常の中では蔑ろにされてる感じありますもんね」
先生  「みんながみんな『面白い』に向かって突き進んでいければ、毎日流れてくるイヤな事件のニュースとか、そんなこと起きひんもん」
コーチ 「ビハインドの場面での原監督。凄く正しかったですよね。結果的に『豊田を欠いていた』ということが敗因になる展開になっちゃったけど、ジェフと久保田から3点取って追いついたんですもん」

先生  「それを呼んだ6回の高橋尚の登板」
コーチ 「その前のランナーなしの場面でゴンザレスに代打清水」
先生  「この二つよな」
コーチ 「6回にヒサノリ出てきてなかったら、そのまま2−1やったかも知れません」
先生  「もちろん、そうやなかったかも知れへんけど阪神のリリーフ投手を『凄い』と認めた上で、その『凄さ』に立ち向かうためには、ムードを変える大きな一手が必要やった」
コーチ 「『高橋尚』という名前は、それを変えるのに最も最適な名前ですもんね」
先生  「プレーオフのこと考えたら、あの場面で投げさせるべきではなかったかも知れん。だけど『優勝する!』って強く思うならば投げれる状態ならばあそこは高橋尚しかおらん」
コーチ 「両チームの『絶対優勝するんや!』が、バッって噛み合ってね、ジェフが失点する。だけどアンディがあんなにも難しい球を粘りに粘ってタイムリー打つ。葛城が追い込まれてから、タイムリー打って」
先生  「それでも久保田を追い込んで、まぁエラーもあったけど、だけど同点に追いついた小笠原のセンター前なんか、あれ初回のショートの前に落ちたハーフライナーとほとんど同じような打球やん。だけどそれがセンターの前まで飛んでいくねん」
コーチ 「言い訳しない。純粋に『これが面白いから』に迎えた結果なんですよね」
先生  「最後は久々の一軍で落ち着きのなかった門倉を甲子園が飲み込んで、紙一重の一点取って」
コーチ 「そしてまだまだフラフラしていたゲームの流れを真正面から球児が止めた」

先生  「面白くなるように頑張りたいよな、なんでも」
コーチ 「ですね。『面白くない』って言う前に、『どうせ頑張ったって仕方ない』とか言う前に」
先生  「『高橋尚をあそこで投げさせるんはどやねん? ほんで結局負けてるやん』っとか、面白くないこと言う人がおるのも分かってて」
コーチ 「だけど『絶対優勝する』『そのためにこの試合、絶対勝つ』って原さんは『面白いほう』へ全力で向かったんですもんね」
先生  「それに選手もほんまに応えた。ジェフや久保田がマウンドに上がっても、諦めてなかったから点が入るんやもん」
コーチ 「その中で得点を与えなかった球児がいかに凄いピッチャーか、ってそういうところも見えてきますしね」

先生  「とにかく、岡田阪神、原巨人、落合中日やからこそ、ペナントレースはここまで面白くなっているわけで」
コーチ 「で、阪神ファンとしては、その強い2チームを大逆転して優勝するのが一番面白いですから」
先生  「今日も勝って、マジック点灯や!!」
コーチ 「アニキの胴上げを見たいんやー!!!!」

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posted by コーチ at 11:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ 読売ジャイアンツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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